為替介入は1回だけ?~過去の事例からの考察
2026/05/01 07:56
【ポイント】
・本邦当局は米ドル160円台で為替介入を実施した模様
・介入前に財務相および財務官が強い警告
・市場が再び米ドル/円を買い上がれば追加介入も
日本時間30日夕刻、米ドル/円が160円台から155円台半ばまで急落しました。本邦当局による米ドル売り円買いの為替介入が実施されたとみられます(※)。
※財務省が発表する「外国為替平衡操作の実施状況」で1カ月の間に介入があったかどうかが判明するのは5月末。四半期報告で実施の日付が判明するのは8月上旬です
片山財務相は米ドル/円が急落する前に、「かねてより断固たる措置に言及をしてきたところだが、いよいよ申し上げてきた断固たる措置を取るタイミングが近づいている」と明言。三村財務官も「非常に投機的な動きが高まっている」とし、「いよいよ断固たる措置を取る時が近づいていると思っている」と被せました。財務官はさらに「これを最後の退避勧告として申し上げる」と言い切りました。
近年の本邦当局の為替介入は、22年9月~10月の3回、24年4月~7月の4回です。いずれも、米ドル売り円買いです。
上記7回の介入で、米ドル/円は4円強~6円弱下落しました(最後の24年7月12日だけ2円程度)。今回は5円程度の下落なので、ほぼ過去のケースと同じです。
では、22年や24年のように2回目以降の追っかけ介入があるかどうか。

22年のケースでは、1回目の介入後に米ドル/円が反発して1回目の介入直前の水準を大きく上回ったところで2回目が実施されました。3回目は週末をはさんで翌営業日、2回目の実施後の水準を3円以上上回った段階で実施されました。
24年のケースでは、1回目の介入実施後の水準を2営業日後に3円以上上回った段階で2回目が実施されました。3回目は1回目の介入直前の水準を1.5円程度上回った段階で実施され、翌営業日に3回目実施後の水準を2円程度上回った水準で実施されました。
以上から、過去のパターンを踏襲すれば、介入実施直後の水準を2~3円程度上回ってくれば、追加介入に備える必要があり、介入直前の水準を上回ってくれば、かなり可能性は高いと言えそうです。
・本邦当局は米ドル160円台で為替介入を実施した模様
・介入前に財務相および財務官が強い警告
・市場が再び米ドル/円を買い上がれば追加介入も
日本時間30日夕刻、米ドル/円が160円台から155円台半ばまで急落しました。本邦当局による米ドル売り円買いの為替介入が実施されたとみられます(※)。
※財務省が発表する「外国為替平衡操作の実施状況」で1カ月の間に介入があったかどうかが判明するのは5月末。四半期報告で実施の日付が判明するのは8月上旬です
片山財務相は米ドル/円が急落する前に、「かねてより断固たる措置に言及をしてきたところだが、いよいよ申し上げてきた断固たる措置を取るタイミングが近づいている」と明言。三村財務官も「非常に投機的な動きが高まっている」とし、「いよいよ断固たる措置を取る時が近づいていると思っている」と被せました。財務官はさらに「これを最後の退避勧告として申し上げる」と言い切りました。
近年の本邦当局の為替介入は、22年9月~10月の3回、24年4月~7月の4回です。いずれも、米ドル売り円買いです。
上記7回の介入で、米ドル/円は4円強~6円弱下落しました(最後の24年7月12日だけ2円程度)。今回は5円程度の下落なので、ほぼ過去のケースと同じです。
では、22年や24年のように2回目以降の追っかけ介入があるかどうか。

22年のケースでは、1回目の介入後に米ドル/円が反発して1回目の介入直前の水準を大きく上回ったところで2回目が実施されました。3回目は週末をはさんで翌営業日、2回目の実施後の水準を3円以上上回った段階で実施されました。
24年のケースでは、1回目の介入実施後の水準を2営業日後に3円以上上回った段階で2回目が実施されました。3回目は1回目の介入直前の水準を1.5円程度上回った段階で実施され、翌営業日に3回目実施後の水準を2円程度上回った水準で実施されました。
以上から、過去のパターンを踏襲すれば、介入実施直後の水準を2~3円程度上回ってくれば、追加介入に備える必要があり、介入直前の水準を上回ってくれば、かなり可能性は高いと言えそうです。
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