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クリスマスで流動性低下! 植田総裁の講演への反応は?

2025/12/25 07:29

【ポイント】
・クリスマスで日本時間25日午後5時以降はほぼ取引停止
・植田日銀総裁の講演への市場の反応には要注意か

(欧米市場レビュー)

24日の欧米外為市場で、あまり大きな動きはありませんでした。米ドル/円は主に155円台後半で推移、19日の日銀金融政策決定会合前の水準とほぼ同じでした。金価格が高値を更新、アジア時間には1オンス=4,525.77ドルをつけました(日本店頭では1グラム=25,000円超)。

今週に入ってドル/円は軟調に推移しており、片山財務相による強い円安けん制発言が効いているようです。なお、24日アジア時間には、韓国当局が為替介入を警告するような強いけん制を行い、韓国ウォンが反発しました。

クリスマス休暇で欧州の大半の株式市場が休場で、英国とフランスは半日取引。米株も午後1時までの短縮取引。ただ、米新規失業保険申請件数(先週分)は前週比1万件減の21.4万件で、ホリデーシーズンで振れやすい傾向はあるものの、雇用に対する安心感からS&P500が前日に続いて最高値を更新しました。


(本日の相場材料)

米英独など多くの国が祝日となるため、市場参加者は極端に少ないとみられます。日本時間25日午後5時前後から26日午前7時ごろまでは為替取引も事実上停止状態となるようです。

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本日は、植田日銀総裁が経団連審議員会で講演します(時間は未定)。19日の金融政策決定会合後の記者会見では、欧州取引が始まるタイミングで円安が進行、NY時間に入って円安に拍車がかかりました。状況は異なりますが、植田総裁の発言と市場の反応には注意しておきたいところです。

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西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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