米PCE、スタグフレーションの足音!?
2026/04/10 08:07
【ポイント】
・2月PCEデフレーターは総合、コアとも高止まり
・個人消費も弱めで1-3月期GDPは前期に続いて低成長か
・スタグフレーションの懸念が強まった場合にFOMCの判断は?
米国の2月PCE(個人消費支出)デフレーターではインフレの高止まりが確認されました。同時に、個人消費を中心に景気の減速感も強まってきました。FOMCは景気下振れ、物価上振れのリスクがいずれも大きくなっていると判断しています。今後の状況次第ですが、FOMCは難しい判断を迫られるでしょう(市場予想は利下げ含みながら年内据え置き)。なお、原油価格高騰の影響は本日10日発表の3月CPIである程度観測できるかもしれません(フルに反映されるにはまだ早すぎるでしょうが・・)。
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2月のPCEデフレーターは、総合が前年比2.8%、食料とエネルギーを除くコアが同3.0%と、インフレの高止まりを示しました。PCE総合の直近安値は25年4月の2.3%、PCEコアは同じ月の2.6%でした。前回3月17-18日開催のFOMCの議事録でも、「ここ数カ月、インフレの一段の改善がみられていない」と数人の参加者が発言しており、少なくとも一部には関税の影響があるとの指摘もありました。3月以降は原油価格高騰の影響が表れるとみられるため、2%の物価目標からさらに遠ざかる可能性もあるでしょう。

2月のPCE(支出額の方)は前月比0.5%、インフレ分を除いた実質額は同0.1%と弱めでした。アトランタ連銀のGDPNow(短期予測モデル)によれば、今年1-3月期GDPは9日時点で前期比年率1.3%と弱めの伸びが予測されています。予測値は新しいデータが投入されるに従って下方シフトしており、今後のデータ次第ではさらに弱くなる可能性もあるでしょう。

昨年10-12月期GDPは2月発表時点の前期比年率1.4%から3月に0.7%へ、そして9日に0.5%へ下方修正されました。10月以降のシャットダウン(政府機能の一部停止)によって政府支出がGDPを1.0%分押し下げましたが、それを考慮しても弱いと判断できます。2期連続で0%近く成長となれば、インフレ高止まりと合わせてスタグフレーションが現実味を帯びるかもしれません。
・2月PCEデフレーターは総合、コアとも高止まり
・個人消費も弱めで1-3月期GDPは前期に続いて低成長か
・スタグフレーションの懸念が強まった場合にFOMCの判断は?
米国の2月PCE(個人消費支出)デフレーターではインフレの高止まりが確認されました。同時に、個人消費を中心に景気の減速感も強まってきました。FOMCは景気下振れ、物価上振れのリスクがいずれも大きくなっていると判断しています。今後の状況次第ですが、FOMCは難しい判断を迫られるでしょう(市場予想は利下げ含みながら年内据え置き)。なお、原油価格高騰の影響は本日10日発表の3月CPIである程度観測できるかもしれません(フルに反映されるにはまだ早すぎるでしょうが・・)。
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2月のPCEデフレーターは、総合が前年比2.8%、食料とエネルギーを除くコアが同3.0%と、インフレの高止まりを示しました。PCE総合の直近安値は25年4月の2.3%、PCEコアは同じ月の2.6%でした。前回3月17-18日開催のFOMCの議事録でも、「ここ数カ月、インフレの一段の改善がみられていない」と数人の参加者が発言しており、少なくとも一部には関税の影響があるとの指摘もありました。3月以降は原油価格高騰の影響が表れるとみられるため、2%の物価目標からさらに遠ざかる可能性もあるでしょう。

2月のPCE(支出額の方)は前月比0.5%、インフレ分を除いた実質額は同0.1%と弱めでした。アトランタ連銀のGDPNow(短期予測モデル)によれば、今年1-3月期GDPは9日時点で前期比年率1.3%と弱めの伸びが予測されています。予測値は新しいデータが投入されるに従って下方シフトしており、今後のデータ次第ではさらに弱くなる可能性もあるでしょう。

昨年10-12月期GDPは2月発表時点の前期比年率1.4%から3月に0.7%へ、そして9日に0.5%へ下方修正されました。10月以降のシャットダウン(政府機能の一部停止)によって政府支出がGDPを1.0%分押し下げましたが、それを考慮しても弱いと判断できます。2期連続で0%近く成長となれば、インフレ高止まりと合わせてスタグフレーションが現実味を帯びるかもしれません。
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