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英GDPで英ポンドが堅調、豪CPIで豪ドル軟調

2026/10/01 09:10

【ポイント】
・米国の長期金利(10年物国債利回り)がさらに上昇するか
・米ISM製造業景況指数で市場のFRB金融政策見通しがどのように変化するか
・BOE(英中銀)当局者の発言によって利上げ観測が一段と強まるか

(欧米市場レビュー)

9月30日、欧米時間の外為市場では英ポンドが堅調に推移。一時英ポンド/円は208.848円、英ポンド/米ドルは1.33058ポンドへと上昇し、ユーロ/英ポンドは0.85396ポンドへと下落しました。英国の4-6月期GDP(国内総生産)改定値が前期比0.5%と、市場予想の0.4%を上回ったことが、英ポンドにとってのプラス材料となりました。

米ドルも対英ポンドを除いて堅調。一時米ドル/円は157.474円、米ドル/カナダドルは1.41500カナダドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.13198ドルへと下落しました。米国の8月PCE(個人消費支出)デフレーターは市場予想を下回ったものの、市場では米長期金利(10年物国債利回り)の上昇がより強く意識されて米ドル高要因になりました。

※PCEデフレーターの結果について詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[米PCEデフレーターは下方修正された前月から横ばい]をご覧ください。

豪ドルは軟調に推移し、一時豪ドル/円は108.801円、豪ドル/米ドルは0.69410米ドル、豪ドル/NZドルは1.23123NZドルへと下落。豪ドル/円は3月31日以来およそ6カ月ぶりの安値をつけました。豪州の8月CPI(消費者物価指数)が前年比4.0%と、市場予想の4.1%を下回ったことを受け、RBA(豪中銀)による追加利上げ観測が後退。そのことが豪ドルに対する下押し圧力となりました。

※豪ドルに関しては、9月30日収録の『M2TV 資源・新興国マーケットView』[RBA会合で豪ドルが下落 今後どうなる!?]にて解説していますので、ご覧ください。

(本日の相場見通し)

本日は、米国の長期金利(10年物国債利回り)の動向に注目です。米長期金利は9月30日に一時5.30%へと上昇し、07年6月以来およそ19年ぶりの高水準をつけました(同日のNY市場は5.28%で終了)。米長期金利が一段と上昇すれば、米ドル高がさらに進行して、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルには下落圧力が加わりそう。豪ドル/米ドルは、6月30日安値の0.68644米ドルが下値メドです。

米国の9月ISM製造業景況指数が本日発表されます(日本時間23:00)。その結果にも注目です。

ISM製造業景況指数の市場予想は55.0と、前月の54.6から上昇し、業況判断の分かれ目である50を引き続き上回るとみられています。

CMEのFedWatchツールに基づくと、9月30日時点で市場は、次回10月27-28日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが行われる確率を約4割織り込んでいます。

ISM製造業景況指数が市場予想を上回る結果になれば、FRB(米連邦準備制度理事会)による追加利上げ観測が再び強まるとともに、米ドルの支援材料となる可能性があります。

***

BOE(英中銀)のベイリー総裁とマン政策委員が本日講演し、ピル政策委員兼チーフエコノミストがパネル討論会に参加します。ベイリー総裁らの発言に英ポンドが反応するかもしれません。

BOEは前回9月17日の政策会合で、政策金利を3.75%に据え置くことを決定。その決定は6対3で、ベイリー総裁は政策金利の据え置きに賛成し、マン政策委員とピル政策委員兼チーフエコノミストは0.25%の利上げを支持して反対票を投じました。

ただ、ベイリー総裁は9月25日のパネル討論会で「エネルギー価格の高止まりが長引くほど、政策金利を据え置くことが難しくなる」、「エネルギー価格の高止まりがインフレ期待にどのように波及しているかについて、十分な証拠が得られるまで待つ余裕はない」などと述べました。

市場では、BOEは次回11月5日の会合で0.25%の利上げを行うとの見方が有力です。ベイリー総裁らの発言によってその観測が一段と強まれば、英ポンド/円や英ポンド/米ドルは堅調に推移し、ユーロ/英ポンドは軟調に推移しそうです。

※ユーロ/英ポンドのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[ユーロ/英ポンド、もう一段の下値切り下げとなるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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