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南アフリカ中銀は0.25%の利上げ決定

2026/05/29 09:30

【ポイント】
・イラン情勢がどうなるか
・経済指標でBOCとECBの金融政策に関する市場の見方が変化するか
・南アフリカ中銀の会合では0.50%の利上げも検討


(欧米市場レビュー)

28日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は159.067円、米ドル/カナダドルは1.37731カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27529シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.16547ドル、英ポンド/米ドルは1.34442ドル、豪ドル/米ドルは0.71639米ドルへと下落しました。

米ニュースサイトのアクシオスは28日、「米国とイランの交渉担当者は停戦を60日間延長し、イランの核開発問題を協議するとの覚書で合意した」と報道。そのことが安全資産とされる米ドルの重石となりました。覚書はトランプ大統領の承認待ちとアクシオスは報じる一方、イランの半国営タスニム通信は「覚書の文面はまだ最終化されていない」と伝えました。

SARB(南アフリカ中銀)は0.25%の利上げを行うことを決定しました(*詳細は後述)。

(本日の相場見通し)

本日は引き続きイラン情勢をめぐるニュースに注意が必要です。新たなニュースにより、米国とイランの戦闘終結への期待が一段と高まれば、米ドル原油価格が軟調に推移すると考えられます。原油価格が下落した場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナには下押し圧力が加わりそうです。

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カナダの26年1-3月期GDP(国内総生産)が本日発表されます(日本時間21:30)。その結果が相場材料になる可能性があります。

1-3月期GDPの市場予想は前期比年率換算1.5%と、カナダ経済はプラス成長へと戻るとみられています。25年10-12月期はマイナス0.6%でした。

市場では、BOC(カナダ中銀)は12月末までに利上げを行うとの観測があります(タイミングは10月か12月?)。GDPが市場予想を上回る結果になれば、その観測が強まるとともに、カナダドルにとってプラスになる可能性があります。

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本日はまた、ドイツの5月CPI(消費者物価指数)速報値が発表されます(日本時間21:00)。CPIの市場予想は、EU(欧州連合)基準が前年比2.8%、国内基準が同2.9%です。

市場では、ECB(欧州中銀)は次回6月11日の理事会で0.25%の利上げを行うとの見方が有力です。ドイツのCPIが市場予想を上回る結果になれば、その見方が一段と強まるとともに、ユーロが堅調に推移する可能性があります。

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財務省は本日19時、外国為替平衡操作の実施状況(為替介入実績)を発表します。今回は4月28日~5月27日の実績です。

本邦当局は4月30日に米ドル売り・円買い介入を実施したとみられ、さらに5月1~6日にも介入した可能性があります。市場では介入総額は10兆円程度との観測があります。介入総額がその観測からかい離する結果になれば、相場材料になるかもしれません。

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SARB(南アフリカ中銀)は28日の政策会合で0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を6.75%から7.00%へと引き上げました。SARBによる利上げは23年5月以来3年ぶり。0.25%利上げするとの決定は4対2で、反対した2人は政策金利の据え置きを支持しました。

SARBのクガニャゴ総裁は会見で、会合ではより大幅な0.50%の利上げを行うことも議論されたことを明らかにしました。

SARBは声明で、「金融政策委員会は、インフレリスクが強まっていること、また大規模かつ複数のショックがインフレの二次的影響を引き起こす可能性が高いとの認識で一致した」と表明。「今回(利上げすると)の決定はこうしたリスクを管理し、インフレ率が目標へと戻ることを確実にするため」と説明しました。

声明はまた、「SARBの予測モデルによれば、今四半期に1回の利上げが見込まれる。予測期間の後半にインフレ率が鈍化するとともに、(政策)金利は再び低下して中立水準へと向かうと見込まれる」としました。ただし、この政策金利の経路はあくまで大まかな指針であり、今後の政策決定は見通しや経済指標の結果、そして予測に対するリスクバランスを慎重に検討しながら、会合ごとに行っていくと付け加えました。

声明によると、不確実性が高まっていることを踏まえ、会合では3つのリスクシナリオが検討されました。これらはいずれも、追加の金融引き締めを示唆しているとのことです。

(1)中東危機の長期化により、食品価格や原油価格が高騰し、南アフリカランド安が進行する
(2)エルニーニョ現象。エルニーニョ現象は通常、南アフリカ各地に干ばつをもたらす
(3)大規模なショックがインフレに大きな影響を及ぼし、より多くのコストが消費者に転嫁される

ホルムズ海峡の封鎖が長期化するシナリオでは、インフレ率は約5%となり、さらに2回の利上げが必要になる。それにエルニーニョ現象が加わると、政策金利はより長期間にわたって高止まりする。最悪のシナリオでは、インフレ率は6%超でピークに達し、さらに3回の利上げが必要になるとの見方が示されました。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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