米CPIやECB理事会、TCMB会合に注目!
2025/09/11 09:05
【ポイント】
・CPIで市場のFRB金融政策見通しが変化するか
・総裁会見でECBの利下げサイクル終了との観測が市場で高まるか
・TCMBはどの程度利下げするか
(欧米市場レビュー)
10日、欧米時間の外為市場では米ドルが弱含み。一時米ドル/円は147.028円、米ドル/カナダドルは1.38292カナダドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.17249ドル、英ポンド/米ドルは1.35598ドルへと上昇しました。米国の8月PPI(生産者物価指数)が市場予想を下回ったことが、米ドルの重石となりました。
米PPIの結果は以下のとおり。( )は市場予想です。
<総合>
・前月比:マイナス0.1%(プラス0.3%)
・前年比:2.6%(3.3%)
<コア>
・前月比:マイナス0.1%(プラス0.3%)
・前年比:2.8%(3.5%)
※本日の『ファンダメ・ポイント』は[米長期金利は4.0%を割れるか、PPI、国債入札・・・CPIは?]です。
ノルウェーの8月CPI(消費者物価指数)が発表され、結果は総合が前年比3.5%、エネルギーや税制改革の影響を除いたCPI-ATEが同3.1%。いずれも市場予想どおりでした。
(本日の相場見通し)
本日は、米国の8月CPIが発表されます(日本時間21:30)。その結果が材料になりそうです。
CPIの市場予想は以下のとおり。( )は前月の実績です。
<総合>
・前月比:0.3%(0.2%)
・前年比:2.9%(2.7%)
<コア>
・前月比:0.3%(0.3%)
・前年比:3.1%(3.1%)
市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)は9月16-17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%利下げするとの見方が大勢。その後、10月28-29日と12月9-10日のFOMCでも利下げが行われるとの観測もあります。
CPIが市場予想を下回る結果になれば、FRBによる積極的な利下げ観測が高まるとともに、米ドルに対して下押し圧力が加わりそう。米ドル/円や米ドル/カナダドルは下値を試し、英ポンド/米ドルや豪ドル/米ドルは上値を試す展開になると考えられます。
※米ドル/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[米ドル/円、SARが売りシグナルに転換!米8月CPI結果の予兆?]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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ECB(欧州中銀)理事会とTCMB(トルコ中銀)の政策会合が本日開かれます。それらの結果にユーロやトルコリラが反応する可能性があります。
<ECB>日本時間21時15分に結果発表、同21時45分からラガルド総裁が会見
ECBは24年6月から25年6月まで8回の利下げを実施。前回7月24日の理事会では政策金利を据え置きました。現在の政策金利は、ECBが最も重視している下限の中銀預金金利が2.00%、残りの2つ、主要リファイナンス金利が2.15%、限界貸出金利が2.40%です。
市場は、本日の理事会で政策金利は据え置かれると予想しています。そのとおりの結果になれば、ECBの声明やラガルド総裁の会見が材料になりそうです。
市場では、ECBの利下げサイクルは終了したとの観測があります。声明やラガルド総裁の会見がその観測を高める内容になれば、ユーロのプラス材料になりそう。ユーロ/円やユーロ/英ポンドは堅調に推移すると考えられます。
<TCMB>日本時間20時に結果発表、総裁会見なし
TCMBは前回7月24日の政策会合で3.00%の利下げを実施しました。現在の政策金利は43.00%です。
トルコの8月CPIは前年比32.95%と、上昇率は前月の33.52%から鈍化しました。上昇率が鈍化したのは15カ月連続です。市場では、本日の会合で追加利下げが行われると予想されており、利下げ幅については2.00%との見方が優勢です。
TCMBの声明で、先行きの金融政策についてどのようなヒントが示されるかにも注目です。前回会合の声明では、「実際のインフレ率やインフレ期待、基調的なインフレ動向を考慮し、予想されるディスインフレの道筋に必要な引き締め度合いを確保するように政策金利を決定する」との方針が示されました。そして、「インフレ見通しに重点を置きつつ、(政策金利の)変更幅を会合ごとに慎重に見直す」とされました。
本日の会合で市場予想の2.00%を超える幅の利下げが決定され、声明で今後さらに利下げする可能性が示された場合、トルコリラが軟調に推移しそうです。
※10日収録の『M2TV 資源・新興国マーケットView』は[9/17 BOC・FRB利下げ? +トルコ中銀会合]です。
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