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もう1つの選挙

2026/10/27 08:01

【ポイント】
・27日にイスラエルの総選挙
・ネタニヤフ首相のリクードと最大野党ヤシャールが接戦
・どちらが他政党を引き入れて過半数の議席を得るか
・政権交代なら外交交渉の余地が拡大?
・トランプ大統領との関係も重要か

米国の中間選挙が1週間後に迫っています。民主党の優勢が伝えられており、下院だけでなく、上院でも過半数の議席を獲得する可能性があるようです。26日のReal Clear Politicsによれば、上院の接戦州がこれまでの8州から10州に増えており(+サウスカロライナとネブラスカ、いずれも現職は共和党)、民主党が10州のうち5州で勝利すれば、上院の過半数に達する計算です。
米中間選挙 上院

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本日27日、イスラエルで総選挙が実施されます。もちろん、焦点はネタニヤフ首相が政権を維持するのか、それとも野党が政権を奪取するのか。

ネタニヤフ首相の右派政党リクードとアイゼンコット氏の中道系政党ヤシャールが接戦を繰り広げています。いくつかの世論調査ではヤシャールがわずかにリードしているようですが、いずれも単独過半数の61議席以上の獲得は難しそうです。

イスラエル総選挙
 出所:Wikipedia

したがって、どちらの政党が第1党になるかではなく、他の政党を取り込んでどちらが過半数の議席に達するかが勝負のようです。どのような政権が誕生するかは蓋を開けてみないとわからないでしょう。

イスラエルの外交・安全保障政策はどうなる?
市場の関心は、イスラエルの外交・安全保障政策が維持されるのか否か、その結果中東情勢にどんな影響が出てくるかでしょう。

ネタニヤフ首相が政権を維持すれば、イランやガザのハマス、レバノンのヒズボラに対する強硬姿勢は変わらないでしょう。米国との協働で本格的なイラン攻撃を再開するかもしれません(※)。

※ネタニヤフ首相がイスラエルの総選挙前にイランを攻撃するようトランプ大統領に働きかけていたが、トランプ大統領は応じなかったとの報道もあります。

ヤシャールのアイゼンコット氏はモロッコ系移民を両親に持ち、軍参謀総長などとしてイスラエルの防衛に従事してきました。そのため、一貫して強硬派であり、イランの核開発は必要なら軍事力を用いてでも阻止すべきとの立場です。ただし、最近では外交にも力を入れるとの意向を示しているようです。

アイゼンコット氏がイスラエルの首相になっても、外交・安全保障政策が大きく転換することはなさそうです。ただ、少なくとも当初におけては外交交渉の余地が広がるのかもしれません。気になるのは米国との関係です。トランプ大統領はネタニヤフ首相を支持する姿勢を明確にしてきました。労働者階級の街で育ち、政治経験がなく、英語があまり上手でないとされるアイゼンコット氏がトランプ大統領とどう付き合っていくのか、その辺りがポイントになりそうです。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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