米ドル/円が一時155円台へ急落、本邦当局による為替介入!?
2026/05/01 09:20
【ポイント】
・三村財務官は「投機的な動きが続いている」と発言
・市場で追加的な為替介入への警戒感が強まるか
・欧州各国の祝日などで流動性が低下、値動きが増幅される可能性も
(欧米市場レビュー)
4月30日、欧米時間の外為市場では円が急伸し、一時米ドル/円は155.487円、ユーロ/円は182.205円、豪ドル/円は111.198円、NZドル/円は91.318円、カナダドル/円は113.915円へと下落。米ドル/円の1日の下落幅は一時5円程度に達しました。本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)が実施された可能性が高いとみられ、ユーロ/円や豪ドル/円などは米ドル/円の下落に引きずられたと考えられます。
円が急伸(米ドル/円が急落)する前、片山財務相は「いよいよ断固たる措置を取るタイミングが近づいている」と語り、三村財務官も同様に述べたうえで「これは最後の退避勧告」と発言。為替介入を示唆していました。
※詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[為替介入は1回だけ?~過去の事例からの考察]をご覧ください。
ECB(欧州中銀)は金融政策の現状維持を決定。ECBが最も重視する中銀預金金利は2.00%、残りの2つ、主要リファイナンス金利は2.15%、限界貸出金利は2.40%にそれぞれ据え置きました。ラガルドECB総裁は理事会後の会見で、「今回の決定は全会一致だった」としつつ、「利上げの可能性について長時間にわたって詳細に議論した」と述べました。
BOE(英中銀)は政策金利を3.75%に据え置きました。その決定は8対1で、ピル政策委員兼チーフエコノミストが0.25%の利上げを主張して反対票を投じました。
(本日の相場見通し)
本日は、欧州各国やメキシコ、シンガポールなどが祝日のため、外為市場では参加者が減少して流動性が低下します。突発的なニュースが出てきた場合などには値動きが増幅される可能性があり、注意は必要です。
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三村財務官は本日午前9時過ぎ、為替介入が昨日実施されたとの観測について「コメントしない」と述べました。ただ、「投機的な動きが続いているとの見方は変わらない」とし、「米国とは極めて緊密に連絡をとっている。我々の認識や行動は(米国と)しっかり共有できている」と語りました。
市場では追加的な為替介入への警戒感が強まるかもしれません。その場合、米ドル/円は上値が重い展開になりそうです。
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米国の4月ISM製造業景況指数が本日発表されます(日本時間23:00)。その結果が相場材料になる可能性があります。
ISM製造業景況指数の市場予想は53.2と、3月の52.7から上昇し、業況判断の分かれ目である50を4カ月連続で上回るとみられています。
市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)の次の一手は利上げになるとの観測があります。ISM製造業景況指数が市場予想を上回る結果になれば、その観測が強まるとともに、米ドルが堅調に推移しそうです。
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イラン情勢をめぐるニュースが週末に新たに出てきた場合、外為市場では4日(月)に窓開け(金曜日の終値と月曜日の始値に著しい差が生じること)が発生する可能性があります。
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