英・ノルウェー・メキシコの中銀会合、原油価格の動向に注目
2026/11/05 09:05
【ポイント】
・英中銀は0.25%の利上げをすると市場は予想
・ノルウェー中銀とメキシコ中銀は政策金利を据え置くと市場は予想
・3つの中銀は先行きの金融政策についてどのようなヒントを提供するか
・原油価格が一段と下落するか
(欧米市場レビュー)
4日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/カナダドルは1.39287カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27726シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.12673ドル、英ポンド/米ドルは1.34976ドル、豪ドル/米ドルは0.70167米ドルへと上昇しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下したことが、米ドルの重石となりました。
米ドル/円は、東京時間に一時157.394円へと下落したものの、その後反発。欧米時間はおおむね158円台前半で推移し、方向感の乏しい展開でした。
ノルウェークローネも軟調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.04487スウェーデンクローナへと下落。原油価格が下落したことが、ノルウェークローネへの下押し圧力となりました。
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リクスバンク(スウェーデン中銀)は0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を1.75%から2.00%へと引き上げました。リクスバンクが利上げをしたのは23年9月以来約3年ぶり。25年9月に利下げを実施した後は、前回26年9月まで8会合連続で政策金利を据え置いていました。
リクスバンクは声明で、利上げを行う理由を「力強い経済活動と供給網の混乱によるコスト増が重なることで、インフレ率は今後上昇を続けると予想されるため」と説明。「インフレと経済活動の見通しが変わらなければ、9月の政策金利見通しに沿って、政策金利は今後1年間にさらに引き上げられる可能性が高い」と表明しました。リクスバンクが9月に公表した金融政策報告では、仮に1回の変更幅を0.25%とすると、27年は2回の利上げが示唆されていました。
リクスバンクの次回政策会合は12月16日に開催されます。
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NBP(ポーランド中銀)は政策金利を3.75%に据え置くことを決定しました。NBPが政策金利を据え置いたのは7会合連続です。
※NBP会合の結果について詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[ポーランド中銀は物価見通しを上方修正、ズロチは米国中間選挙を受けて上昇]をご覧ください。
(本日の相場見通し)
原油価格が軟調に推移しています。WTI原油先物の期近12月物は4日、前日比7.97ドル安(-8.3%)の1バレル=88.12ドル、北海ブレント先物の27年1月物は同8.98ドル安(-8.7%)の94.62ドルでそれぞれ取引を終了。一時WTI原油先物は87.13ドル、北海ブレント先物は93.22ドルへと下落し、それぞれ期近物として10月6日以来、9月4日以来の安値をつける場面がありました。
米国とイランの戦闘終結に向けた交渉進展への期待が、足もとの原油価格下落の主な要因となっています。
原油価格が一段と下落するようであれば、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナはさらに下値を試す展開になりそうです。
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BOE(英中銀)とノルゲバンク(ノルウェー中銀)、BOM(メキシコ中銀)の政策会合がそれぞれ開催されます。
<BOE会合>
会合の結果は日本時間21時に判明し、21時30分からベイリー総裁が会見する予定です。
BOEは25年12月に利下げを実施した後、前回26年9月まで6会合連続で政策金利を3.75%に据え置いています。
英国の9月CPI(消費者物価指数)は、総合が前年比3.5%、コアが同2.8%と、いずれも前月(それぞれ3.1%と2.6%)から上昇率が加速。BOEのインフレ目標である2%からさらに上方へかい離しました。
市場では、BOEは今回の会合で0.25%の利上げを行うと予想されています。そのとおりの結果になれば、BOMの声明や会合の議事録、四半期ごとの金融政策報告が相場材料になりそうです。
市場では、次々回27年2月の会合で追加利上げが行なわれるとの観測があります。議事要旨などの内容を受けてその観測が強まれば、英ポンドにとってのプラス材料になりそう。その場合、英ポンド/円は堅調に推移し、ユーロ/英ポンドは軟調に推移すると考えられます。
※英ポンド/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[英ポンド/円、上値抵抗帯を上抜けブレーク!BOE会合が相場動意となるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
<ノルゲバンク会合>
会合の結果は日本時間18時に判明し、18時30分からバーチェ総裁が会見する予定です。
ノルゲバンクは26年に入ってから0.25%の利上げを2回(5月と前回9月の会合)実施しました。現在の政策金利は.50%です。
今回の会合に関しては、政策金利は据え置かれるとの見方が市場では有力です。そのとおりの結果になれば、ノルゲバンクの声明が相場材料になると考えられます。
ノルゲバンクは前回9月24日会合の声明で、「政策金利は当面、高水準に維持する必要がある」とし、「インフレ率を妥当な期間内に目標の2%へと引き下げるために必要であれば、政策金利をさらに引き上げる用意がある」と表明しました。
ノルゲバンクの声明がタカ派的な内容になれば、同中銀の追加利上げ観測が市場で強まるとともに、ノルウェークローネにとってのプラス材料になりそうです。
<BOM会合>
会合の結果は日本時間6日午前4時に判明します。BOMの場合、会合後の総裁会見は通常行われません。
BOMは5月に利上げを実施し、その後は前回9月まで3会合連続で政策金利を6.50%に据え置いています。
前回9月24日の会合では全会一致で政策金利を据え置くことを決定したものの、10月8日に公表された9月会合の議事要旨では政策メンバー5人のうち3人が利下げに言及していた(※)ことが明らかになりました。
(※)1人は「物価の決定要因がディスインフレの過程を引き続き支えるなら、1回限りの利下げを検討し得る」と発言。別の1人は「状況が許せば、利下げの可能性を検討できる」と述べ、また別の1人は「政策金利を下方へ微調整することの妥当性について議論できる」と語りました。
メキシコの9月CPI(消費者物価指数)の結果は、総合が前年比3.45%、コアが同3.75%。コアの上昇率は前月の3.88%から鈍化したものの、総合は前月の3.26%から高まりました。BOMのインフレ目標は3%(2~4%が許容レンジ)です。
そのため、BOMは今回も政策金利を据え置くと市場は予想しています。そのとおりの結果になれば、BOMの声明が相場材料になりそう。声明では、同中銀の先行きの金融政策についてどのようなヒントが示されるのかに注目です。
市場では、BOMは政策金利を当面据え置くとの見方が有力です。声明によってその見方が変化すれば、メキシコペソが反応しそうです。
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