ユーロが軟調、ユーロ/英ポンドは1年4カ月ぶりの安値を記録
2026/10/08 09:18
【ポイント】
・フランスの長期金利(10年物国債利回り)の動向は?
・米経済指標やFRB当局者の発言で市場の米金融政策見通しが変化するか
(欧米市場レビュー)
7日、欧米時間の外為市場ではユーロが軟調に推移。ユーロ/英ポンドは一時0.84488ポンドへと下落し、25年6月以来1年4カ月ぶりの安値を記録。ユーロ/円は176.427円へ、ユーロ/米ドルは1.11641ドルへと下落する場面がありました。フランスの財政運営や政治の先行き不透明感が市場で改めて意識されて同国の長期金利(10年物国債利回り)が再び上昇し、そのことがユーロ安圧力となりました。
米ドルは堅調。一時米ドル/カナダドルは1.42761カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28056シンガポールドルへと上昇し、英ポンド/米ドルは1.31936ドル、豪ドル/米ドルは0.69410米ドル、NZドル/米ドルは0.55848米ドルへと下落しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が上昇したことが、米ドルの支援材料となりました。米長期金利は一時5.36%と02年4月以来24年6カ月ぶりの高い水準をつけました(その後低下し、NY市場は5.28%で終了)。
米ドル/円に関しては、本邦当局による為替介入への警戒感が上値を抑え、おおむね157.900~158.400円のレンジで上下動しました。
0.25%利上げすることを決定した9月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公表されました。※詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMC議事録:非常にタカ派的内容ながら、状況に変化⁉]をご覧ください。
(本日の相場見通し)
引き続きフランスの長期金利の動向に市場が反応しそうです。同国の長期金利が一段と上昇するようなら、ユーロ/円やユーロ/米ドル、ユーロ/英ポンドには下押し圧力が加わると考えられます。ユーロ/英ポンドの下値メドは、25年5月29日安値の0.83546ポンドです。
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米国の先週分の新規失業保険申請件数が本日発表されます(日本時間21:30)。新規失業保険申請件数の市場予想は20.0万件と、前回の19.7万件から増加するとみられています。
FRB(米連邦準備制度理事会)当局者の発言機会もあります。ウォラーFRB理事は経済見通しについて、ムサレム・セントルイス連銀総裁は米経済と金融政策についてそれぞれ講演し、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は対話集会に参加する予定です。FRBの先行きの金融政策について新たなヒントが提供されれば、相場材料になる可能性があります。
ムサレム総裁は9月29日、「9月の利上げ後も、金融政策は依然としてやや緩和的だ」と述べました。
カシュカリ総裁は10月1日、「(FRBが)どのように利上げを進めるべきかについてオープンな姿勢だ」とし、「10月27-28日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での追加利上げに関しては強い見解をもっていない」と述べました。また、「インフレ率は依然として高すぎる」との認識を示し、「9月(15-16日)のFOMC以降に発表された経済指標に基づけば、米経済は予想以上に好調だ」と指摘。9月のドット・プロット(FOMC参加者各個人による政策金利見通し)における自身の見通しは今年さらに1回、27年に1回の利上げだったと明らかにし、「経済動向次第では現在の想定以上に利上げをしなければならない可能性がある」と語りました。
ウォラー理事については、9月のFOMC以降、経済・物価・金融政策に関する発言は伝わっていません。
CMEのFedWatchツールに基づくと、7日時点で市場が織り込むFRBが利上げを行う確率は、次回10月27-28日のFOMC(米連邦公開市場委員会)が約2割、その次の12月8-9日までで約8割です。
新規失業保険申請件数の結果やFRB当局者の発言によって市場の金融政策見通しがどのように変化するのかに注目。FRBによる追加利上げ観測が再び強まるようなら、米ドルにとってのプラス材料になりそうです。
※米ドル/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[米ドル/円、200日MAを意識する相場付き!当面はレンジワークが継続しそう]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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