米国とイランは近く再び協議!?
2026/04/15 09:10
【ポイント】
・米イランの再協議への期待から米ドルや原油価格に対して下押し圧力
・新たなニュースによって再協議への期待は一段と高まるか
(欧米市場レビュー)
14日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は158.593円、米ドル/カナダドルは1.37294カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.26997シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.18055ドル、英ポンド/米ドルは1.35844ドル、豪ドル/米ドルは0.71439米ドルへと上昇しました。米国とイランの和平協議が再開されるとの期待が、安全資産とされる米ドルの重石となりました。
トランプ米大統領は14日、米紙NYタイムズのインタビューで、米国とイランの2回目の和平協議がパキスタンの首都イスラマバードで「今後2日以内に」開かれる可能性があるとの認識を示しました。ロイター通信は、複数の情報筋の話として米国とイランは週内にも再び協議を行う可能性があると報じました。米国とイランは11日と12日にイスラマバードで協議を行ったものの、物別れに終わっていました。
(本日の相場見通し)
本日は引き続きイラン情勢を注視する必要がありそうです。新たなニュースによって米国とイランの和平協議への期待が一段と高まれば、米ドルが全般的に軟調に推移して、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには下落圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルには上昇圧力がそれぞれ加わるとみられます。米ドル/シンガポールドルの下値メドとして、1月28日安値の1.25878シンガポールドルが挙げられます。
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米WTI原油先物の中心限月5月物は14日、前日比前日比7.80ドル安(-7.9%)の1バレル=91.28ドルで取引を終了。米国とイランの和平協議が再開するとの期待が下押し圧力となり、中心限月の清算値(終値に相当)として3月25日以来およそ3週間ぶりの安値をつけました。
WTI原油先物など原油価格の下落は、ノルウェークローネなど産油国の通貨にとってマイナスになると考えられます。米国とイランの和平協議への期待が一段と高まるなどして原油価格が一段と下落すれば、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは軟調に推移しそうです。
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本日も引き続き、IMF・世銀総会に関連して各中銀当局者の発言機会が多くあります。それらで各中銀の先行きの金融政策についてのヒントが提供されれば、市場が反応する可能性があります。
主な発言者は以下のとおりです。ラガルドECB(欧州中銀)総裁は14日、ブルームバーグTVのインタビューで、ユーロ圏経済は3月にECBが示した基本シナリオと悪化シナリオの中間にあるとし、利上げに傾くほどの状況ではないと述べました。また、IMF・世銀総会にあわせて開催されたイベントでは、現在のインフレショックで利上げが必要かどうかを判断するのは時期尚早だとの認識を示しました。
ボウマンFRB(米連邦準備制度理事会)副議長
バーFRB理事
ラガルドECB総裁
シュナーベルECB専務理事
チポローネECB専務理事
ビルドワドガロー・フランス中銀総裁
エスクリバ・スペイン中銀総裁
ベイリーBOE(英中銀)総裁
ブレマンRBNZ(NZ中銀)総裁
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