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米雇用統計に注目!

2026/06/05 09:07

【ポイント】
・中東情勢がどうなるか
・雇用統計でFRBとBOCの金融政策に関する市場の見方が変化するか
・本邦当局は対米ドルでの円安への対応は?

(欧米市場レビュー)

4日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/カナダドルは1.38797カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28108シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.16394ドル、豪ドル/米ドルは0.71449米ドルへと上昇しました。米国務省が3日に「イスラエルとレバノン政府は停戦で合意した」と発表し、そのことが安全資産とされる米ドルの重石となりました。米ドル/円については、159円台後半でのもみ合いとなりました。

イスラエルとレバノン政府の停戦が実現するかは不透明です。

両政府の停戦合意には、条件としてヒズボラ(レバノンの親イラン武装組織)がイスラエルへの攻撃を停止すること、レバノン南部リタニ川以南からのヒズボラ戦闘員の撤退が盛り込まれているようです。ヒズボラは4日、イスラエルはレバノンから完全に撤退すべきだとし、「イスラエル軍による南部の占領が続く限り抵抗を続ける」と表明。イスラエルのカッツ国防相は同じく4日、「イスラエル軍はレバノン南部に引き続き駐留し、攻撃を続ける」と述べました。

スウェーデンクローナは堅調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.00162スウェーデンクローナへと下落。スウェーデンの5月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回ったことが、スウェーデンクローナにとってプラスとなりました。

※詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[スウェーデンCPIは上振れ、市場は年内利上げを確実視!?をご覧ください。

(本日の相場見通し)

引き続き中東情勢に目を向ける必要がありそう。特にイスラエルとレバノン政府の停戦合意のゆくえや、米国とイランの戦闘終結に向けた交渉がどうなるのか注目されます。

中東情勢をめぐる懸念が強まる場合、米ドル高要因となり、原油価格には上昇圧力が加わると考えられます。原油価格が上昇した場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは底堅く推移しそうです。

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米国の5月雇用統計が本日発表されます(日本時間21:30)。その結果に市場が反応しそうです。

米雇用統計の市場予想は、失業率が4.3%、非農業部門雇用者数が前月比8.5万人増。失業率は前月と同じとなり、非農業部門雇用者数は前月(11.5万人増)から伸びが鈍化するとみられています。

市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は12月末までに利上げを行うとの観測があります。雇用統計が市場予想と比べて強い結果になれば、その観測が強まると考えられます、その場合には、米ドル/米ドル/シンガポールドルが堅調に推移し、ユーロ/米ドル豪ドル/米ドルは軟調に推移しそうです。

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本邦当局の対米ドルでの円安への対応にも引き続き注目です。片山財務相は本日、閣議後の会見で「必要に応じていつでも適切に対応する」と改めて述べ、状況によっては再び介入(米ドル売り・円買い介入)する可能性を示しました。

本邦当局による為替介入が再度実施される、あるいはその準備ともされるレートチェックがあれば、米ドル/が大きく下落すると考えられます。その場合、ユーロ/円や豪ドル/円は米ドル/円に引きずられそうです。

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米国と同時刻にカナダの5月雇用統計が発表されます。その結果にカナダドルが反応する可能性があります。

カナダの雇用統計の市場予想は、失業率が6.9%、雇用者数が前月比1.00万人増。失業率は前月と同じなり、前月に1.77万人減だった雇用者数はプラスに転じるとみられています。

カナダの1-3月期GDP(国内総生産)は前期比年率換算マイナス0.1%と、市場予想(プラス1.5%)を大きく下振れて、2四半期連続でマイナスに。それを受けて、市場ではBOC(カナダ中銀)による利上げ観測が後退しました。

カナダの雇用統計が市場予想と比べて弱い結果になれば、BOCの利上げ観測が一段と後退するとともに、カナダドルの弱気材料になりそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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