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米ISM非製造業景況指数やトルコCPIに市場が反応!?

2026/10/05 08:51

【ポイント】
・ISM非製造業景況指数でFRBの追加利上げ観測が一段と後退するか
・トルコ中銀は10月に1.00%利下げするとの観測も、CPIでその観測が強まるか

(欧米市場レビュー)

2日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は156.927円、米ドル/シンガポールドルは1.27716シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.12799ドル、英ポンド/米ドルは1.32516ドル、豪ドル/米ドルは0.69544米ドルへと上昇しました。米国の9月雇用統計が市場予想と比べて弱い結果だったことが、米ドルの重石となりました。雇用統計の結果は、非農業部門雇用者数が前月比2.9万人増、失業率が4.2%。市場予想はそれぞれ8.8万人増と4.1%でした。

※米雇用統計については、3日の『ファンダメ・ポイント』[9月米雇用統計は弱め、10月利上げ観測は一段と後退]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。

その後、一時5.15%台に低下した米国の長期金利(10年物国債利回り)が上昇に転じると、米ドルは下げ幅を縮小しました。米長期金利は5.27%でNY市場の取引を終えました。

カナダドルも軟調。米ドル/カナダドルは一時1.42573カナダドルへと上昇し、カナダドル/円は110.378円へと下落しました。原油価格が下落したことが、カナダドルにとってのマイナス材料となりました。WTI原油先物の中心限月11月物は、前日比1.76ドル安(-1.9%)の1バレル=91.11ドルで取引を終了。G7(主要7カ国)が2日、石油備蓄1億バレルを協調放出することで合意し、そのことがWTI原油先物への下押し圧力となりました。

(本日の相場見通し)

米国の9月ISM非製造業景況指数が本日発表されます(日本時間23:00)。その結果に市場が反応しそうです。

ISM非製造業景況指数の市場予想は55.0と、業況判断の分かれ目である50は引き続き上回るものの、前月の55.4から低下するとみられています。

NY連銀のウィリアムズ総裁が9月29日に、FRBの(米連邦準備制度理事会)のジェファーソン副議長が10月1日に追加利上げを急がない姿勢を示したことや、上述の米雇用統計の結果を受け、市場ではFRBによる追加利上げ観測が後退しました。CMEのFedWatchツールに基づくと、2日時点で市場が織り込む次回10月27-28日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが行われる確率は約2割。1週間前の9月25日時点の利上げ確率は約64%でした。

ISM非製造業景況指数が市場予想を下回る結果になれば、FRBの追加利上げ観測が一段と後退すると考えられます。その場合、米ドル/円や米ドル/シンガポールドルは軟調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルは堅調に推移する可能性があります。

***

トルコの9月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間16:00)。CPIの市場予想は前年比30.30%と、上昇率は8月の31.51%から鈍化するとみられています。

トルコのCPI(前年比)

TCMB(トルコ中銀)は26年1月に利下げを実施した後、前回9月まで5会合連続で政策金利を据え置いています。現在の政策金利は37.00%です。

ただ、CPI上昇率は8月まで3カ月連続で鈍化しています。また、TCMBは前回会合の声明で、「最近のインフレ統計や先行指標は、インフレの基調が鈍化していることを示唆している」とし、「経済活動に関するデータのほか、供給ショックが国内物価に及ぼす影響が限定的であることも内需の弱さを裏付けている」との認識を示しました。それらを受け、市場では次回10月22日の会合で1.00%の利下げが行われるとの観測があります。

本日発表のCPIが市場予想を下回る結果になれば、TCMBによる利下げ観測が強まると考えられます。その場合、トルコリラにとってマイナス材料になりそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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