ドイツやフランスの政治不安がユーロの重石に⁉
2026/09/22 07:29
【ポイント】
・9月に入ってユーロ/米ドルが軟調
・エネルギー高や米FRBのタカ派利上げに加えて、ユーロ圏の政治不安も背景か
・ドイツ与党は2つの州議会選挙で与党系CDUが惨敗
・フランスでは財政赤字が拡大、来春の大統領選挙も影を落とす
ユーロ/米ドルは9月に入って軟調に推移しています。ユーロ圏経済がエネルギー高に対して脆弱であることや、FRBがタカ派的利上げを実施したことなどに加えて、ユーロ圏で政治不安が高まっていることも背景でしょう。
ドイツは州議会選で与党系CDUが惨敗
ドイツでは、20日投開票のメクレンブルク州議会選で、反移民や反ユーロを掲げる極右AfD(ドイツのための選択肢)が勝利し、メルツ首相のCDU(キリスト教民主同盟)が惨敗しました。2週間前のザクセン州議会選でもCDUはAfDに大敗しており、極右政党の躍進が目立ちます。
メルツ首相は21日の記者会見で改革を続けると表明しましたが、与党内から退陣を求める声が強まる可能性もあり、先行きが不透明になっています。
フランスでは財政赤字が拡大
フランス政府は17日、景気鈍化や国債費(利払い)の増加により、26年の財政赤字がGDP比5.4%と目標の5%を上回る見通しだと発表しました。ユーロ圏の財政赤字基準はGDP比3%以内です(必ずしも達成されていませんが)。これを受けて一部の格付け会社(スコープ)がフランスの格付けを「AA-」から「A+」に一段階引き下げ、大手のフィッチやS&Pと同水準にしました。
フランスとドイツの長期金利(10年物国債利回り)の差は18日に1.046%と、12年7月以来の大きさとなりました。12年7月と言えば、前年からの欧州債務危機が深刻化しており、ドラギECB総裁が「ユーロを守るために何でもする」と宣言して、事態が収束に向かうタイミングでした。それだけ、現在のフランスの財政状況が悪いということでしょう。

フランス・ドイツの長期金利差とユーロ/米ドルは逆相関の関係にあります。26年1月2日~9月21日の日足データによれば、両者の相関係数は、マイナス0.64。8月1日以降に限れば、相関係数はマイナス0.82と非常に高い逆相関です。

フランスでは27年4-5月に大統領選挙が実施されます。現時点では、極右RN(国民連合)のルペン氏が支持率でトップに立っているようです。法的問題でルペン氏が出馬できるかどうかは不透明ですが、RN候補が大統領選に勝利する可能性があるということ自体がフランスの政治不安につながっています。
なお、参考までに生成AIに「ユーロ圏で政治的に不安定な国は?」と質問してみました。回答は以下の通りです。
・9月に入ってユーロ/米ドルが軟調
・エネルギー高や米FRBのタカ派利上げに加えて、ユーロ圏の政治不安も背景か
・ドイツ与党は2つの州議会選挙で与党系CDUが惨敗
・フランスでは財政赤字が拡大、来春の大統領選挙も影を落とす
ユーロ/米ドルは9月に入って軟調に推移しています。ユーロ圏経済がエネルギー高に対して脆弱であることや、FRBがタカ派的利上げを実施したことなどに加えて、ユーロ圏で政治不安が高まっていることも背景でしょう。
ドイツは州議会選で与党系CDUが惨敗
ドイツでは、20日投開票のメクレンブルク州議会選で、反移民や反ユーロを掲げる極右AfD(ドイツのための選択肢)が勝利し、メルツ首相のCDU(キリスト教民主同盟)が惨敗しました。2週間前のザクセン州議会選でもCDUはAfDに大敗しており、極右政党の躍進が目立ちます。
メルツ首相は21日の記者会見で改革を続けると表明しましたが、与党内から退陣を求める声が強まる可能性もあり、先行きが不透明になっています。
フランスでは財政赤字が拡大
フランス政府は17日、景気鈍化や国債費(利払い)の増加により、26年の財政赤字がGDP比5.4%と目標の5%を上回る見通しだと発表しました。ユーロ圏の財政赤字基準はGDP比3%以内です(必ずしも達成されていませんが)。これを受けて一部の格付け会社(スコープ)がフランスの格付けを「AA-」から「A+」に一段階引き下げ、大手のフィッチやS&Pと同水準にしました。
フランスとドイツの長期金利(10年物国債利回り)の差は18日に1.046%と、12年7月以来の大きさとなりました。12年7月と言えば、前年からの欧州債務危機が深刻化しており、ドラギECB総裁が「ユーロを守るために何でもする」と宣言して、事態が収束に向かうタイミングでした。それだけ、現在のフランスの財政状況が悪いということでしょう。

フランス・ドイツの長期金利差とユーロ/米ドルは逆相関の関係にあります。26年1月2日~9月21日の日足データによれば、両者の相関係数は、マイナス0.64。8月1日以降に限れば、相関係数はマイナス0.82と非常に高い逆相関です。

フランスでは27年4-5月に大統領選挙が実施されます。現時点では、極右RN(国民連合)のルペン氏が支持率でトップに立っているようです。法的問題でルペン氏が出馬できるかどうかは不透明ですが、RN候補が大統領選に勝利する可能性があるということ自体がフランスの政治不安につながっています。
なお、参考までに生成AIに「ユーロ圏で政治的に不安定な国は?」と質問してみました。回答は以下の通りです。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
- 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
- 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
