米ドルが対カナダドルで1年2カ月ぶり、対ユーロで1年ぶり高値
2026/06/24 08:50
【ポイント】
・FRBの利上げ観測から米ドル高圧力が加わる
・為替介入があるかどうか、片山財務相は「必要であれば断固たる措置を取る」と表明
・豪CPIで市場のRBA追加利上げ観測がどうなるか
(欧米市場レビュー)
23日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/カナダドルは1.42147カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.29689シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.13731ドル、豪ドル/米ドルは0.69064米ドル、NZドル/米ドルは0.56598米ドルへと下落。米ドル/カナダドルは25年4月以来、米ドル/シンガポールドルは25年12月以来の高値をつけ、ユーロ/米ドルは25年6月以来、豪ドル/米ドルは26年4月7日以来、NZドル/米ドルは25年11月以来の安値を記録しました。FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が引き続き米ドル高材料となりました。
米ドル/円に関しては、おおむね161.500円近辺でのもみ合いとなりました。本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)への警戒感が米ドル/円の上値を抑えたと考えられます。
(本日の相場見通し)
17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)がタカ派的な内容だったことを受け、市場ではFRBは利上げ観測が強まっており、そのことが足もとの米ドル高の主な要因と考えられます。
※FOMCについては、18日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMCは据え置き、フォワードガイダンスなし!]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。
CMEのFedWatchツールに基づくと、23日時点で市場が織り込むFRBが利上げを行う確率は、次回7月28-29日のFOMCで約4割、次々回9月15-16日までで約7割です。
米国の5月新築住宅販売件数が本日発表されます(日本時間23:00)。それが市場予想の年率換算64.0万件を上回る結果になれば、利上げ観測が一段と強まるとともに、米ドル高がさらに進む可能性があります。米ドル/シンガポールドルは、25年11月高値の1.30969シンガポールドルが上値メドです。
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片山財務相は23日、ベッセント米財務長官と22日夜に会談し、世界の金融市場をめぐる状況などについて協議したと明らかにしました。為替について「必要であれば断固たる措置を取るという日米間の合意に全く揺るぎはない」と片山財務相は述べ、為替介入(米ドル売り・円買い介入)も辞さない姿勢を示して市場をけん制しました。
本邦当局が実際に為替介入に踏み切るのかどうか注目です。為替介入があれば、米ドル/円が大きく下落して、豪ドル/円やNZドル/円など対円の通貨ペアも米ドル/円に引きずられるとみられます。
※本日の『ファンダメ・ポイント』は[中銀レビュー:次はどうなる? そして米ドル/円は?]です。ご覧ください。
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豪州の5月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間10:30)。CPIの市場予想は総合が前年比4.3%、コアインフレ率のトリム平均値が同3.5%。総合とトリム平均値のいずれも、前月(それぞれ4.2%と3.4%)から上昇率が高まり、RBA(豪中銀)のインフレ目標である2~3%を一段と上振れるとみられています。
RBAは2月・3月・5月と3会合連続でそれぞれ0.25%の利上げを実施。前回6月15-16日の会合では政策金利を4.35%に据え置きました。
前回会合のRBA声明では、前々回の5月会合に続いて「金融政策は今後の展開に対応できる良い位置にある」との認識が示されました。そのうえで、「必要に応じて政策金利をさらに引き上げることを含め、物価安定と完全雇用の実現のために必要なあらゆる措置を講じる」とされました。
市場では、RBAの追加利上げはあと1回あるかどうかとみられています。CPIが市場予想を下回る結果になれば、追加利上げ観測が後退するとともに、豪ドルにとってマイナスになりそう。豪ドル/NZドルの目先の下値メドとして、90日移動平均線(本日時点で1.20900NZドル近辺)が挙げられます。
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