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豪ドル/NZドルが約5カ月ぶりの安値、明日5日のNZ雇用統計に注目

2026/08/04 09:08

【ポイント】
・日米当局の為替相場への対応は?
・米JOLTS求人件数でFRBによる利上げ観測が強まるかどうか
・原油価格が一段と下落するか
・RBAとRBNZの先行きの金融政策に関する市場の見方に違い

(欧米市場レビュー)

3日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/カナダドルは1.40489カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28279シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.14991ドル、英ポンド/米ドルは1.34172ドル、豪ドル/米ドルは0.69825米ドルへと下落しました。米国の7月ISM製造業景況指数が55.6と、市場予想の53.9を上回り、22年5月以来4年2カ月ぶりの高水準となったことが、米ドルにとってプラスになりました。

米ドル/円は東京時間に一時155.156円へと下落したものの、その後下げ幅を縮小し、欧米時間には157円台前半をつける場面がありました。

ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時0.99783スウェーデンクローナへと下落。原油価格が下落したことが、ノルウェークローネの重石となりました。

WTI原油先物の中心限月9月物は前営業日比4.33%安(-5.1%)の1バレル=80.34ドル、北海ブレント先物の中心限月10月物は同4.16ドル安(-4.7%)の83.77ドルでそれぞれ取引を終了。トランプ米大統領は1日、計画していたイランへの新たな大規模攻撃を見送ると表明し、2日にはイランとの協議が3日に始まると述べました。それらを受けて中東情勢の悪化への懸念が後退し、原油価格への下押し圧力となりました。

(本日の相場見通し)

昨日3日は午前9時30分ごろ(日本時間)から米ドル/円が急落し、一時155円台前半をつけました。急落前は157円台後半で推移していました。市場では、追加の円買い介入が行われたとの観測があります。

片山財務相は同11時30分ごろ、財務省内で記者団から米ドル/円の急落について問われると、「介入(の有無)について申し上げることはない」と述べたうえで、「(介入は)いつでも躊躇なくと言っている」と語りました。

引き続き日米当局の為替相場への対応に注目です。さらなる介入があれば、米ドル/が下落して、ユーロ/円や豪ドル/円、NZドル/円などは米ドル/円に引きずられると考えられます。

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米国の6月JOLTS(労働動態調査)求人件数が本日発表されます(日本時間23:00)。その結果に市場が反応しそうです。

市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は次回9月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の利上げを行うとの見方が優勢。CMEのFedWatchツールに基づくと、3日時点で市場が織り込む9月FOMCでの利上げ確率は約65%です。

JOLTS求人件数が市場予想の747.4万件を上回る結果になれば、FRBによる利上げ観測が強まると考えられます。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルが堅調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルは軟調に推移しそう。豪ドル/米ドルの下値メドとして、200日移動平均線(本日時点で0.69124米ドル)が挙げられます。

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原油価格の動向にも注目です。原油価格(WTI原油先物や北海ブレント先物)が一段と下落すれば、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは軟調に推移すると考えられます。その場合の下値メドは、90日移動平均線(本日時点で0.99396スウェーデンクローナ)です。

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豪ドル/NZドルは3日に一時1.19029NZドルへと下落し、3月9日以来およそ5カ月ぶりの安値をつけました。

このところ豪ドル/NZドルが軟調に推移している主な要因として、RBA(豪中銀)とRBNZ(NZ中銀)の先行きの金融政策に関する市場の見方の違いが挙げられます。

市場では、RBAの利上げは終了したとの観測もある一方、RBNZは今後段階的に利上げを行うと予想されています。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、3日時点で市場が織り込むRBAが12月末までに利上げを行う確率は五分五分。同じくOISに基づくと、市場ではRBNZは12月末までに0.25%の利上げを2回行う(9月、そして10月か12月を予想)との見方が優勢です(3日時点)。

NZの4-6月期雇用統計が5日に発表されます(日本時間07:45)。雇用統計の市場予想は、失業率が5.4%、就業者数が前期比0.1%、前年同期比0.7%。市場予想と比べて強い結果になれば、RBNZによる追加利上げ観測が一段と強まるとともに、豪ドル/NZドルは引き続き下値を試す展開になりそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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