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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※9月1日更新

2026/09/01 08:43

宮田レポート(短期アップデート) 2600901_miyata.pdf

☆併せてご覧ください
YouTube エリオットView (8月31日)
「9月の波乱」に警戒せよ!

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 49,500~70,000円
           (TOPIX) 3400~4250
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~54,750ドル
          (S&P500) 6300~7800
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
          (ナスダック総合) 20,700~27,200
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~162.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720


[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22)以来、プライマリー第➃波の弱気相場が進行中とみられます。

3月末(50,558円)からの週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きいでしょう(上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。

現行サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が続くと予想されます。

「レフト・トランスレーション」のパターンでは、サイクル終点の安値がサイクル始点安値を通常は下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回るまでは(※2)現行サイクルは終わらないでしょう。

(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。今サイクル安値が50,558円未満であると仮定すると、現行サイクルの下げ率は30%を超えることになる。

[TOPIX]
3,880(8/3安値)からのマルv波による上昇は4220(8/14高値)で終了した、とみています。トライアングル後のマルv波「thrust、スラスト」は予想されたように、ごく短期間の上昇にとどまりました。

3月末からの週次サイクルでは、日経平均は高値までに13週かかりました。それに遅れてTOPIXは8月第2週にトップアウトし、3月安値から21週かかりました。いずれもフィボナッチ数を反映しています。

そして市場ボリューム(株価の先行指標)をみると、プライム市場の売買代金(20日平均)はTOPIX高値の2カ月前にトップアウトしており、重要な天井を付けたことが示唆されています。

25年4月からのサポートライン(今週は4001)を週末値で下回ると、プライマリー第➃波調整入りの確信が高められます。

プライマリー➃波の調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。それでも予想される日経平均の下落スケールよりは、浅めといえるかもしれません。

[日経平均]
69,608円(8/14高値)から、マルiii波の下落が進行中とみています。マルiii波は、60,448円を明確に下回る強力なインパルス波です。

マルiii波の長さは通常、マルi波の等倍-1.618倍になります。これによると、マルiii波の想定下値レンジとして[59,481円-53,222円]が導かれます。

64,609円(8/25安値)からのメヌエット級の第(ii)波リバウンドは、「フラット」(a-b-c)を形成しています。64,832円(8/31安値)からの上昇は(ii)-c波に相当し、67,368円まで戻ると8月18日に空いたギャップを埋めますが、必須ということではありません。64,832円を割ると、第(iii)波による急落スタートが示唆されます。

[予想PER別の日経平均水準]
8月31日の日経平均予想PERは17.42倍、予想EPSは3806円。過去最高の予想EPSは3922円(6/25)です。


[裁定買い残と信用買い残] (8月28日時点)




[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
ナスダック総合指数は6月1日に、ナスダック100は6月3日に、各々ザラバの最高値を記録しました。やや遅れて6月22日にはSOX指数が最高値を付け、7月末にかけて一時28%下落しました。

ダウ輸送株が最高値を記録したのは4月22日のことで、ダウ30は8月5日、S&P500は8月13日に各々、最高値を記録しています。これら指数の高値時期が異なる「未確認」パターンは、米株全体が天井圏にあることを示唆しています。

NYダウのチャートは4月下旬から、「メガホントップ」─ブロードニング(拡散)フォーメーションとも呼ばれます─の天井パターンを形成していましたが、それは8月5日の高値(54,744ドル)を以て完成した可能性が高いでしょう。

52,754ドル(8/20安値)を割ると、調整入りは本格化しそうです。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6月から2カ月近くにわたる「トライアングル」は、マイナー級の第4波に当たります。横ばいのパターンから上放れた波はマイナー第5波です。第5波は25年4月からの一連のマイナーウェーブにとって「最後の上昇」であり、その完成を以てS&P500は強気相場のすべてを完成します。

指摘のように、6月から2カ月間の「トライアングル」、そこからの急激な上昇「スラスト」、これら一連の動きは本邦TOPIXに酷似しています。

S&P500の高値(7816)は8月13日、TOPIXの高値は8月14日です。これらインデックスは、同時に終了した可能性があります。

8月31日には一時7665まで下げました。
7638(8/24安値)を割ると、強い下げ波動のスタートが示唆されます。

SOX指数
足元の日足はネックラインを明確に下回っており、7月末からのリバウンド完了が示唆されています。
今後の下落リスクは高く、今秋にも9000-9500への下振れとなる可能性があります。


Bloombergマグニフィセント7インデックス
マグ7は5月14日に最高値を付け、他の主要指数に先行して高値を付けました。これは重要な天井パターン(未確認)です。

6月下旬からのa-b-cパターンによるリバウンド・第2波は完成し、第3波の強力な下げに入った可能性があります。

[ダウ輸送株平均] 



[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
28,196(6/9安値)からのマルii波(ランニング・フラット)は、30,195(8/17高値)で終わったと思われます。
そこからマルiii波による下落が開始された可能性があり、それは今後27,176(7/30安値)を大きく下回る、強い下降波になるでしょう。28,875を割ると、マルiii波入りとの見方がさらに強化されます。

なお、以下の代替カウントも現行カウントと同列に捉えています。

(オルタナティブカウント、Alt)
27,176からの第5波による上昇は、30,195(8/17高値)を以て完了したとみられます。
第5波は6月高値を上回ることができない、トランケーション[truncation/切り捨て、短縮]です。

トランケーション(※)は、6月から7月までのナスダック100の下げが大き過ぎたことに起因しています。潜在的な下落圧力が非常に強いために、高値更新に必要とされる第5波の出力が不足したと考えられます。

(※)旧呼称は「フェイラー、失敗」


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=141円程度です。日本円は1年以上も、金利差からの妥当な水準より、極端に過小評価された状態に置かれています。

購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。長期的にも日本円は著しく過小評価されています。

163.944円(7/23)を以て、通算5年間のⓎ波[(A)-(B)-(C)]による円安はすべて完了したと思われます。
この見方によると、この先は数年間にわたり円高になるでしょう。上記のように、長らく日本円はその実力に比べ過小評価されてきましたが、今後は実力に見合った適正な水準が模索されていくと思われます。

7月末実施の15年ぶり日米協調介入(円安阻止の目的では28年ぶり)は、163-165円の「ベッセント・シーリング」を築きました。

円安の限界水準(160円台前半)が明確に示され、もはや積極的な円売りの動機は失われたといえます。足元はまだ穏やかな動きですが、今後は次第に円高傾向が強まっていくでしょう。

筆者は今後数年内に、1ドル=120円-125円を付けてもおかしくない、とみています。それは歴史的なレンジ[80円-160円]の中値に相当し、かつて「黒田シーリング」と言われた水準でもあります。

【日足 エリオット波動分析】 
163.944円(7/23)→155.156円(8/3)の円高はマイナー級の第1波であり、その後足元までの円安は第2波と読めます。それはヘッド・アンド・ショルダーズの右肩トップを作る過程でもあります。

8月28日は一時160.160円と、7月末の協調介入以降で初めて160円を回復しました。
しかし160円を超える水準を「ベッセント・ライン」とすれば、今後は一段とドル高・円安となる可能性は低いでしょう。一方、マイナー第3波による強い円高はいつ始まってもおかしくありません。

この場合、ネックラインの155円突破を試す局面を近々迎えるでしょう。

ネックライン割れ以降、米ドル/円は145-146円を目指す展開になるでしょう。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[141.133円]です。


円売り持ちは2週続けて拡大 (2026年8月25日時点)
IMM通貨先物市場での投機筋(非商業部門)の円売り持ち高は、前週の41.59億ドルから49.42億ドルへ2週続けて拡大しました。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
22年9月高値からのドル安Ⓑ波は、「トリプル・ジグザグ(W)-(X)-(Y)-(X)-(Z)」のコースを辿っています。長期タームの見通しは引き続きドル安です。

今年1月安値からのⒷ波-(X)波による戻りは、101.800(6/24)で完成したとみられ、そうであれば、持続的なドル安トレンドが再開した可能性があります。

7カ月間のサポートラインを明確に下回っており─このラインは直近の反発にとってのレジスタンスになるでしょう─この先にドル安基調が一段と強まる可能性は高いでしょう。98.577(8/20)を割ると、次は97.625(5/6)を試すことになりそうです。

投機筋のドル合成ポジション買い持ち高は4週連続で縮小
投機筋によるドル合成ポジション買い持ち枚数は、8月25日時点で26万1954枚と、前週の34万9325枚から縮小しました。縮小は4週連続です。


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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