豪ドルが堅調、対円で約1カ月ぶり高値
2026/08/27 08:56
【ポイント】
・豪CPIの強い結果を受けてRBAによる追加利上げ観測が強まる
・氷見野日銀副総裁は9月会合での利上げを示唆するか
・ジャクソンホール会議開幕
(欧米市場レビュー)
26日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は159.399円、米ドル/カナダドルは1.38883カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27169シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.16415ドル、英ポンド/米ドルは1.35840ドルへと下落しました。米国の7月PCE(個人消費支出)デフレーターが前月比0.2%、前年比3.7%と、それぞれ市場予想の0.1%と3.6%を上回ったことが、米ドルの支援材料となりました。
※PCEデフレーターの結果については、本日の『ファンダメ・ポイント』[米PCE、GDP、長期金利]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。
豪ドルも堅調に推移し、一時豪ドル/円は114.339円、豪ドル/米ドルは0.71833米ドル、豪ドル/NZドルは1.20738NZドルへと上昇。豪ドル/円は7月28日以来、豪ドル/米ドルは6月1日以来の高値をつけました。豪州の7月CPI(消費者物価指数)は、総合が前年比3.5%、コアインフレ率のトリム平均値が同3.6%となり、いずれも市場予想(それぞれ3.3%と3.5%)を上回りました。それを受けて市場ではRBA(豪中銀)による追加利上げ観測が高まり、豪ドルにとってプラスとなりました。
OIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、市場が織り込むRBAが次回9月28-29日の政策会合で利上げを行う確率は、CPI発表前の2割弱から約4割へと上昇しました。
(本日の相場見通し)
日銀の氷見野副総裁が本日、埼玉県金融経済懇談会に出席します。氷見野副総裁は午前10時30分からの懇談会で挨拶し、午後2時から会見する予定です。
市場では、日銀は次回9月17-18日の政策会合で0.25%の追加利上げを行うとの見方が有力です。氷見野副総裁による挨拶や会見では、次回会合での利上げが示唆されるのかどうかに注目です。次回会合での利上げ観測が市場で一段と強まれば、円のサポート要因になるかもしれません。
***
米国の先週分の新規失業保険申請件数が発表されます(日本時間21:30)。その結果に市場が反応する可能性があります。
新規失業保険申請件数の市場予想は20.8万件と、前回の20.6万件から増加するとみられています。
市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は12月末までに利上げを行うとの見方が有力。CMEのFedWatchツールに基づけば、26日時点で市場が織り込むFRBの利上げ確率は、次回9月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)が約37%、次々回10月27-28日までで約5割、その次の12月8-9日までで約7割です。
新規失業保険申請件数が市場予想と比べて弱い結果になれば、FRBによる利上げ観測が後退する可能性があります。利上げ観測が後退した場合、米ドルが軟調に推移しそうです。
***
27-29日に、米カンザスシティ連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)がワイオミング州ジャクソンホールで開催されます。
ジャクソンホール会議では、現地時間28日午前8時(日本時間同日午後11時)からウォーシュFRB議長が講演する予定です。
ジャクソンホール会議には各国の中銀関係者が参加します。講演やパネル討論会だけでなく、メディアインタビューでも各国の先行きの金融政策についてのヒントが出てくる可能性があります。ヒントが出てくれば、市場が反応しそうです。
※ジャクソンホール会議の注目点について詳しくは、26日の『ファンダメ・ポイント』[ジャクソンホール会議とウォーシュFRB議長]をご覧ください。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
- 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
- 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
