マネースクエア マーケット情報

大型連休中の相場変動に要注意!!

2026/09/21 11:36

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※次週9月28日はマネースクエア四季報を配信します。

【今週のポイント】

・大型連休(シルバーウィーク)中の流動性低下に要注意!
・米ドル/円が一段と上昇すれば、介入警戒も⁉
・NOK/SEKは中銀会合に注目!
・SARBは利上げをするか
・豪雇用統計でRBAによる追加利上げ観測は一段と強まるか

先週(9/14- )、日米英の中銀会合がありました。16日の米FOMCは0.25%利上げ(3.75%~4.00%へ)を決定。ウォーシュ議長はインフレ抑制を強調、ドット・プロット(FOMC参加者各個人の政策金利予想、議長は提出せず)が6月時点より全般に上方修正されたこともあり、タカ派的と判断されました。17日の英BOEのMPC(金融政策委員会)は6対3で3.75%での据え置きを決定。同時に27年4月までの国債売却の停止を発表したことで、長期金利(10年物国債利回り)が大幅に低下しました。

今週の注目経済指標・イベント

18日の日銀金融政策決定会合は0.25%利上げ(1.25%へ)を決定。0.50%利上げの提案が出るかもとの観測もあったなか、票決は7対2で佐藤・浅田両委員が据え置きを主張したため、市場はハト派的と判断。午後3時30分からの記者会見で植田総裁は「政策の局面が変化した」と語ったものの、欧米市場の反応は「円売り」でした。米ドル/円は18日の欧米時間に一時158円台を示現。その後に日銀が介入の準備段階ともされるレートチェックを実施したとの報道もあり、156円台後半で週を終えました。

今週(9/21- )は日本がシルバーウィーク(SW)で3連休のため、アジア時間の流動性の低下には要注意でしょう。円相場は今週も大きく揺れ動くかもしれません。本邦当局による(あるいは日米協調での)為替介入への警戒も怠れません。

今週も、原油価格や長期金利、株価動向(AIの安全性に対する懸念)などが相場材料になりそうです。また、南アフリカ、メキシコ、スウェーデン、ノルウェーでそれぞれ中銀の会合が開催されます。

最大のイベントは24日に予定されるワシントンでの米中首脳会談でしょう。AIや貿易・関税、投資などについて話し合いが行われるようです。20日にはベッセント財務長官と何立峰副主席が事前協議を行っています。米国と中国の間で具体的な合意ができるかどうかは不明ですが、様々な市場に影響が及ぶかもしれません。

原油価格に影響しそうな材料も多くあります。国連総会がニューヨークで開催され(22~28日に一般討論演説)、これに合わせて米国と湾岸諸国との会合が予定されています。中国がサウジアラビアの訴えを受けてイランに対してフーシ派抑制で協力を要請しました。上述の米中首脳会談でも、米国とイランの関係やホルムズ海峡問題が議題に上るかもしれません。

原油価格の動向次第では、各国中銀の金融政策見通しや長期金利に変化が生じるかもしれません。とりわけ、日本や米国の長期金利(10年物国債利回り)は上昇にいったん歯止めがかかったようにも見えますが、重要な節目(日3%、米5%)近辺で揉み合っており、いずれかが上放れするようだと米ドル/円に方向感が出るかもしれません。<西田>

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16日の米FOMCを受けて市場ではFRBによる追加利上げ観測が強まっています。引き続き米ドル/カナダドルは底堅く推移し、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは上値が重い展開になる可能性があります。

18日の日銀会合で利上げに反対した政策委員が2人いたことが引き続き市場で意識されれば、豪ドル/円やNZドル/円、メキシコペソ/円など対円の通貨ペアは堅調に推移しそうです。ただし、本邦当局(あるいは日米の協調)による為替介入があれば、米ドル/円が下落して、その他の対円の通貨ペアはそれに引きずられると考えられます。

原油価格の動向にも注目です。WTI原油先物価格は15日に一時1バレル=106ドル台へと上昇し、5月中旬以来4カ月ぶりの高値を記録。その後軟調に推移しており、18日には100ドルを下回る場面がありました。中東情勢次第で再び原油価格は再び上昇する可能性があり、その場合にはノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソにとってプラスになりそうです。

23日にSARB(南アフリカ中銀)の政策会合が開かれます。FRBが利上げを行ったこともあり、市場ではSARBは0.25%の利上げを行うとの見方が有力です。仮に政策金利が据え置かれれば、南アフリカランドが軟調に推移すると考えられます。0.25%の利上げが決定された場合、SARBの声明や会合後のクガニャゴ総裁の会見で先行きの金融政策についてどのようなヒントが示されるのかに注目です。

BOM(メキシコ中銀)は24日に政策会合を開きます。政策金利は現行の6.50%に据え置かれると市場は予想しており、そのとおりの結果になれば、BOMの声明が相場材料になりそう。声明における注目点は、これまでの「政策金利は今後も現行水準を維持することが適切」が変化するか、そしてメキシコの景気やインフレに関するBOMの認識です。声明の内容がタカ派的と市場で受け止められれば、メキシコペソにとってプラスになると考えられます。<八代>

今週の注目通貨ペア①:<米ドル/円 予想レンジ:150.000円~160.000円>
先週に日米中銀会合を通過し、金融政策見通しの差は引き続き米ドル/円のプラス材料となっています。18日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、米FRBの利上げのメインシナリオ(確率5割超)は、「追加利上げ1回目10月、2回目27年1月、3回目同4月」。一方、同じく日銀の追加利上げは「1回目12月、2回目3月、3回目6月」。日銀の利上げが常にFRBに遅れる恰好です。27年7月までのトータルの利上げ幅も、FRB0.795%、日銀0.674%です。

米ドル/円が下落する(円高になる)とすれば、本邦当局による(あるいは日米協調での)為替介入、ないしそれに対する警戒感でしょう。9月だけでも、米ドル/円156円~160円前後では、2日の高田日銀審議委員の発言(0.50%や0.75%、あるいは連続利上げもありえる)、ベッセント米財務長官の発言(日本政府や日銀の断固たる措置を支持)、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産構成見直し観測など、円安是正策に関する材料がありました。引き続き当局の対応に注意すべきでしょう。

もっとも、FRBの政策金利は中立水準を上回っている可能性が高く、日銀のそれはその下限ないし下回っている可能性が高そう(※)。そのため、原油価格の下落などでインフレ圧力が低下したり、景況が悪化したりすれば、利上げ観測が大きく後退するのはFRBの方でしょう。

(※)FOMCの9月見通しでは政策金利の中立水準と考えられる「長期(中央値)」が3.25%。日銀の考える中立水準は1.1%~2.5%とみられています。 <西田>

今週の注目通貨ペア②:<ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ 予想レンジ:1.01000Sクローナ~1.07000Sクローナ>
ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(以下、NOK/SEK)は9月14日に1.04933Sクローナと、23年1月以来の高値をつけて、その後は揉み合っています。NOK/SEK上昇の背景は原油価格の上昇やノルゲバンク(ノルウェー中銀)とリクスバンク(スウェーデン中銀)の政策金利差および金融政策見通しです。

24日(日本時間16:30)に、リクスバンクの政策会合の結果が判明し、その30分後にノルゲバンクの政策会合の結果が判明します。18日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、リクスバンクは約8割の確率で据え置きが予想されています。一方、ノルゲバンクは約6割強で利上げ予想です。市場のメインシナリオ通りとなれば、NOK/SEKに一段の上昇圧力が加わるかもしれません。逆に、市場予想に反してノルゲバンクが据え置きとなれば、NOK/SEKは少なくとも一時的に下落しそうです。

もっとも、NOK/SEKには原油価格の影響も大きそう。7月1日~9月18日の日足データでみれば、NOK/SEKとWTI原油先物価格の相関係数は0.61と高く、今週も原油価格の動向から目が離せまないでしょう。

13日に実施されたスウェーデン総選挙の結果、社会民主党を中心とした野党左派連合が僅差で与党右派連合に勝利(176対173)。社会民主党を率いるアンデション前首相が連立政権の樹立を託されました。ただ、左派連合内では、左翼党と中央党の政策が大きく隔たっているなど、足並みがそろっていません。政権樹立に時間がかかったり、連立交渉が暗礁に乗り上げたりすれば、政治の不透明感が強まってNOK/SEKの重石になるかもしれません。<西田>

今週の注目通貨ペア③:<豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.23500NZドル~1.25500NZドル>
豪ドル/NZドルは引き続き堅調に推移しており、9月18日には一時1.24738NZドルへと上昇。13年3月以来13年6カ月ぶりの高値をつけました。

ブロックRBA(豪中銀)総裁は18日の議会証言でタカ派的な発言をした一方、RBNZ(NZ中銀)は16日に「シルク総裁補が12月に退任する」と発表しました。それらが豪ドル/NZドルのさらなる上昇要因となりました。シルク総裁補はRBNZの政策メンバーのなかでタカ派に位置づけられています。

ブロック総裁は議会証言で、「インフレの上振れリスクの一部が顕在化しつつある」と述べました。RBAは前回8月10-11日の政策会合以降、インフレの上振れリスクが顕在化した場合には追加利上げが必要になる可能性があるとの認識を繰り返し示していたことから、ブロック総裁の発言によって追加利上げ観測が一段と強まりました。OIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、18日時点で市場が織り込む次回9月28-29日会合での利上げ確率は9割超。また、11月2-3日、あるいは12月7-8日の会合でさらに利上げが行われるとの観測もあります。

今週は24日に豪州の8月雇用統計が発表されます。それが市場予想と比べて強い結果になれば、RBAの追加利上げ観測は一段と強まるとともに、豪ドル/NZドルはさらに上値を試す展開になりそうです。<八代>

今週の注目通貨ペア④:<米ドル/カナダドル 予想レンジ:1.38500カナダドル~1.42000カナダドル>
米ドル/カナダドルは9月18日に一時1.40078カナダドルへと上昇し、8月7日以来の高値をつけました。FRBによる追加利上げ観測が強まったことが、米ドル/カナダドルの上昇要因となりました。

米ドル/カナダドルについては引き続き、FRBの先行きの金融政策に関する市場の見方の変化に影響を受けやすい状況になりそう。9月S&PグローバルPMIなど米国の経済指標の結果を受け、追加利上げ観測が一段と強まるようなら、米ドル/カナダドルには引き続き上昇圧力が加わりやすいとみられます。<八代>

西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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