エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※3月14日更新
2025/03/14 11:14
宮田レポート/250314_miyata.pdf
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 35,000~38,700円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 38,000~42,000ドル
(S&P500) 5000~5740
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 15,700~18,500
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 139.000~154.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 99.578~108.523
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
年内に日経平均は、インターミディエイト級第(5)波の上昇によって最高値を更新するでしょう。そのターゲットは[4万3000円-4万5000円]です。
この第(5)波上昇を以て、コロナショック底以来5年間にわたる強気相場(プライマリー第➂波)は完成し(『黄金の3年間』完結)、その後はプライマリー第➃波による停滞局面に移るでしょう。
24年7月以来のインターミディエイト級第(4)波の調整は続いています。第(2)波が「ジグザグ」だったことから、オルタネーションに則り、第(4)波形状は「トライアングル」、「フラット」、などの保ち合い型になるでしょう。年初から(4)-C波による下落が進行中とみられ、3月中にも(24年8月底に次ぐ)二番底を付けるでしょう。この二番底は、第(5)波上昇トレンドの(事実上の)開始点になると思われます。
ところで日経平均に比べ、TOPIXの底堅さが目立っています。日経平均のC波はイメージ通り下げ幅を広げてきましたが、TOPIXの下げ幅は浅いものにとどまっています。TOPIXの波動カウントは現在再評価を行なっており、今後タイミングをみながら公開します。

[予想PER別の日経平均水準]
日経平均予想EPSは2477円(3/13)。過去最高は2564円(2/13)です。


【時間足 エリオット波動分析】
40,398円(12/27高値)からは、第(4)波「シンメトリカル・トライアングル」(A-B-C-D-E)における、C波の下落に当たります。このC波により日経平均は、24年8月底に次ぐ二番底を付ける、と見込まれます。
3月11日には一時3万6000円を下回りました(35,987円)。この先も[35,777円](B波の半値押し水準)、[34,686円](同61.8%押し)などを順次、試す可能性があります。
目先リバウンドが続く場合、37,874円(3/6高値)付近がメドになります。
[NYダウ・S&P500]
【日足 エリオット波動分析】
NYダウは、22年10月安値(28,660ドル)以来の上昇(B)波を45,073ドル(12/4高値)で完成し、(C)波の下落局面に突入した可能性が高い、とみています。
22年1月~10月の(A)波は22.4%下げました。(C)波はそれと同等か、あるいはより大きな下落スケールになると思われます。試みに最高値から22.4%下げる水準は[34,977ドル]であり、3万5000ドル処は中期タームの下値目標といえそうです。
今後数カ月内の下値目標としては、[37,611ドル](24年4月安値)に注目です。これは「エンディング・ダイアゴナル」開始点水準です。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
3月13日に一時5504まで下げました。これにより6147(2/19高値)からの下げ率が10%超え(10.46%)となり、定義上の「調整局面」に入りました。
22年10月安値(3491)からの上昇に対し、23.6%押し水準(5520)に達したことや、一目均衡表(週足)の雲上限(5401)も視野に入り、短期的には下げ渋るかもしれません。
ただし、高値からの直線的下落はインパルス波としての特徴を十分に示しています。したがって、リバウンドがあっても一時的なものにとどまるとみられ、中長期タームでの下げ基調は継続するでしょう。

【時間足 エリオット波動分析】
1月高値45,054ドルからの下げは、マイナー級第3波に位置付けられます。
3月13日には一時40,661ドルまで下げ、下落基調が加速してきました。高値からの下げ率は10%に近づいています。
NYダウのマイナー級第3波は、[40,318ドル]を短期的にも試す可能性があります。
[40,318ドル]…(マイナー級)第1波と第3波の下げ幅が1:1.618になる水準
[ナスダック]

【ナスダック総合指数 週足 エリオット波動分析】
ナスダック総合指数(以下、ナスダック)は、22年12月安値(10,207)以来のプライマリー級第➄波を完了し、サイクル級の調整に入った可能性が高い、とみています。
この見方通りなら、ナスダックの今後の調整規模はより大きくなり、期間も長くなるでしょう。
今後数カ月内にもナスダックは、以下に示す節目を目指す可能性があります。
[16,340]…22年10月から24年12月までの上昇に対し38.2%押し水準
[15,708]…プライマリー➀波のレッサーディグリー(4)波安値
プライマリー➃波の下げ率(37.77%)は、ほぼフィボナッチ比率(38.2%)でした。今後1~2年という期間では、 [12,527] (24年12月高値から38%下げる水準)へ下押す可能性もありそうです。



【時間足 エリオット波動分析】
20,110(2/18高値)を以て第5波による上昇は完了し─それは最高値に未達の『短縮された第5波(truncated fifth wave)』でした─本格的な調整が展開しています。
直近安値は3月12日に付けた17,238。S&P500に先んじて安値を付けており、この安値を維持する限り、短期的なリバウンドが起きておかしくありません。
反面、このまま17,238を下抜くなら、次は週足分析であげた[16,340]を打診するでしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
151.899円(22/10/21)からⓍ波「円高局面」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成する、というのが基本シナリオ。24年7月の161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、2011年からの上昇チャネルのセンターライン(➀)が強いサポートになるでしょう。
➀の水準は136.165円(3月)に位置します。
➁の場合は、現行C波(五波構成)はチャネル下限(➁)を目指すような、より大きなドル安・円高が見込まれます。➁の水準は116.540円(3月)です。

【週足 エリオット波動分析】
161.938円(24/7/3)からはC波によるドル安・円高トレンドです。月足分析で記したB波[トライアングル]説によれば、C波は三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)になります。158.825円(1/10)から、ⓒ波によるドル安・円高が進行中とみられます。
ドル/円は今後数カ月内に、24年9月の139.565円を下抜く可能性があります。以下の水準はⓒ波ターゲットとして要注目です。
[138.517円]…ⓐ波とⓒ波が等しく下がる水準
[136.452円]…24年7月から9月までドル/円下落幅と、今年1月からのドル/円下落幅が等しい

【日足 エリオット波動分析】
3月11日にドル/円は一時146.493円まで下げたものの、[146.922円] (9月からのドル/円上昇の61.8%押し水準)のサポート付近では下げ渋りの動きが続いています。
目先的な下振れが継続する場合、[143.686円](同78.6%押し)が試されるでしょう。
IMM通貨先物市場では、投機筋による円買い持ちが過去最大に膨らんでいます。
遠からず、円売り戻しによるドル/円上昇(リバウンド)も予想されます。


金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[144.004円]です。

投機筋の円買い持ち高が過去最大に(2025年3月4日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は、前週の79.6億ドルから112.8億ドルへ、4週連続で一気に増加。データ遡及可能な1992年10月以来で最大の水準を更新しました。
[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
110.176(1/13高値)からのドル安は、C波に位置付けられます。
109.881(2/3高値)からC-マルiii波によるドル安が進行中です。先週はドル安が加速し、5カ月ぶりに52週MAを下抜きました。
3月11日には一時103.221までドル安が進みました。このレベルは、B波-ⓒ波の61.8%押し水準[103.984]付近のため、リバウンドの可能性に引き続き注目です。
基調としてのドル安は続くことが見込まれます。
22年9月~23年7月のA波において、ドル指数は10カ月で13.2%減価しました。C波も同様と仮定すると、今年11月頃にドル指数が[95.632]まで下げる可能性を指摘できます。なおA波とC波が同幅下げるとすると[94.976]が得られます。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 35,000~38,700円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 38,000~42,000ドル
(S&P500) 5000~5740
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 15,700~18,500
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 139.000~154.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 99.578~108.523
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
年内に日経平均は、インターミディエイト級第(5)波の上昇によって最高値を更新するでしょう。そのターゲットは[4万3000円-4万5000円]です。
この第(5)波上昇を以て、コロナショック底以来5年間にわたる強気相場(プライマリー第➂波)は完成し(『黄金の3年間』完結)、その後はプライマリー第➃波による停滞局面に移るでしょう。
24年7月以来のインターミディエイト級第(4)波の調整は続いています。第(2)波が「ジグザグ」だったことから、オルタネーションに則り、第(4)波形状は「トライアングル」、「フラット」、などの保ち合い型になるでしょう。年初から(4)-C波による下落が進行中とみられ、3月中にも(24年8月底に次ぐ)二番底を付けるでしょう。この二番底は、第(5)波上昇トレンドの(事実上の)開始点になると思われます。
ところで日経平均に比べ、TOPIXの底堅さが目立っています。日経平均のC波はイメージ通り下げ幅を広げてきましたが、TOPIXの下げ幅は浅いものにとどまっています。TOPIXの波動カウントは現在再評価を行なっており、今後タイミングをみながら公開します。

[予想PER別の日経平均水準]
日経平均予想EPSは2477円(3/13)。過去最高は2564円(2/13)です。


【時間足 エリオット波動分析】
40,398円(12/27高値)からは、第(4)波「シンメトリカル・トライアングル」(A-B-C-D-E)における、C波の下落に当たります。このC波により日経平均は、24年8月底に次ぐ二番底を付ける、と見込まれます。
3月11日には一時3万6000円を下回りました(35,987円)。この先も[35,777円](B波の半値押し水準)、[34,686円](同61.8%押し)などを順次、試す可能性があります。
目先リバウンドが続く場合、37,874円(3/6高値)付近がメドになります。
[NYダウ・S&P500]

【日足 エリオット波動分析】
NYダウは、22年10月安値(28,660ドル)以来の上昇(B)波を45,073ドル(12/4高値)で完成し、(C)波の下落局面に突入した可能性が高い、とみています。
22年1月~10月の(A)波は22.4%下げました。(C)波はそれと同等か、あるいはより大きな下落スケールになると思われます。試みに最高値から22.4%下げる水準は[34,977ドル]であり、3万5000ドル処は中期タームの下値目標といえそうです。
今後数カ月内の下値目標としては、[37,611ドル](24年4月安値)に注目です。これは「エンディング・ダイアゴナル」開始点水準です。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
3月13日に一時5504まで下げました。これにより6147(2/19高値)からの下げ率が10%超え(10.46%)となり、定義上の「調整局面」に入りました。
22年10月安値(3491)からの上昇に対し、23.6%押し水準(5520)に達したことや、一目均衡表(週足)の雲上限(5401)も視野に入り、短期的には下げ渋るかもしれません。
ただし、高値からの直線的下落はインパルス波としての特徴を十分に示しています。したがって、リバウンドがあっても一時的なものにとどまるとみられ、中長期タームでの下げ基調は継続するでしょう。

【時間足 エリオット波動分析】
1月高値45,054ドルからの下げは、マイナー級第3波に位置付けられます。
3月13日には一時40,661ドルまで下げ、下落基調が加速してきました。高値からの下げ率は10%に近づいています。
NYダウのマイナー級第3波は、[40,318ドル]を短期的にも試す可能性があります。
[40,318ドル]…(マイナー級)第1波と第3波の下げ幅が1:1.618になる水準
[ナスダック]

【ナスダック総合指数 週足 エリオット波動分析】
ナスダック総合指数(以下、ナスダック)は、22年12月安値(10,207)以来のプライマリー級第➄波を完了し、サイクル級の調整に入った可能性が高い、とみています。
この見方通りなら、ナスダックの今後の調整規模はより大きくなり、期間も長くなるでしょう。
今後数カ月内にもナスダックは、以下に示す節目を目指す可能性があります。
[16,340]…22年10月から24年12月までの上昇に対し38.2%押し水準
[15,708]…プライマリー➀波のレッサーディグリー(4)波安値
プライマリー➃波の下げ率(37.77%)は、ほぼフィボナッチ比率(38.2%)でした。今後1~2年という期間では、 [12,527] (24年12月高値から38%下げる水準)へ下押す可能性もありそうです。



【時間足 エリオット波動分析】
20,110(2/18高値)を以て第5波による上昇は完了し─それは最高値に未達の『短縮された第5波(truncated fifth wave)』でした─本格的な調整が展開しています。
直近安値は3月12日に付けた17,238。S&P500に先んじて安値を付けており、この安値を維持する限り、短期的なリバウンドが起きておかしくありません。
反面、このまま17,238を下抜くなら、次は週足分析であげた[16,340]を打診するでしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
151.899円(22/10/21)からⓍ波「円高局面」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成する、というのが基本シナリオ。24年7月の161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、2011年からの上昇チャネルのセンターライン(➀)が強いサポートになるでしょう。
➀の水準は136.165円(3月)に位置します。
➁の場合は、現行C波(五波構成)はチャネル下限(➁)を目指すような、より大きなドル安・円高が見込まれます。➁の水準は116.540円(3月)です。

【週足 エリオット波動分析】
161.938円(24/7/3)からはC波によるドル安・円高トレンドです。月足分析で記したB波[トライアングル]説によれば、C波は三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)になります。158.825円(1/10)から、ⓒ波によるドル安・円高が進行中とみられます。
ドル/円は今後数カ月内に、24年9月の139.565円を下抜く可能性があります。以下の水準はⓒ波ターゲットとして要注目です。
[138.517円]…ⓐ波とⓒ波が等しく下がる水準
[136.452円]…24年7月から9月までドル/円下落幅と、今年1月からのドル/円下落幅が等しい

【日足 エリオット波動分析】
3月11日にドル/円は一時146.493円まで下げたものの、[146.922円] (9月からのドル/円上昇の61.8%押し水準)のサポート付近では下げ渋りの動きが続いています。
目先的な下振れが継続する場合、[143.686円](同78.6%押し)が試されるでしょう。
IMM通貨先物市場では、投機筋による円買い持ちが過去最大に膨らんでいます。
遠からず、円売り戻しによるドル/円上昇(リバウンド)も予想されます。


金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[144.004円]です。

投機筋の円買い持ち高が過去最大に(2025年3月4日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は、前週の79.6億ドルから112.8億ドルへ、4週連続で一気に増加。データ遡及可能な1992年10月以来で最大の水準を更新しました。
[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
110.176(1/13高値)からのドル安は、C波に位置付けられます。
109.881(2/3高値)からC-マルiii波によるドル安が進行中です。先週はドル安が加速し、5カ月ぶりに52週MAを下抜きました。
3月11日には一時103.221までドル安が進みました。このレベルは、B波-ⓒ波の61.8%押し水準[103.984]付近のため、リバウンドの可能性に引き続き注目です。
基調としてのドル安は続くことが見込まれます。
22年9月~23年7月のA波において、ドル指数は10カ月で13.2%減価しました。C波も同様と仮定すると、今年11月頃にドル指数が[95.632]まで下げる可能性を指摘できます。なおA波とC波が同幅下げるとすると[94.976]が得られます。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
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