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原油価格が堅調、WTI原油先物価格は7月31日以来の高値

2026/08/18 09:10

【ポイント】
・原油価格の上昇はノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソにとってプラス
・米鉱工業生産などで市場のFRB利上げ観測がどのように変化するか
・トランプ政権による対カナダ関税がどうなるか

(欧米市場レビュー)

17日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は159.551円、米ドル/カナダドルは1.38742カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27800シンガポールドル近辺へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15764ドル、英ポンド/米ドルは1.35300ドル近辺へと下落しました。米国の8月NY連銀製造業景気指数が20.6、8月NAHB住宅市場指数が35と、いずれも市場予想(それぞれ11.5と33)を上回ったことが、米ドルにとってプラスになりました。

ノルウェークローネは堅調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.00986スウェーデンクローナへと上昇。7月27日以来3週間ぶりの高値をつけました。原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネにとってプラスになりました。

カナダの7月CPI(消費者物価指数)が発表されて市場予想を上回る結果になったものの、市場の反応は限定的でした。

CPIの結果は以下のとおり。( )は市場予想です。
・総合(前年比):3.0%(2.9%)
・トリム値(前年比):1.9%(1.8%)
・中央値(前年比):2.0%(1.9%)

(本日の相場見通し)

原油価格が上昇しています。WTI原油先物の中心限月9月物は17日、前営業日比2.10ドル高(2.55%)の1バレル=84.50ドルで取引を終了。中東情勢をめぐる懸念がWTI原油先物の上昇要因となり、9月物は一時85.04ドルと7月31日以来の高値をつけました。

米国とイランは6月17日に署名した覚書で、戦闘終結への最終合意に向けて60日間の交渉期間を設けました。8月16日に交渉期限を迎えたものの、トランプ米大統領は17日に期限の延長を求めない考えを示しました。

トランプ大統領はまた、「イランは降伏すべきだ」と述べ、イランとオマーンがホルムズ海峡の管理について協議していることについて「オマーンが邪魔をするなら、徹底的に爆撃する」と語りました。

ロイターは17日、イラン政府高官は戦略の重点をこれまでの防衛から攻勢へと転換することを示唆したと報じました。

原油価格が一段と上昇すれば、ノルウェークローネカナダドルメキシコペソが堅調に推移しそう。その場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナの上値メドとして、5月13日高値の1.01789スウェーデンクローナが挙げられます。

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本日は米国の経済指標が複数発表され、それらの結果が相場材料になりそうです。

米経済指標の市場予想は以下のとおり。( )は前回の実績です。
・鉱工業生産(前月比):0.3%(0.1%)
・住宅販売保留指数(前月比):0.0%(マイナス5.4%)
・住宅着工件数:134.2万件(142.7万件)
・建設許可件数:137.5万件(136.7万件)

足もとの米ドル軟調の主な要因として、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測の後退が挙げられます。CMEのFedWatchツールに基づくと、17日時点で市場が織り込むFRBの利上げ確率は、次回9月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)が約35%、次々回10月27-28日までで約5割、その次の12月8-9日までで約7割です。

本日発表の米経済指標が市場予想を下回る結果になれば、FRBの利上げ観測が一段と後退するとともに、米ドルが軟調に推移しそうです。

※豪ドル/米ドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[豪ドル/米ドル、“美しい”上昇トレンドのチャート形状!]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

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トランプ米政権は米東部時間19日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)、カナダからの輸入品の一部に50%の追加関税を発動する予定です。

トランプ政権はカナダに対する新たな追加関税について、米国産の自動車や酒類、乳製品などで差別的な扱いがあることへの対応だと説明。カナダ産の乳製品や酒類、自動車部品などが新たな関税の対象となり、これまでの追加関税では適用対象外だったUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)準拠品にも今回は適用されます。

トランプ政権による新たな対カナダ関税の発動が近づくなか、米国とカナダは貿易協議を続けています。19日に実際に対カナダ関税が発動されるのかどうかに注目です。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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