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イラン情勢に引き続き注目、英CPIやTCMB会合も相場材料に!?

2026/04/22 09:05

【ポイント】
・米国とイランの和平協議をめぐる不透明感が強まる
・トランプ大統領はイランとの停戦期間を延長すると表明
・英CPIで市場のBOE金融政策見通しが変化するか
・TCMB(トルコ中銀)は先行きの金融政策についてのどのようなヒントを提供するか

(欧米市場レビュー)

21日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は159.591円、米ドル/カナダドルは1.36724カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27537シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.17177ドル、英ポンド/米ドルは1.34746ドル、豪ドル/米ドルは0.71284米ドルへと下落しました。米国とイランの和平協議をめぐる不透明感が強まったことが、安全資産とされる米ドルにとってプラスになりました。

イランは米国との2回目の和平協議への参加を拒否したと報じられました。また、米国のバンス副大統領はイランと協議するためパキスタンに向かう予定でしたが、それを取りやめました。

NZドルも堅調。一時NZドル/円は94.129円へと上昇し、豪ドル/NZドルは1.21095NZドルへと下落しました。NZの1-3月期CPI(消費者物価指数)が前年比3.1%と、市場予想の2.9%を上回ったことが東京時間に続いてNZドルの支援材料となりました。

ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(ノックセック)も堅調に推移し、一時0.98436スウェーデンクローナをつけました。原油価格が上昇したことがノックセックの上昇要因となりました。米WTI原油先物の中心限月5月物は、前日比2.52ドル高(2.8%)の1バレル=92.13ドルで取引を終了。中東からの原油供給の停滞が長期化するとの見方がWTI原油先物を押し上げました。

次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長に指名されたウォーシュ元FRB理事の承認公聴会が開催されました。公聴会については、本日の『ファンダメ・ポイント』[ウォーシュ公聴会のポイントと利下げ観測の後退]にて解説していますので、ご覧ください。

(本日の相場見通し)

トランプ米大統領は21日(日本時間22日午前5時過ぎ)、自身のSNSで「イラン側から提案が示されて協議が何らかの形で決着するまで停戦(期間)を延長する」と表明しました。トランプ大統領は「イラン政府は深刻な分裂状態にある」と指摘し、停戦期間の延長は「パキスタンのムニール陸軍参謀長とシャリフ首相から、イランの指導者と代表者が統一した提案を取りまとめることができるまでの間、イランへの攻撃を控えるよう要請されたため」と説明しました。

また、「米軍に対し、(ホルムズ海峡の)封鎖を継続し、その他あらゆる面において即応可能な態勢を維持するように指示した」としました。

イラン情勢を引き続き注視する必要があります。仮に米国とイランの和平協議への期待が高まるニュースが新たに出てくれば、米ドル安に振れて、原油価格に対して下押し圧力が加わると考えられます。原油価格が下落した場合、ノックセックは軟調に推移するとみられます。

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英国の3月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(15:00)。その結果に英ポンドが反応しそうです。

英CPIの市場予想は、総合が前年比3.3%、エネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアが同3.2%。総合は前月の3.0%から上昇率が高まる一方で、コアは前月と同じになるとみられています。BOE(英中銀)の目標は2%です。

市場では、BOEは早ければ次々回6月18日の会合で利上げを行うとの観測があります。CPIが市場予想を上回る結果になれば、利上げ観測が一段と強まるとともに、英ポンドが堅調に推移しそう。その場合、ユーロ/英ポンドは3月19日安値の0.86069ポンドに向かって下落する可能性があります。

※英ポンド/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[英ポンド/円、もう一段の上値トライとなるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

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TCMB(トルコ中銀)の政策会合が本日開かれます。会合の結果は日本時間20時に判明し、カラハン総裁の会見は予定されていません。

TCMBは前回3月の会合で政策金利を37.00%に据え置きました。TCMBは25年7月から26年1月まで5会合連続で利下げを行っており、政策金利が据え置かれたのは6会合ぶりでした。

TCMBは今回も政策金利を据え置くと市場は予想しています。そのとおりの結果になれば、声明で先行きの金融政策についてどのようなヒントが提供されるかに注目です。

前回会合の声明では、「実際のインフレ率やインフレ期待、およびそれらの基調を踏まえ、中間目標に沿ったディスインフレの道筋に必要な引き締め度合いを確保するように政策金利を決定する」、「金融政策の決定は、インフレ見通しを重視しつつ会合ごとに慎重に行う」、「インフレ見通しが顕著かつ持続的に悪化した場合、金融政策スタンスを引き締める」などと表明されました。

市場では、TCMBによる利下げは打ち止めとなり、次の一手は利上げになるとの観測があります。TCMBの声明によってその観測が強まる場合、トルコリラを下支えする要因になりそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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