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米PCEデフレーターや豪CPIに市場が反応しそう

2026/08/26 08:50

【ポイント】
・米PCEデフレーターでFRBによる利上げ観測がどのように変化するか
・豪CPIで市場のRBAの金融政策見通しが変わるか

(欧米市場レビュー)

25日、欧米時間の外為市場ではノルウェークローネが軟調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.01380スウェーデンクローナへと下落しました。原油価格が下落したことが、ノルウェークローネにとってマイナスとなりました。WTI原油先物の中心限月10月物は、前日比2.65ドル安(-3.1%)の1バレル=82.36ドルで取引を終えました。

米ドルも軟調。一時米ドル/カナダドルは1.38248カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.26895シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.16749ドル、英ポンド/米ドルは1.36499ドル、豪ドル/米ドルは0.71626米ドルへと上昇しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下したことが、米ドルの重石となりました。

米ドル/円については方向感がなく、159円台前半でのもみ合いでした。

(本日の相場見通し)

本日は、米国の7月PCE(個人消費支出)デフレーターが発表されます。その結果が相場材料になりそうです。

PCEデフレーターの市場予想は以下のとおり。( )は前月の実績です。
<総合>
・前月比:プラス0.1%(マイナス0.1%)
・前年比:3.6%(3.7%)

<コア>
・前月比:0.2%(0.1%)
・前年比:3.3%(3.3%)

市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は12月末までに利上げを行うとの見方が有力。CMEのFedWatchツールに基づくと、25日時点で市場が織り込むFRBによる利上げ確率は、次回9月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)が約4割、次々回10月27-28日までで5割強、その次の12月8-9日までで7割強です。

PCEデフレーターが市場予想を下回る結果になれば、FRBの利上げ観測が後退するとともに、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには下落圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルには上昇圧力が加わりそう。英ポンド/米ドルは、1月27日高値の1.38618米ドルが上値メドです。

***

豪州の7月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間10:30)。

CPIの市場予想は、総合が前年比3.3%、コアインフレ率のトリム平均値が同3.5%。上昇率はいずれも前月(それぞれ3.8%と3.6%)から鈍化するものの、RBA(豪中銀)のインフレ目標レンジである2~3%を引き続き上回るとみられています。

RBAは前回8月11日の政策会合で政策金利を4.35%に据え置きました。ただし、声明で「インフレの上振れリスクが顕在化した場合に政策金利をさらに引き上げることを含め、インフレ率を持続的に目標水準へと戻すために必要と考える措置を引き続き講じていく」と表明。必要なら追加利上げを行う考えを示しました。

市場ではRBAの先行きの金融政策について、“0.25%の利上げがあと1回行われる”と“追加利上げなし(利上げサイクル終了)”とで見方が分かれています。

RBAはCPIについて、月次データは四半期データよりも変動が大きく、また歴史が浅いため一部の構成品目は月次ベースで季節調整を行うことが難しいとして、今のところインフレ統計において四半期のCPIをより重視する姿勢を示しています。

それでも、本日発表の7月CPIが市場予想を下回る結果になれば、RBAによる追加利上げ観測が後退する可能性があります。追加利上げ観測が後退した場合、豪ドルが軟調に推移しそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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