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FRB議長の議会証言や米CPIに注目!

2026/07/14 09:00

【ポイント】
・議会証言やCPIでFRBの利上げ観測が一段と強まるか
・中東情勢がどうなるか
・対米ドルでの円安に本邦当局はどのように対応するか

(欧米市場レビュー)

13日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は162.433円、米ドル/シンガポールドルは1.29474シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.13769ドル、豪ドル/米ドルは0.69117米ドル、NZドル/米ドルは0.57401米ドルへと下落しました。トランプ米大統領のSNSへの投稿を受けて中東情勢をめぐる懸念が一段と強まったことや、ウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事のタカ派的な発言が、米ドルにとってプラスになりました。

トランプ大統領はSNSでイランに対する海上封鎖措置を復活させると表明。さらに、米国は今後ホルムズ海峡の守護者となるとし、安全を提供するためホルムズ海峡を通過する全貨物の20%の対価を米国が受け取ると主張しました。

ウォラー理事はNYで講演し、「コアインフレの高い上昇ペースを懸念している」、「コアインフレの上昇傾向が続く場合、現在の金融政策設定ではインフレ率を目標である2%に戻すのは困難になるのではないかと懸念している」と述べました。「インフレの兆候を軽視するつもりはない」とし、「今週発表されるコアインフレ指標が再び強い内容になれば、FOMC(米連邦公開市場委員会)は近い将来の金融引き締めを検討する必要がある」と語りました。

ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(ノックセック)は堅調に推移し、一時0.98642スウェーデンクローナへと上昇しました。原油価格が上昇したことが、ノックセックの上昇要因になったと考えられます。WTI原油先物の中心限月8月物は、前営業日比6.73ドル高(9.4%)の1バレル=78.14ドルで取引を終了。トランプ大統領がイランに対する海上封鎖措置を復活させると表明したことがWTI原油先物を押し上げました。

(本日の相場見通し)

本日は、米国の6月CPI(消費者物価指数)が発表され、ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長が米下院金融サービス委員会で金融政策について証言します(それぞれ日本時間21:30と23:00)。それらに市場が反応しそうです。

CPIの市場予想は、総合が前年比3.8%、変動の大きい食品やエネルギーを除いたコアが同2.8%です。総合とコアのいずれも、前月(4.2%と2.9%)から鈍化するものの、FRBが目標とする2%は引き続き上回るとみられています。

上述のウォラー理事の発言により、市場では次回7月28-29日での利上げ観測が強まっています。CMEのFedWatchツールに基づくと、13日時点で市場が織り込む7月FOMCでの利上げ確率は約43%。10日時点の確率は約34%でした。

CPIが市場予想を上回る、あるいはウォーシュFRB議長の議会証言がタカ派的な内容になれば、FRBの利上げ観測が一段と強まりそう。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルには下落圧力が加わると考えられます。

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中東情勢を引き続き注視する必要がありそうです。米国の中央軍は13日(日本時間14日朝)、「イランへの空爆を開始した」と発表しました。米国がイランを攻撃したのは3日連続です。

米国とイランの緊張が一段と高まる場合、安全資産とされる米ドルにとってプラスとなり、原油価格には上昇圧力が加わるとみられます。原油価格が上昇すれば、ノルウェークローネカナダドルメキシコペソが堅調に推移しそうです。

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本邦当局の対米ドルでの円安への対応にも引き続き注目です。片山財務相は「必要に応じて、いつでも適切に対応する」と繰り返しています。

本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)、あるいはその準備ともされるレートチェックがあれば、米ドル/円は下落しそう。その場合、ユーロ/円や豪ドル/円、NZドル/円などは米ドル/円に引きずられるとみられます。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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