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南アフリカ中銀会合開催、利上げか

2026/05/28 09:00

【ポイント】
・米経済指標でFRBの金融政策に関する市場の見方が変化するか
・本邦当局の対米ドルでの円安への対応は?
・南アフリカ中銀は利上げするか、先行きの金融政策についてどのようなヒントが提供されるか

(欧米市場レビュー)

27日、欧米時間の外為市場ではNZドルが堅調に推移。一時NZドル/円は94.157円、NZドル/米ドルは0.59075米ドルへと上昇し、豪ドル/NZドルは1.20795NZドルへと下落しました。RBNZ(NZ中銀)の政策会合の結果を受けて同中銀の利上げ観測が強まったことが、NZドルを押し上げました。

OIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、市場ではRBNZは12月末までに3回利上げを行うとの見方が優勢。RBNZの会合は年内あと4回(7月・9月・10月・12月)開かれます。

※RBNZ会合について詳しくは、27日の『デイリーフラッシュ』[【PM】RBNZは3対3で政策金利を据え置き! 利上げを示唆]をご覧ください。

米ドルも堅調。一時米ドル/円は159.545円、米ドル/カナダドルは1.38476カナダドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.16217ドル、英ポンド/米ドルは1.34155ドルへと下落しました。米国とイランの交渉をめぐる不透明感が、安全資産とされる米ドルにとってプラスになりました。米ドル/シンガポールドルに関しては、おおむね1.27600~1.27800シンガポールドルで推移し、方向感の乏しい状況でした。

イラン国営テレビは27日、「米国とイランの戦闘終結に向けた覚書草案には、イランは1カ月以内にホルムズ海峡の航行を紛争前の状態に戻し、米国はイラン周辺から軍を撤収して海上封鎖を解除する内容などが含まれている」と報道。これに対し米ホワイトハウスは、「覚書草案は事実ではなく、完全なでっちあげだ」とSNSに投稿しました。

ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(ノックセック)は軟調に推移し、一時0.99556スウェーデンクローナへと下落しました。原油価格が下落したことが、ノックセックに対する下押し圧力となりました。米WTI原油先物の中心限月7月物は、前日比5.21ドル安(-5.5%)の1バレル=88.68ドルで取引を終えました。

(本日の相場見通し)

本日は、米国の4月PCE(個人消費支出)デフレーター先週分の新規失業保険申請件数1-3月期GDP(国内総生産)改定値が発表されます(いずれも日本時間21:30)。それらの結果に市場が反応しそうです。

市場予想は以下のとおり。( )は前回の実績です(GDPは速報値)。
・PCEデフレーター(前年比):3.8%(3.5%)
・PCEコアデフレーター(前年比):3.3%(3.2%)
・新規失業保険申請件数:21.1万件(20.9万件)
・GDP改定値(前期比年率換算):2.0%(2.0%)

CMEのFedWatchツールに基づくと、27日時点で市場が織り込むFRB(米連邦準備制度理事会)が12月末までに利上げを行う確率は約5割です(政策金利据え置きの確率も約5割)。

PCEコアデフレーターなどが市場予想と比べて強い結果になれば、FRBの利上げ観測が強まるとともに米ドルが堅調に推移しそう。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは上値を試し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは下値を試す展開になると考えられます。

※米ドル/カナダドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[ドルカナダ、200日MAをブレーク!もう一段の上値追いとなるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

対米ドルでの円安への本邦当局の対応が引き続き注目されます。片山財務相や三村財務官が“円安”を強くけん制すれば、米ドル/は上値が重くなる可能性があります。また、本邦当局が米ドル売り・円買い介入を行う、あるいはその準備ともされるレートチェックがあれば、米ドル/円は大きく下落して、ユーロ/円や豪ドル/円などはそれに引きずられるとみられます。

***

SARB(南アフリカ中銀)の政策会合が本日開かれます。会合の結果は日本時間22時に判明し、同時刻からクガニャゴSARB総裁が会見する予定です。

SARBは25年11月に0.25%の利下げを実施し、その後26年1月・3月と2会合連続で政策金利を据え置きました。現在の政策金利は6.75%です。

南アフリカの4月CPI(消費者物価指数)は総合が前年比4.0%、コアが同3.6%と、上昇率はいずれも前月(それぞれ3.1%と3.2%)から加速し、SARBのインフレ目標である3%(2~4%が許容レンジ)を一段と上振れました。市場では、本日の会合で0.25%の利上げが行われるとの見方が優勢です。

SARBの声明クガニャゴ総裁の会見も相場材料になりそう。それらでは次回7月の会合以降の金融政策についてどのようなヒントが提供されるかに注目です。

本日の会合で利上げが行われて、総裁会見などで今後さらに利上げする可能性が示されれば、南アフリカランドにとってプラスになると考えられます。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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