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米FOMCに注目! 米ドル/円や米ドル/カナダドルが反応しそう

2024/06/12 08:33

【ポイント】
FOMCで市場の米金融政策見通しがどのように変化するか

(欧米市場レビュー)

11日、欧米時間の外為市場では、ユーロが軟調に推移。一時、ユーロ/円は168.264円、ユーロ/米ドルは1.07181ドル、ユーロ/英ポンドは0.84172ポンドへと下落。ユーロ/英ポンドは22年8月以来、およそ1年10カ月ぶりの安値をつけました。6-9日に実施された欧州議会選の結果を受けてフランスの政治不安が浮上したことが、引き続きユーロに対する下押し圧力となりました。

※欧州議会選について詳しくは、11日の『ファンダメ・ポイント』[欧州政治事情、英国やフランスは議会選挙へ]をご覧ください。

(本日の相場見通し)

本日は、FOMC(米連邦公開市場委員会)が材料になりそうです。FOMCの結果は日本時間13日午前3時に発表され、同3時30分からパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が会見します。

FRBは、前回4月30日-5月1日のFOMCまで6会合連続で政策金利を5.25~5.50%に据え置きました。政策金利は今回も据え置かれそうです。

FOMCの声明参加者による政策金利予想(ドット・プロット)、パウエル議長の会見にも注目です。前回3月のドット・プロットは、年内に3回の利下げ(1回を0.25%と想定)が参加者の予想中央値でした。

市場では、FRBの年内の利下げは9月に1回との観測があります。ドット・プロットやパウエル議長の会見を受けて、FRBの最初の利下げは11月以降になるとの観測が強まれば、米ドルが堅調に推移して、米ドル/円や米ドル/カナダドルは上昇し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは下落しそう。米ドル/カナダドルは、1.38413カナダドル(4/16高値)に接近する可能性があります。

本日の『ファンダメ・ポイント』は、[米FOMCの直前チェック!]です。

本日はまた、米国の5月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間21:30)。CPIの市場予想は、総合指数が前年比3.4%、変動の大きい食品やエネルギーを除いたコア指数が同3.5%です。市場予想からかい離する結果になれば、CPIも材料になる可能性があります。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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