中東情勢に要注意、FRB理事の講演が材料になる可能性も
2026/07/13 08:45
【ポイント】
・米国とイランが互いに攻撃、中東情勢がどうなるか
・ウォラーFRB理事は先行きの金融政策についてのヒントを提供するか
(欧米市場レビュー)
10日、欧米時間の外為市場では片山財務相の発言を受けて円が堅調に推移。一時米ドル/円は161.264円、ユーロ/円は184.442円、豪ドル/円は112.161円、NZドル/円は93.031円へと下落しました。片山財務相は日本時間10日午前の閣議後の会見で、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)をはじめとする年金基金が日本の金融資産にさらなる投資をしてもらうよう後押しをする考えを示しました。
ノルウェークローネは軟調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時0.98591スウェーデンクローナへと下落。ノルウェーの6月CPI(消費者物価指数)が前年比2.7%と、市場予想の3.1%を下回ったことが、ノルウェークローネにとってのマイナス材料となりました。
(本日の相場見通し)
米国とイランの攻撃の応酬が続いています。
米中央軍は11日、イランがホルムズ海峡を通過中だったキプロス船籍のコンテナ船を攻撃したとして「イランを再び攻撃した」と発表。さらに12日(日本時間13日朝)、「イランへの追加攻撃を開始した」とし、ホルムズ海峡を航行する民間船や商船を攻撃するイランの能力をさらに低下させることが目的だと説明しました。
イランは中東各地の米軍基地にミサイル攻撃を行っており、革命防衛隊は12日に「ホルムズ海峡を再び封鎖した」と表明しました。トランプ米大統領はイランによるホルムズ海峡封鎖を否定しています。
日本時間本日午前は、米ドルや原油価格が堅調に推移しています。10日に1バレル=71.41ドルで取引を終えたWTI原油先物(中心限月8月物)は、時間外取引で74ドル前半へと上昇する場面がありました。
米国とイランの緊張が一段と高まれば、米ドル高が進行して、原油価格が上昇する可能性があります。原油価格の上昇は、ノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソにとってプラスになると考えられます。
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ウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事がNYで経済見通しについて講演する予定です(日本時間14日01:30~)。その内容が相場材料になる可能性があります。
ウォラー理事は6日の講演で、「1年前、(米国の)労働市場の状況は良くなかった」とし、そのため「労働市場を考慮してインフレ率が(FRBの)2%の目標に戻るまで長い時間がかかることを容認し、利下げを支持していた」と述べました。「しかし、現在はリスクが完全に逆転しており、労働市場は安定しつつある一方で、インフレ率は上昇している」と指摘し、「そうなると、金融政策の考え方も変わる」と語りました。
本日の講演では、FRBの先行きの金融政策について新たなヒントが提供されるかに注目です。
市場では、FRBは9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げを行うとの見方が優勢。CMEのFedWatchツールに基づくと、10日時点で市場が織り込むFRBの利上げ確率は、次回7月28-29日のFOMCが約34%、次々回9月15-16日までで約8割です。ウォラー理事の講演がタカ派的な内容となってFRBの利上げ観測が強まれば、米ドルにとってプラスになりそうです。
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