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ノルウェークローネ/スウェーデンクローナが3年10カ月ぶりの高値、ユーロ/円は1年ぶり安値

2026/10/26 08:00

【ポイント】
・原油価格が一段と上昇するか
・米国やフランスの長期金利(10年物国債利回り)の動向は?

(欧米市場レビュー)

23日、欧米時間の外為市場ではユーロが軟調に推移し、一時ユーロ/円は175.065円、ユーロ/米ドルは1.11837ドルへと下落。ユーロ/円は25年10月以来約1年ぶりの安値をつけました。フランスの財政や政情をめぐる懸念や、ユーロ圏の10月PMI(購買担当者景気指数)速報値が市場予想を下回ったことが、ユーロへの下押し圧力となりました。

ユーロ圏PMIの結果は以下のとおり。( )は市場予想です。
・総合:51.9(52.7)
・製造業:52.4(52.8)
・サービス部門:51.7(52.5)

ノルウェークローネは堅調。対米ドルで9月15日以来、対スウェーデンクローナで22年12月以来約3年10カ月ぶりの高値をつけました(ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.06586スウェーデンクローナへと上昇)。原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネにとってのプラス材料となりました。

米国の10月S&PグローバルPMI速報値の結果は、総合が57.6、製造業が56.0、サービス部門は57.9。総合と製造業は市場予想(それぞれ57.4と55.5)を上回り、サービス部門は市場予想の58.0を下回りました。強弱マチマチの結果だったことで、市場に大きな反応はみられませんでした。

(本日の相場見通し)

原油価格が堅調に推移
しています。WTI原油先物の期近12月物は23日、前日比3.80ドル高(3.8%)の1バレル=103.27ドルで取引を終了。北海ブレント先物の12月物は同3.55ドル高(3.1%)の116.72ドルと、期近の清算値(終値に相当)として4月29日以来約6カ月ぶりの高値で取引を終えました。イエメンの親イラン武装組織フーシ派はサウジアラビアへの攻撃を続けており、中東情勢のさらなる緊迫化への懸念が、原油価格の上昇要因となりました。

原油価格の動向に引き続き注目です。原油価格が一段と上昇すれば、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは引き続き堅調に推移しそう。ノルウェークローネ/スウェーデンクローナの上値メドとして、22年11月高値の1.08030スウェーデンクローナが挙げられます。

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米国の長期金利(10年物国債利回り)の動向にも注目です。米長期金利は10月7日に一時5.36%台へと上昇したものの、その後低下傾向にあり、22日には一時4.93%台と9月23日以来約1カ月ぶりの低い水準をつけました(23日は4.99%で終了)。

米長期金利の低下要因について詳しくは、23日の『ファンダメ・ポイント』[米長期金利が急低下、AI懸念で株安!]をご覧ください。

米長期金利が一段と低下すれば、米ドルにとってのマイナス材料となりそう。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは軟調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルは堅調に推移すると考えられます。米ドル/カナダドルは、200日移動平均線(23日時点で1.38812カナダドル)が下値メドです。

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フランスの長期金利の動向も引き続き注視する必要があります。フランスの財政悪化や抗議デモが長期化するとの懸念などから同国の長期金利には上昇圧力が加わっており、長期金利は10月22日に一時5.14%台へと上昇し、02年以来約24年ぶりの高い水準をつけました(23日は5.02%で終了)。

フランスをめぐる懸念が一段と強まれば、同国の長期金利にはさらなる上昇圧力が加わりそう。その場合、フランスとドイツの長期金利のスプレッド(利回り差)が拡大するとともに、ユーロ/円やユーロ/英ポンドが軟調に推移すると考えられます。

米格付け会社ムーディーズは23日、フランスの信用格付けを「Aa3」に据え置き、見通しも「ネガティブ(弱含み)」に維持しました。債券市場では信用格付けは引き下げられるとの観測がありましたが、回避されました。

※フランスの長期金利の動向に関しては、20日の『ファンダメ・ポイント』『フランス国債が大幅に下落、ユーロの重石に⁉』にて解説していますので、ご覧ください。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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