RBA(豪中銀)は3会合ぶりの利上げへ!?
2026/09/29 09:05
【ポイント】
・RBAは本日の会合で利上げをすると市場は予想
・RBAの声明や総裁会見で次回11月会合についてのヒントが提供されるか
・米経済指標やFRB当局者の発言で市場の米金融政策見通しが変化するか
(欧米市場レビュー)
28日、欧米時間の外為市場では英ポンドが堅調に推移。一時英ポンド/円は208.949円、英ポンド/米ドルは1.32749ドルへと上昇し、ユーロ/英ポンドは0.85614ポンドへと下落しました。このところBOE(英中銀)当局者のタカ派的な発言が相次いでいることが、英ポンドにとってプラスになりました。
BOEのブリーデン副総裁は24日、「エネルギー価格の高止まりによる二次的影響の確証が得られるまで、あまり長く待つことはできない」、「リスクバランスは変化しており、リスクが顕在化すれば、金融政策で対応することが一段と適切になる」としました。
ロンバルデリ副総裁は同じく24日、「エネルギー価格の高止まりが続く場合、景気減速やインフレの鈍化の明確な証拠がみられない限り、金融政策の引き締めが必要になる可能性が高まる」と述べました。
ベイリー総裁は25日、「エネルギー価格の高止まりが長引くほど、政策金利を据え置くことが難しくなる」と述べ、また「エネルギー価格の高止まりがインフレ期待にどのように波及しているかについて、十分な証拠が得られるまで待つ余裕はない」と語りました。
BOEは前回9月17日の政策会合で政策金利を3.75%に据え置くことを決定。その決定は6対3で、据え置きに反対した3人は0.25%の利上げを行うことを支持し、ベイリー総裁やブリーデン副総裁、ラムズデン副総裁はいずれも据え置きに賛成しました。
ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.04888スウェーデンクローナへと上昇し、14日以来2週間ぶりの高値を記録。原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネにとってのプラス材料となりました。WTI原油先物の中心限月11月物は、前営業日比0.19ドル高(0.2%)の1バレル=92.60ドルで取引を終了。一時96ドル台半ばへと上昇する場面がありました。
三村財務官はロイターとのインタビューで、円の過小評価は問題だとする日米両政府のメッセージは「非常にクリア」であり、「市場が素直に受け止めてくれればいい」と発言。また、「(9月3日の)足もとの為替に満足も安心もしていないとの発言についても、基本的に変わっていない」と述べました。
157円台半ばで推移していた米ドル/円は、三村財務官の発言が伝わると一時156.424円へと下落しました。
(本日の相場見通し)
RBA(豪中銀)の政策会合が本日開催されます。会合の結果はRBAの声明とともに日本時間13時30分に判明し、14時30分からブロックRBA総裁が会見する予定です。
RBAは2月・3月・5月と3会合連続でそれぞれ0.25%の利上げを実施。その後、前々回6月と前回8月の会合では政策金利を据え置きました。現在の政策金利は4.35%です。
豪州の7月CPI(消費者物価指数)の強い結果(※1)やRBA当局者のタカ派的な発言(※2)を受け、RBAは本日の会合で0.25%の利上げを行うと市場は予想しています。
(※1)豪州の7月CPIは、総合が前年比3.5%、コアインフレ率のトリム平均値が同3.6%と、いずれも市場予想(それぞれ3.3%と3.5%)を上振れました。
(※2)RBAのハンター総裁補は9月8日の講演で「インフレ率が目標を上回る状態が長期間続くことへの許容度は低い」、「RBAはインフレを懸念しており、インフレが予想よりも強いと判断した場合、利上げを行わざるを得なくなる可能性がある」と発言。ブロック総裁は18日の議会証言で「インフレの上振れリスクの一部が顕在化しつつある」と述べました。
0.25%の利上げを行うことが決定されれば、RBA声明やブロック総裁会見の内容に市場が反応しそうです。
声明や総裁会見における注目点は、次回11月2-3日の会合についてのヒントが提供されるのかどうか。市場では、RBAは11月も利上げを行うとの観測があります。声明や総裁会見によってその観測が強まる場合、豪ドル/円や豪ドル/米ドル、豪ドル/NZドルが堅調に推移しそうです。
※豪ドル/NZドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカルポイント』[豪ドル/NZドル、RBA会合&ブロック総裁会見が相場動意となるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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米国の8月JOLTS(労働動態調査)や9月消費者信頼感指数が本日発表されます(いずれも日本時間23:00)。市場予想は、JOLTS求人件数が722.8万件、消費者信頼感指数が89.1です。
FRB(米連邦準備制度理事会)当局者の発言機会もあります。FRBのバー理事やウォラー理事、NY連銀のウィリアムズ総裁、セントルイス連銀のムサレム総裁がそれぞれ講演する予定です。講演でFRBの先行きの金融政策についてのヒントが提供されるかどうか注目されます。
市場では、FRBは次回10月27-28日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の追加利上げを行うとの見方が優勢。CMEのFedWatchツールに基づくと、28日時点で市場が織り込む次回会合での利上げ確率は約7割です。
JOLTS求人件数や消費者信頼感指数が市場予想を上回る、あるいはFRB当局者がタカ派的な発言をすれば、FRBによる追加利上げ観測が強まると考えられます。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルには下落圧力が加わりそうです。
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