欧州の長期金利上昇の背景
2026/09/08 09:00
【ポイント】
・足もとで欧州の長期金利上昇が目立つ
・エネルギー価格が高騰し、ECB利上げ観測高まる
・ドイツの州議会選挙やフランス大統領選挙に関連した財政赤字懸念も
・相乗的な世界の長期金利上昇が経済や株価に悪影響を与えないか?
世界的に長期金利(10年物国債利回り)が上昇しているなか、ここ約1カ月は欧州の長期金利の上昇が目立ってきました。


欧州の長期金利の上昇が目立つ背景は主に2つ。
まず、エネルギー高に対する欧州経済の脆弱性が挙げられます。原油価格は足もとで強含んでいますが、WTI原油先物価格は現在92ドル前後。これは今年3~5月の中心レンジ90~110ドルと比べてとくに高いわけではありません。しかし、天然ガス価格は今年3月のピークを超えて23年1月以来の水準まで上昇しています。また、ドイツのスポット電力価格はロシアのウクライナ侵攻直後の高値(約1,000ユーロ/メガワット)には遠く及ばないものの、足もとで上昇が目立っています。


その結果、ECBの利上げ観測が高まっており、10日の理事会での0.25%利上げが確実視されています。7日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は26年末までに追加利上げを、27年春ごろにもう1回の利上げを約9割の確率で織り込んでいます。
長期金利上昇のもう1つの背景は、欧州における政治不安でしょう。6日にドイツでザクセン・アンハルト州の議会選挙が実施され、極右政党AfD「ドイツのための選択肢」が勝利しました。ポピュリズム政党の台頭は国政にも影響しそうです。フランスでは27年大統領選挙に向けて有力候補が打ち出した政策が財政赤字拡大の懸念を強めさせています。英国でも、バーナム政権の打ち出す新たな財政政策が財政赤字拡大につながらないか投資家は警戒しています。
もちろん、日本や米国にも長期金利を上昇させる要因はあり、それらが相乗的に長期金利を押し上げているのでしょう。そうした長期金利の上昇が経済や株価に悪影響を与えないか注意する必要がありそうです。
■8月18日付け「世界的な長期金利上昇の背景」をご覧ください。
・足もとで欧州の長期金利上昇が目立つ
・エネルギー価格が高騰し、ECB利上げ観測高まる
・ドイツの州議会選挙やフランス大統領選挙に関連した財政赤字懸念も
・相乗的な世界の長期金利上昇が経済や株価に悪影響を与えないか?
世界的に長期金利(10年物国債利回り)が上昇しているなか、ここ約1カ月は欧州の長期金利の上昇が目立ってきました。


欧州の長期金利の上昇が目立つ背景は主に2つ。
まず、エネルギー高に対する欧州経済の脆弱性が挙げられます。原油価格は足もとで強含んでいますが、WTI原油先物価格は現在92ドル前後。これは今年3~5月の中心レンジ90~110ドルと比べてとくに高いわけではありません。しかし、天然ガス価格は今年3月のピークを超えて23年1月以来の水準まで上昇しています。また、ドイツのスポット電力価格はロシアのウクライナ侵攻直後の高値(約1,000ユーロ/メガワット)には遠く及ばないものの、足もとで上昇が目立っています。


その結果、ECBの利上げ観測が高まっており、10日の理事会での0.25%利上げが確実視されています。7日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は26年末までに追加利上げを、27年春ごろにもう1回の利上げを約9割の確率で織り込んでいます。
長期金利上昇のもう1つの背景は、欧州における政治不安でしょう。6日にドイツでザクセン・アンハルト州の議会選挙が実施され、極右政党AfD「ドイツのための選択肢」が勝利しました。ポピュリズム政党の台頭は国政にも影響しそうです。フランスでは27年大統領選挙に向けて有力候補が打ち出した政策が財政赤字拡大の懸念を強めさせています。英国でも、バーナム政権の打ち出す新たな財政政策が財政赤字拡大につながらないか投資家は警戒しています。
もちろん、日本や米国にも長期金利を上昇させる要因はあり、それらが相乗的に長期金利を押し上げているのでしょう。そうした長期金利の上昇が経済や株価に悪影響を与えないか注意する必要がありそうです。
■8月18日付け「世界的な長期金利上昇の背景」をご覧ください。
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