米ベージュブック:イラン戦争の影響は限定的ながら、企業は様子見姿勢
2026/04/16 08:28
【ポイント】
・ベージュブックによれば、イラン戦争の影響は限定的
・ただし、コスト圧力は高まり、企業は様子見姿勢
・原油価格高騰が長期化すれば、影響は強まりそう
4月6日までの約1カ月半をカバーしたベージュブック(地区連銀経済報告)によれば、中東情勢によりエネルギー関連コストの上昇が報告されましたが、経済への全般的な影響は限定的でした。ただ、不透明感が強く、企業は様子見姿勢になっているようです。
4月9日時点のGDPNow(短期予測モデル)によれば、1-3月期GDPは前期比年率1.3%と予測されています。シャットダウン(政府機能の一部停止)の影響を受けた前年10-12月期の同0.5%から伸びは高まったとみられるものの、景気は軟調だと言えそうです。原油価格の高騰が長期化すれば、景気に一段の下押し圧力、物価に一段の上昇圧力が加わりそうです。
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ベージュブックによれば、経済活動は12地区のうち8地区でほんの少し、あるいはわずかに拡大。2地区でほぼ変化なし、残り2地区でほんの少し、あるいはわずかに縮小でした。

出所:FRB資料より抜粋
中東での戦争が大きな不透明要因であり、雇用、価格設定、設備投資の決定を難しくしており、多くの企業が様子見の姿勢でした。
個人消費は、天候の厳しさや燃料価格の高騰にもかかわらず、総じてわずかながら増加。ただ、財布のひもは固く、価格に敏感で、福祉への依存も増えました。一方で、富裕層の消費は引き続き堅調でした。製造業はほとんどの地区でわずかに、あるいは緩やかに拡大。住宅市場では、不透明感の高まりや金利上昇により需要が抑制されました。
雇用は全体的にわずかに増加。ただ、1地区で雇用はわずかに減少。ほとんどの地区で、AIの活用が雇用を減少させるほどではないものの、いくつかの地区では、AIによる生産性の向上が雇用を減らす方向に作用していると指摘されました。賃金は総じて、わずかに、あるいは緩やかに上昇しました。
価格は全体的にわずかに上昇。投入コストの伸びが販売価格の伸びを上回り、利ザヤは圧縮されました。全地区でエネルギーや燃料コストが大きく上昇。エネルギー以外の投入コストにも幅広く上昇圧力が加わっていました。数地区では関税の影響で、鉄鋼、銅、アルミなどの金属の価格が上昇しました。ハードウェアやソフトウェアなどテクノロジー関連のコストも上昇しました。
・ベージュブックによれば、イラン戦争の影響は限定的
・ただし、コスト圧力は高まり、企業は様子見姿勢
・原油価格高騰が長期化すれば、影響は強まりそう
4月6日までの約1カ月半をカバーしたベージュブック(地区連銀経済報告)によれば、中東情勢によりエネルギー関連コストの上昇が報告されましたが、経済への全般的な影響は限定的でした。ただ、不透明感が強く、企業は様子見姿勢になっているようです。
4月9日時点のGDPNow(短期予測モデル)によれば、1-3月期GDPは前期比年率1.3%と予測されています。シャットダウン(政府機能の一部停止)の影響を受けた前年10-12月期の同0.5%から伸びは高まったとみられるものの、景気は軟調だと言えそうです。原油価格の高騰が長期化すれば、景気に一段の下押し圧力、物価に一段の上昇圧力が加わりそうです。
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ベージュブックによれば、経済活動は12地区のうち8地区でほんの少し、あるいはわずかに拡大。2地区でほぼ変化なし、残り2地区でほんの少し、あるいはわずかに縮小でした。

出所:FRB資料より抜粋
中東での戦争が大きな不透明要因であり、雇用、価格設定、設備投資の決定を難しくしており、多くの企業が様子見の姿勢でした。
個人消費は、天候の厳しさや燃料価格の高騰にもかかわらず、総じてわずかながら増加。ただ、財布のひもは固く、価格に敏感で、福祉への依存も増えました。一方で、富裕層の消費は引き続き堅調でした。製造業はほとんどの地区でわずかに、あるいは緩やかに拡大。住宅市場では、不透明感の高まりや金利上昇により需要が抑制されました。
雇用は全体的にわずかに増加。ただ、1地区で雇用はわずかに減少。ほとんどの地区で、AIの活用が雇用を減少させるほどではないものの、いくつかの地区では、AIによる生産性の向上が雇用を減らす方向に作用していると指摘されました。賃金は総じて、わずかに、あるいは緩やかに上昇しました。
価格は全体的にわずかに上昇。投入コストの伸びが販売価格の伸びを上回り、利ザヤは圧縮されました。全地区でエネルギーや燃料コストが大きく上昇。エネルギー以外の投入コストにも幅広く上昇圧力が加わっていました。数地区では関税の影響で、鉄鋼、銅、アルミなどの金属の価格が上昇しました。ハードウェアやソフトウェアなどテクノロジー関連のコストも上昇しました。
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