エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※11月7日更新
2025/11/07 11:54
宮田レポート(短期アップデート) 251107_miyata.pdf
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 46,000~52,500円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 46,000~48,000ドル
(S&P500) 6500~7000
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 24,500~26,500
(ナスダック総合) 22,500~24,000
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 130.000~154.500円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~102.000
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
今年4月7日安値(30,792.74円)からインターミディエイト級第(5)波の上昇にあり、この第(5)波完成を以て、コロナショック底(16,358.19円、20年3月)からのプライマリー第➂波は完成します(※1)。
21年2月以来の上チャネルライン水準 (4万8000円処)を突破しましたが、このような強い動きは、強気相場の最終最後の局面における吹き上がり=スローオーバー(throw-over)とみられます。
今週は4月7日週から30週目ですが、週次トレンドは半年(26週)程度で一巡することが珍しくありません。日経平均は短期的にも高値を付ける可能性が高いでしょう。
ひとたびピークアウトした後、日経平均は2026年2月頃(※2)まで下値模索となるでしょう。
(※1)プライマリー➂波中第(1)波高値を、従来は30,795円(21年9月14日)としていましたが、それを30,714円(21年2月16日)に変更します。結局のところ、第(1)波と第(4)波はオーバーラップしなかったことになります。
(※2)週次サイクルの間隔(安値から安値)は42週程度です。これによると、現行サイクルの終了は、今年4月7週から42週程度を経過する2026年2月頃と想定できます。

[TOPIX]
3348(10/31高値)が第(5)波天井かを見極める局面です。この高値は、フィボナッチ比率の目標価格[3323]から0.75%超えるにとどまる誤差範囲にとどまります。
[3323]…20年3月安値から24年7月高値までの上昇幅、すなわち第(1)波~第(3)波のネット上昇幅と、25年4月からの第(5)波上昇幅が、「1 : 0.618」になる水準
11月5日には一時3200まで急落しましたが、その後は大きく値を戻しました。日足には長大な下ヒゲが出現していますが、このパターンによると、もう一度、高値更新の可能性があることを示しています。
一方3200を終値で下回ると4月以来のサポートラインを下回り、天井打ちが確認されます。


[日経平均]
39,850円(8/4安値)以来の上昇はマイナー級・第5波です。
46,544円(10/14安値)からの、第5波中マルv波による上昇波は、52,636円(11/4高値)を以て終わった可能性があります。
最高値を付けた翌日(11/5)、日経平均は一時2000円超急落し、一時49,073円という安値を付けました。高値からネット3500円超の下落は、十分にインパルス波としての特長を備えており、第(i)波とラベリングされます。
6日は一転、大きくリバウンドしました。この第(ii)波は一時51,248円まで上昇しましたが、この水準は第(i)波のほぼ61.8%戻り水準[51,275円]に相当します。
49,073円を一時的にも割り込むと第(iii)波の急落開始の可能性が高まり、当面4万6500円~4万6000円を目指す下落となりそうです。
[予想PER別の日経平均水準]
11月6日の日経平均予想PERは19.22倍、予想EPSは2647円です。過去最高の予想EPSは2687円(10/29)です。

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ日足 エリオット波動分析】
10月29日の高値(48,040ドル)を以て、強気相場は完了した可能性があります。
(プリファード・カウント)
22年10月安値(28,660ドル)からの上昇は、プライマリー級の第➄波です。今年4月安値からの上昇はインターミディエイト級第(5)波に当たり、それを以て第➄波は終了します。
第➄波完了後に訪れる弱気相場は、控えめにみても高値から20%安となるでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
4月からの上昇は「ランニング・トライアングル」におけるB波とカウントされます。このシナリオでは、近々訪れる下げ局面においても最終的に4月安値(36,611ドル)は維持されるでしょう。その後1~2年程度のもみ合いが続いた後に、新たな高値へ向かう展開があるでしょう。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
10月24日・27日の連続ギャップは、やはり強気相場のフィナーレを飾るものだったようです。11月4日には6日には一時6707まで下げ、2つのギャップを完全に埋めました。
6920(10/29高値)を以て強気相場は終了した可能性があります。
そうであれば、今後辿るであろう展開として以下の2通りが考えられます。
【S&P500 長期エリオット波動分析】
(プリファード・カウント)
4月安値(4835) からのインターミディエイト級第(5)波は完了し、数年間にわたる調整となります。その過程で4月安値を大きく下回ることが予想されます。

(オルタナティブ・カウント)
今年2月からの第(4)波「ランニング・トライアングル」(A波~E波)中、B波の高値を付けたとみられます(B波の上げ幅は、A波の下げ幅に対しおよそ1.618です)。この見方通りなら、C波の下落がスタートしたことになります。C波は少なくともA波と同じ下げ幅になるとみられ、ここからは5600処が下値目標として導かれます。

[ダウ輸送株平均] ダウ工業株平均と長期にわたる「未確認」が続いている

[マグニフィセント7] 4月からの上昇トレンドは5波動を完成

[ナスダック]

【ナスダック100 週足 エリオット波動分析】
(プリファード・カウント)
4月安値(16,542)からの上昇はインターミディエイト級第(5)波の上昇に相当し、この第(5)波は10月29日高値・26,182を以て終わったかもしれません。それは2002年10月底を起点とする、プライマリー級の5波動(➀波~➄波)すべてが完了したことを意味します。
調整局面が始まったのであれば、それは今後おそらく数年間続く、長く大きなものになるでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
4月からの上昇は「(ランニング)トライアングル」中B波に当たります。これはS&P500のオルタナティブ・カウントと同様であり、遠からずC波の下落に入る見通しです。これによると今後の調整規模は、想定されるシナリオではもっとも小さいと想定されます。

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
22,673(8/1安値)からのマイナー級第5波は、26,182(10/29高値)までに、5つの波(マルi波~マルv波)をすべて出し切りました。水準的には、マルi波とマルv波の長さが等倍となる[25,945]を満たすものでした。
ナスダック100は重要な天井を付けた可能性が高いと思われます。
弱気の見方は今後24,652を下回ることで、一段と強化されます。そうなれば、当面22,500付近を目指す展開でしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
16年半サイクルによれば、米ドル/円(ドル/円)は2028年4月頃まで「円高の時間帯」が続きます。この時間帯においてドル/円の上値は抑えられるでしょう。筆者は28年4月頃までのどこかの時点で、1ドル=125円~120円へのドル安・円高になる可能性をみています。
4月下旬からドル/円はじり高が続いてきましたが、それも終わりつつあります。これからはドル安・円高トレンドがいつ再開してもおかしくありません。
おそらく26年前半にもドル/円は、139円処のネックラインを明確に割り込むでしょう。
それをきっかけに、「サード・オブ・サード」の強いドル安・円高トレンドが鮮明になるでしょう。

【週足 エリオット波動分析】
今年1月(158.825円)からは第3波によるドル安・円高に当たります。
この第3波を構成する副次波のうち、139.877円(4/22)からの上昇は、マルii波に相当します。
これまでの筆者の予想(1ドル=151円~154円を目指す展開)は足元で十分に達成されました。
ここからはマルii波完成後のマルiii波による下落(ドル安・円高)に対する備えが必要でしょう。
第1波と第3波が黄金分割(1:1.618)比率関係になると仮定すれば、 [122.625円]という目標値が得られます。ヘッド・アンド・ショルダーズに基づく垂直目標値は1ドル=120円割れです。

【日足 エリオット波動分析】
4月からのマルii波によるドル高・円安「トリプル・ジグザグ(w)-(x)-(y)-(x)-(z)」は、足元水準で終了したか、しつつあります。11月4日には一時154.448円を付けましたが、それは1月からの円高に対し、フィボナッチ76.4%-78.6%戻り[154.353円-154.770円]を満たすものです。
足元ドル指数は、上値試しの局面が続いています。この点からみると、ドル/円もしっかりの展開がまだ続くとみるべきでしょう。
もっとも、半年にわたるドル/円修正波の全行程は終わりつつあり、円高への基調転換は時間の問題と思われます。
今後151.540円をNY市場の終値で下回ると、マルiii波によるドル安・円高開始の可能性が高まるでしょう。そうなれば当面は200日MAの147.70円処、さらに146.575円(10/1)を試す展開となりそうです。
金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[140.401円]です。

[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】
A波の最終局面(マルiv波-マルv波)とC波の最終局面は相似しており(フラクタル)、A波完了後の持続的なドル高(当時は23年7月中旬~10月上旬まで12週間のドル高でした)が、再現されようとしています。
96.218(9/17)を以て22年高値からのジグザグ(A-B-C)は終わり、そこから大きなリバウンド局面が続いています。足元ドル高は強まり、11月5日には一時100.360と5カ月ぶりドル高になっています。
おそらくは、今月中にも[101.550]を試す展開となるでしょう。
[101.550]…C波のドル安に対する38.2%戻り水準
A波終了後にみられた持続的ドル高(ⓐ波)は、A波のちょうど半分を戻しました。今回も同様なら、遠からずC波の半値戻り水準[103.197]に達する可能性があります。
もっとも長期的にはドル安(Ⓑ波)基調は継続し、2026年には一段とドル安が強まるでしょう。
筆者は、ドル安Ⓑ波は短くとも2028年頃まで続くとみています。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 46,000~52,500円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 46,000~48,000ドル
(S&P500) 6500~7000
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 24,500~26,500
(ナスダック総合) 22,500~24,000
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 130.000~154.500円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~102.000
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
今年4月7日安値(30,792.74円)からインターミディエイト級第(5)波の上昇にあり、この第(5)波完成を以て、コロナショック底(16,358.19円、20年3月)からのプライマリー第➂波は完成します(※1)。
21年2月以来の上チャネルライン水準 (4万8000円処)を突破しましたが、このような強い動きは、強気相場の最終最後の局面における吹き上がり=スローオーバー(throw-over)とみられます。
今週は4月7日週から30週目ですが、週次トレンドは半年(26週)程度で一巡することが珍しくありません。日経平均は短期的にも高値を付ける可能性が高いでしょう。
ひとたびピークアウトした後、日経平均は2026年2月頃(※2)まで下値模索となるでしょう。
(※1)プライマリー➂波中第(1)波高値を、従来は30,795円(21年9月14日)としていましたが、それを30,714円(21年2月16日)に変更します。結局のところ、第(1)波と第(4)波はオーバーラップしなかったことになります。
(※2)週次サイクルの間隔(安値から安値)は42週程度です。これによると、現行サイクルの終了は、今年4月7週から42週程度を経過する2026年2月頃と想定できます。

[TOPIX]
3348(10/31高値)が第(5)波天井かを見極める局面です。この高値は、フィボナッチ比率の目標価格[3323]から0.75%超えるにとどまる誤差範囲にとどまります。
[3323]…20年3月安値から24年7月高値までの上昇幅、すなわち第(1)波~第(3)波のネット上昇幅と、25年4月からの第(5)波上昇幅が、「1 : 0.618」になる水準
11月5日には一時3200まで急落しましたが、その後は大きく値を戻しました。日足には長大な下ヒゲが出現していますが、このパターンによると、もう一度、高値更新の可能性があることを示しています。
一方3200を終値で下回ると4月以来のサポートラインを下回り、天井打ちが確認されます。


[日経平均]
39,850円(8/4安値)以来の上昇はマイナー級・第5波です。
46,544円(10/14安値)からの、第5波中マルv波による上昇波は、52,636円(11/4高値)を以て終わった可能性があります。
最高値を付けた翌日(11/5)、日経平均は一時2000円超急落し、一時49,073円という安値を付けました。高値からネット3500円超の下落は、十分にインパルス波としての特長を備えており、第(i)波とラベリングされます。
6日は一転、大きくリバウンドしました。この第(ii)波は一時51,248円まで上昇しましたが、この水準は第(i)波のほぼ61.8%戻り水準[51,275円]に相当します。
49,073円を一時的にも割り込むと第(iii)波の急落開始の可能性が高まり、当面4万6500円~4万6000円を目指す下落となりそうです。
[予想PER別の日経平均水準]
11月6日の日経平均予想PERは19.22倍、予想EPSは2647円です。過去最高の予想EPSは2687円(10/29)です。

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ日足 エリオット波動分析】
10月29日の高値(48,040ドル)を以て、強気相場は完了した可能性があります。
(プリファード・カウント)
22年10月安値(28,660ドル)からの上昇は、プライマリー級の第➄波です。今年4月安値からの上昇はインターミディエイト級第(5)波に当たり、それを以て第➄波は終了します。
第➄波完了後に訪れる弱気相場は、控えめにみても高値から20%安となるでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
4月からの上昇は「ランニング・トライアングル」におけるB波とカウントされます。このシナリオでは、近々訪れる下げ局面においても最終的に4月安値(36,611ドル)は維持されるでしょう。その後1~2年程度のもみ合いが続いた後に、新たな高値へ向かう展開があるでしょう。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
10月24日・27日の連続ギャップは、やはり強気相場のフィナーレを飾るものだったようです。11月4日には6日には一時6707まで下げ、2つのギャップを完全に埋めました。
6920(10/29高値)を以て強気相場は終了した可能性があります。
そうであれば、今後辿るであろう展開として以下の2通りが考えられます。
【S&P500 長期エリオット波動分析】
(プリファード・カウント)
4月安値(4835) からのインターミディエイト級第(5)波は完了し、数年間にわたる調整となります。その過程で4月安値を大きく下回ることが予想されます。

(オルタナティブ・カウント)
今年2月からの第(4)波「ランニング・トライアングル」(A波~E波)中、B波の高値を付けたとみられます(B波の上げ幅は、A波の下げ幅に対しおよそ1.618です)。この見方通りなら、C波の下落がスタートしたことになります。C波は少なくともA波と同じ下げ幅になるとみられ、ここからは5600処が下値目標として導かれます。

[ダウ輸送株平均] ダウ工業株平均と長期にわたる「未確認」が続いている

[マグニフィセント7] 4月からの上昇トレンドは5波動を完成

[ナスダック]

【ナスダック100 週足 エリオット波動分析】
(プリファード・カウント)
4月安値(16,542)からの上昇はインターミディエイト級第(5)波の上昇に相当し、この第(5)波は10月29日高値・26,182を以て終わったかもしれません。それは2002年10月底を起点とする、プライマリー級の5波動(➀波~➄波)すべてが完了したことを意味します。
調整局面が始まったのであれば、それは今後おそらく数年間続く、長く大きなものになるでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
4月からの上昇は「(ランニング)トライアングル」中B波に当たります。これはS&P500のオルタナティブ・カウントと同様であり、遠からずC波の下落に入る見通しです。これによると今後の調整規模は、想定されるシナリオではもっとも小さいと想定されます。

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
22,673(8/1安値)からのマイナー級第5波は、26,182(10/29高値)までに、5つの波(マルi波~マルv波)をすべて出し切りました。水準的には、マルi波とマルv波の長さが等倍となる[25,945]を満たすものでした。
ナスダック100は重要な天井を付けた可能性が高いと思われます。
弱気の見方は今後24,652を下回ることで、一段と強化されます。そうなれば、当面22,500付近を目指す展開でしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
16年半サイクルによれば、米ドル/円(ドル/円)は2028年4月頃まで「円高の時間帯」が続きます。この時間帯においてドル/円の上値は抑えられるでしょう。筆者は28年4月頃までのどこかの時点で、1ドル=125円~120円へのドル安・円高になる可能性をみています。
4月下旬からドル/円はじり高が続いてきましたが、それも終わりつつあります。これからはドル安・円高トレンドがいつ再開してもおかしくありません。
おそらく26年前半にもドル/円は、139円処のネックラインを明確に割り込むでしょう。
それをきっかけに、「サード・オブ・サード」の強いドル安・円高トレンドが鮮明になるでしょう。

【週足 エリオット波動分析】
今年1月(158.825円)からは第3波によるドル安・円高に当たります。
この第3波を構成する副次波のうち、139.877円(4/22)からの上昇は、マルii波に相当します。
これまでの筆者の予想(1ドル=151円~154円を目指す展開)は足元で十分に達成されました。
ここからはマルii波完成後のマルiii波による下落(ドル安・円高)に対する備えが必要でしょう。
第1波と第3波が黄金分割(1:1.618)比率関係になると仮定すれば、 [122.625円]という目標値が得られます。ヘッド・アンド・ショルダーズに基づく垂直目標値は1ドル=120円割れです。

【日足 エリオット波動分析】
4月からのマルii波によるドル高・円安「トリプル・ジグザグ(w)-(x)-(y)-(x)-(z)」は、足元水準で終了したか、しつつあります。11月4日には一時154.448円を付けましたが、それは1月からの円高に対し、フィボナッチ76.4%-78.6%戻り[154.353円-154.770円]を満たすものです。
足元ドル指数は、上値試しの局面が続いています。この点からみると、ドル/円もしっかりの展開がまだ続くとみるべきでしょう。
もっとも、半年にわたるドル/円修正波の全行程は終わりつつあり、円高への基調転換は時間の問題と思われます。
今後151.540円をNY市場の終値で下回ると、マルiii波によるドル安・円高開始の可能性が高まるでしょう。そうなれば当面は200日MAの147.70円処、さらに146.575円(10/1)を試す展開となりそうです。
金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[140.401円]です。

[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】
A波の最終局面(マルiv波-マルv波)とC波の最終局面は相似しており(フラクタル)、A波完了後の持続的なドル高(当時は23年7月中旬~10月上旬まで12週間のドル高でした)が、再現されようとしています。
96.218(9/17)を以て22年高値からのジグザグ(A-B-C)は終わり、そこから大きなリバウンド局面が続いています。足元ドル高は強まり、11月5日には一時100.360と5カ月ぶりドル高になっています。
おそらくは、今月中にも[101.550]を試す展開となるでしょう。
[101.550]…C波のドル安に対する38.2%戻り水準
A波終了後にみられた持続的ドル高(ⓐ波)は、A波のちょうど半分を戻しました。今回も同様なら、遠からずC波の半値戻り水準[103.197]に達する可能性があります。
もっとも長期的にはドル安(Ⓑ波)基調は継続し、2026年には一段とドル安が強まるでしょう。
筆者は、ドル安Ⓑ波は短くとも2028年頃まで続くとみています。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
- 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
- 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
