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NZとカナダの中銀会合開催、RBNZは2会合連続の利上げへ!?

2026/09/02 08:45

【ポイント】
・米国がイランを新たに攻撃、中東情勢がどうなるか
・RBNZは本日利上げか、10月以降も利上げする可能性を示すか
・BOCは据え置き? 総裁会見や声明で市場の金融政策見通しがどう変化するか

(欧米市場レビュー)

1日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は160.241円、米ドル/カナダドルは1.39023カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27304シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15839ドル、英ポンド/米ドルは1.35066ドル、豪ドル/米ドルは0.71376米ドルへと下落しました。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測のほか、米国がイランを新たに攻撃したことが安全資産とされる米ドルの上昇要因となりました。

米中央軍は1日、イラン革命防衛隊の拠点への空爆を開始したと発表。トランプ米大統領は同日、自身のSNS(トゥルース・ソーシャル)で「今回の攻撃は大規模かつ強力であり、イランがヨルダンの米軍基地に向けてミサイルを発射したことへの報復だ」と説明。「イランがこの攻撃に報復すれば、(イランは)さらに強力で大規模な攻撃を受けることになる」と投稿しました。

米軍は8月30日にイランのララク島にある発射装置を攻撃し、イランはその報復としてヨルダンにある米軍基地をミサイル攻撃していました。

ノルウェークローネも堅調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.03176スウェーデンクローナへと上昇。23年9月以来3年ぶりの高値をつけました。中東情勢をめぐる懸念から原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネにとってプラスになりました。

WTI原油先物の中心限月10月物は1日、前日比4.46ドル高(5.2%)の1バレル=90.22ドルで取引を終了。中心限月の清算値(終値に相当)として、7月23日以来の高値をつけました。

(本日の相場見通し)

中東情勢を引き続き注視する必要がありそうです。中東情勢が一段と緊迫するようなら、原油価格がさらに上昇して、米ドルが堅調に推移する可能性があります。原油価格が上昇した場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは上値を試す展開になると考えられます。

***

RBNZ(NZ中銀)BOC(カナダ中銀)の政策会合が本日開かれます。それぞれの中銀会合の結果にNZドルカナダドルが反応しそうです。

<RBNZ会合
会合の結果は日本時間午前11時に判明
正午からブレマンRBNZ総裁が会見

RBNZは前回7月8日の会合で0.25%の利上げを行い、政策金利を2.25%から2.50%へと引き上げることを決定しました。RBNZが利上げをしたのは23年5月以来3年2カ月ぶりです。

RBNZは前回会合の声明で、「インフレ率を目標中間値の2%に戻すためには、 金融緩和策のさらなる縮小が必要になる可能性が高い」と表明し、追加利上げを示唆。前回会合後に発表されたNZの4-6月期CPI(消費者物価指数)は前年比4.1%と、上昇率は1-3月期の3.1%から高まり、23年10-12月期以来の高い伸びとなりました。

市場では、今回の会合でも0.25%の利上げが行われると予想されています。そのとおりの結果になれば、総裁会見会合の議事要旨、四半期ごとに公表される金融政策報告が相場材料になりそう。特に金融政策報告のRBNZによる政策金利見通しに注目です。

政策金利見通しにおける焦点は、見通し期間における政策金利の最高水準になりそう。5月時点の3.28から変化するのかどうかに注目です。

市場では、RBNZは次回10月28日の会合でも利上げを実施し、その後も段階的に利上げを行うとの見方が有力です。ブレマン総裁が会見で次回会合での追加利上げを示唆する、あるいはRBNZによる政策金利見通しが上方修正されれば、市場では同中銀による追加利上げ観測が強まるとともに、NZドルが堅調に推移する可能性があります。

※NZドル/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[NZドル/円、RBNZ会合&ブレマン総裁会見が相場動意となりそう]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

<BOC会合
会合の結果は日本時間午後10時45分に判明
午後11時30分からマックレムBOC総裁が会見

BOCは25年10月に利下げを実施した後、26年7月まで6会合連続で政策金利を2.25%に据え置きました。

市場では、今回の会合でも政策金利は据え置かれると予想されています。そのとおりの結果になれば、BOCの声明マックレム総裁の会見が相場材料になりそうです。

声明や総裁会見では、BOCの先行きの金融政策についてどのようなヒントが提供されるのかに注目です。

マックレム総裁は前回7月15日の会合後の会見で、「現在の政策金利(の水準)は、景気回復を持続し、インフレ率を目標の2%に戻すのに適切だ」との認識を示す一方、不確実性は依然として高いとし、「必要に応じて金融政策を調整する用意がある」と語りました。

マックレム総裁はまた、「カナダでは過去1年間停滞していた経済成長が再開したとみられる。米国の貿易政策が依然として逆風となっているものの、個人消費は底堅く、企業も適応している」、「原油価格が高水準から下落すれば、カナダのインフレ率は徐々に低下していくと予想される」などと述べました。

BOCの次の一手は利上げになると市場はみており、利上げは早ければ26年12月に行われるとの観測があります。マックレム総裁の会見や声明の内容を受けてその観測が強まれば、カナダドルにとってプラスになりそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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