マネースクエア マーケット情報

原油価格の動向やスウェーデンCPIに注目

2026/09/07 09:10

【ポイント】
・米国とイランの攻撃の応酬が続く、原油価格は一段と上昇するか
・スウェーデンCPIで市場の金融政策見通しが変化するか
・米国の祝日で外為市場では流動性が低下

(欧米市場レビュー)

4日、欧米時間の外為市場ではカナダドルが軟調に推移し、一時カナダドル/円は112.020円へと値を下げ、米ドル/カナダドルは1.38674カナダドルへと上昇しました。カナダの8月雇用統計で雇用者数が前月比4.17万人減と、市場予想(1.50万人増)に反して減少したことが、カナダドルに対する下押し圧力となりました。

米ドルは底堅く推移。一時米ドル/円は156.696円、米ドル/シンガポールドルは1.26931シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15753ドル、英ポンド/米ドルは1.34666ドルへと下落しました。米国の8月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比16.2万人増と、市場予想の5.6万人増を上回ったことが、米ドルにとってプラスになりました。

※米雇用統計については、5日の『ファンダメ・ポイント』[8月米雇用統計は堅調、FOMCの利上げは?]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。

(本日の相場見通し)

米国とイランの攻撃の応酬が続いています。米中央軍は5日、イランの石油タンカー3隻を攻撃したと発表。これに対してイランは同日、米艦船への攻撃を強化すると表明し、革命防衛隊はホルムズ海峡の許可していないルートを航行していた石油タンカー3隻、別の海域の米国関連の船舶3隻を攻撃したと発表しました。

WTI原油先物は日本時間7日午前の時間外取引で上昇し、一時1バレル=92ドル台半ばをつけました。WTI原油先物の4日の清算値(終値に相当)は91.48ドルでした。原油価格が一段と上昇した場合、ノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソが堅調に推移しそうです。

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スウェーデンの8月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間15:00)。その結果にスウェーデンクローナが反応しそうです。

CPIの市場予想は以下のとおり。( )は前月の実績です。
・総合(前年比):0.6%(0.2%)
・CPIF(住宅ローン金利の変動の影響を除外、前年比):1.0%(0.7%)
・エネルギーを除いたCPIF(前年比):0.8%(0.6%)

いずれもリクスバンク(スウェーデン中銀)のインフレ目標である2%は引き続き下回るものの、上昇率は前月から高まるとみられています。

リクスバンクは25年9月に利下げを実施した後、前回26年8月まで7会合連続で政策金利を1.75%に据え置いています。リクスバンクは前回8月20日の政策会合の声明で「年内に利上げをする可能性は残る」としました。

市場では、リクスバンクは早ければ次々回11月4日の会合で0.25%の利上げを行うとの観測があります。CPIが市場予想を上回る結果になれば、その観測が強まるとともに、スウェーデンクローナにとってプラスになりそうです。

スウェーデンでは13日に総選挙が実施されます。調査会社ノバスが8月24-30日に行った世論調査で、クリステション首相の穏健党を中心とする連立与党の支持率は47.7%、野党連合は50.3%となっており、政権が交代する可能性があるようです。

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トランプ米大統領は6日、自身のSNS(トゥルース・ソーシャル)に「カナダドルと米ドルの不均衡は容認できない。長年この状態が続いてきたが、もはやそうならない」と投稿しました。

トランプ大統領はおそらく対米ドルでのカナダドル安に言及していると考えられますが、SNSでは不均衡にどのように対処するのかの説明はありません。今後何らかの措置が打ち出されれば、カナダドルが反応する可能性があります。

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本日は米国がレイバーデーの祝日で、外為市場では参加者が減少して流動性が低下します。中東情勢などで突発的なニュースが出てきた場合には、値動きが増幅する可能性があるため注意は必要です。米国の株式市場や債券市場は休場です。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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