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米ドルが軟調、米ドル/円は一時156円台へと下落

2026/08/10 08:21

【ポイント】
・米雇用統計の軟調な結果を受け、FRBによる利上げ観測が後退
・ノルウェーCPIでノルゲバンクによる追加利上げ観測が強まるかどうか
・主な意見の内容を受け、日銀の金融政策に関する市場の見方が変化するか

(欧米市場レビュー)

7日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は156.624円、米ドル/カナダドルは1.39250カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27676シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.15759ドル、英ポンド/米ドルは1.35049ドル、豪ドル/米ドルは0.70719米ドルへと上昇。米ドル/カナダドルは6月10日以来、米ドル/シンガポールドルは6月1日以来の安値をつけ、ユーロ/米ドルは6月17日以来、英ポンド/米ドルは7月16日以来、豪ドル/米ドルは6月16日以来の高値を記録しました。

米国の7月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想に反して減少したことが、米ドルに対する下押し圧力となりました。非農業部門雇用者数の結果は前月比2.3万人減。市場予想は8.0万人増でした。また、5月分と6月分も合計10.3万人下方修正されました。

※米雇用統計については、8日の『ファンダメ・ポイント』[7月米雇用統計は軟調、利上げ観測は後退⁉]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。

米ドル/カナダドルについては、米国の雇用統計と同時刻に発表されたカナダの7月雇用統計が市場予想よりも強い結果だったことも、下落要因となりました。カナダの雇用統計の結果は、失業率が6.4%、雇用者数が前月比7.51万人増。市場予想はそれぞれ6.5%と2.00万人増でした。

(本日の相場見通し)

米国の7月雇用統計の結果を受け、市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が後退。CMEのFedWatchツールに基づくと、7日時点で市場が織り込む利上げ確率は、次回9月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で約44%、次々回10月27-28日までで約6割、年内最後の12月8-9日までで8割弱。前日の6日時点の確率はそれぞれ約55%と約7割、8割強でした。

本日は米国の主要な経済指標の発表はなく、FRB当局者の講演も予定されていません。7日の米雇用統計の結果が市場で引き続き意識されて、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは上値が重い展開となり、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルは底堅く推移する可能性があります。米ドル/カナダドルは、200日移動平均線(本日時点で1.38528カナダドル)が下値メドです。

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ノルウェーの7月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間15:00)。その結果にノルウェークローネが反応しそうです。

CPIの市場予想は、総合が前年比2.8%、エネルギーや税制改革の影響を除いたコアインフレ率のCPI-ATEが同2.8%。総合とCPI-ATEのいずれも、それぞれ前月の2.7%から上昇率が高まり、ノルゲバンク(ノルウェー中銀)のインフレ目標である2%を引き続き上回るとみられています。

ノルゲバンクは前々回5月の会合で0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を4.00%から4.25%へと引き上げました。前回6月18日の会合では政策金利を据え置いたものの、声明で「現在の見通しどおりに今後展開すれば、政策金利は今後の会合のいずれかで(さらに)引き上げられるだろう」と表明。追加利上げを示唆しました。

市場では、ノルゲバンクは次々回9月24日の会合で0.25%の追加利上げを行うとの観測があります(次回8月13日の会合については、政策金利の据え置きを予想)。CPIが市場予想を上回る結果になれば、ノルゲバンクによる追加利上げ観測が強まるとともに、ノルウェークローネにとってのプラス材料になりそうです。

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本日午前8時50分(日本時間)、7月30-31日に開催された日銀金融政策決定会合における主な意見が公表されます。その会合では政策金利を1.00%に据え置くことが8対1で決定され、高田審議委員は0.25%の利上げをすることを求めて反対票を投じました。

市場では、日銀は次回9月17-18日の会合で0.25%の追加利上げを行うとの観測があります。主な意見の内容を受けてその観測が強まれば、の下支え材料になるかもしれません。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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