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米ドル/円の短・中・長期視点(その2)

2026/10/02 07:46

【ポイント】
・米ドル/円と円の実効レートがパラレルに動くとの前提で、
実効レートが過去の変動パターンを踏襲すると仮定して・・
・次の「円高」のタイミングと想定レートを算出
・10年後、13年後の米ドル/円の理論値も算出

前回レポート(その1)では、円の実効レートを基に米ドル/円を短・中・長期に分けて分析しました。今回は、米ドル/円が実質実効レートとパラレルに変動するとの前提で、相場水準を想定してみます。

■9月30日付け「米ドル/円の短・中・長期視点(その1)」

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BIS(国際決済銀行)の公表する円の実質実効レートは26年8月が最新データです。この時点で実質実効レートはトレンド(ここでは理論値)を8.37%下回っていました。26年8月の米ドル/円は平均158.94円。これが理論値を8.37%下回っているとすれば、理論値は145.64円。過去のパターンから循環的円安が理論値を15%下回るとすれば、米ドル/円は最大167.48円もありえます。

円の循環構造

前回レポートで、平均的なサイクルを当てはめて循環的な円高のピークを29年5月としました。起点とした26年8月の33カ月後です。前回指摘した構造的円安は95年4月をピークに年率2.5%で減価しているので、29年5月の理論値は155.76円。循環的な円高のピークが理論値から15%かい離すれば、29年5月の米ドル/円は132.40円と試算できます。つまり、過去のパターンを踏襲すれば、米ドル/円で130円を超える円高は考えにくいことになります。

円の構造要因

なお、日本経済の地盤沈下が続き、円が毎年2.5%で減価すると仮定すれば、10年後の米ドル/円の理論値は185.90円、13年後のそれは200.00円です。

以上まとめると(米ドル/円と円実質実効レートがパラレルに動くと仮定して)・・・
・26年8月の米ドル/円の理論値は145.64円
・循環的に円安方向にかい離すれば、最大で167.48円
・29年5月の理論値は155.76円
・その時点で円高ピークなら132.40円
・10年後の理論値は185.90円、13年後は200.00円

以上はあくまで机上の計算にすぎませんが、ぜひ投資方針策定の参考になさってください。
本日2日18時ごろ配信のYouTube グローバルViewでも解説する予定です。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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