ウォーシュ氏の議会証言と金融政策見通し
2026/04/15 07:57
【ポイント】
・21日に上院銀行委員会でウォーシュ氏のFRB議長指名承認公聴会開催
・パウエル議長への召喚状問題が解決するまで、承認はされず⁉
・景気下振れ・物価上振れのリスクが高まるなかで、ウォーシュ氏は何を語るか
次期FRB議長に指名されたケヴィン・ウォーシュ元FRB理事の承認公聴会が、4月21日(日本時間23:00~)に上院銀行委員会で開催されます。銀行委員会が承認すれば、上院本会議へ上程され、そこで承認されれば、5月15日のパウエル議長の任期満了をもってウォーシュ氏が正式にFRB議長に就任します。
もっとも、銀行委員会のティリス議員(共和党)は、パウエル議長に対する召喚状問題(※)が解決するまではFRBのいかなる人事も承認しない意向を明確にしています。銀行委員会は共和党13人、民主党11人で構成されており、ティリス議員と民主党議員全員が反対すれば、ウォーシュ氏の議案は本会議に上程されません、つまり、FRB議長になれません。
※FRB本部の改修費が予算を大きく上回ったことと、それに関してパウエル議長が議会で偽証した疑惑について、今年1月11日に司法省が召喚状を出した問題。
銀行委員会のスコット委員長は、司法省が数週間以内にパウエル議長に対する調査を終了させることを期待すると述べましたが、司法省の動きは全く不明です。
*******
21日の承認公聴会で、ウォーシュ氏は金融政策その他の様々な質問に答えることになるでしょう。注目されるのは、FRBの独立性問題や金融政策の考え方など。前者については、トランプ政権からの圧力に抗して独自の判断を守れるのか。後者については、原油高によって景気下振れリスクと物価上振れリスクの双方が大きくなっているなかで、どのように金融政策を運営するのか・・・など。
14日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場のメインシナリオ(確率5割超)は「26年末まで政策金利を据え置き」です。利下げは4割程度しか織り込まれていません。27年3月までをみて、ようやく利下げ確率が5割を少し超えます。

イラン戦争開始直前は、6月と12月のFOMCで0.25%ずつ利下げとの観測が有力でした。5月15日にウォーシュ氏がFRB議長に就任すれば、6月のFOMCで利下げに踏み切るだろうとの読みだったのでしょうが、原油価格の高騰により、状況が大きく変化してきました。ウォーシュ議長の就任が遅れて、パウエル氏が臨時議長を務めるなどの見方も少しは織り込まれてきたのかもしれません。
いずれにせよ、21日の上院銀行委員会でウォーシュ氏が何を語るか、大いに注目されます。
・21日に上院銀行委員会でウォーシュ氏のFRB議長指名承認公聴会開催
・パウエル議長への召喚状問題が解決するまで、承認はされず⁉
・景気下振れ・物価上振れのリスクが高まるなかで、ウォーシュ氏は何を語るか
次期FRB議長に指名されたケヴィン・ウォーシュ元FRB理事の承認公聴会が、4月21日(日本時間23:00~)に上院銀行委員会で開催されます。銀行委員会が承認すれば、上院本会議へ上程され、そこで承認されれば、5月15日のパウエル議長の任期満了をもってウォーシュ氏が正式にFRB議長に就任します。
もっとも、銀行委員会のティリス議員(共和党)は、パウエル議長に対する召喚状問題(※)が解決するまではFRBのいかなる人事も承認しない意向を明確にしています。銀行委員会は共和党13人、民主党11人で構成されており、ティリス議員と民主党議員全員が反対すれば、ウォーシュ氏の議案は本会議に上程されません、つまり、FRB議長になれません。
※FRB本部の改修費が予算を大きく上回ったことと、それに関してパウエル議長が議会で偽証した疑惑について、今年1月11日に司法省が召喚状を出した問題。
銀行委員会のスコット委員長は、司法省が数週間以内にパウエル議長に対する調査を終了させることを期待すると述べましたが、司法省の動きは全く不明です。
*******
21日の承認公聴会で、ウォーシュ氏は金融政策その他の様々な質問に答えることになるでしょう。注目されるのは、FRBの独立性問題や金融政策の考え方など。前者については、トランプ政権からの圧力に抗して独自の判断を守れるのか。後者については、原油高によって景気下振れリスクと物価上振れリスクの双方が大きくなっているなかで、どのように金融政策を運営するのか・・・など。
14日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場のメインシナリオ(確率5割超)は「26年末まで政策金利を据え置き」です。利下げは4割程度しか織り込まれていません。27年3月までをみて、ようやく利下げ確率が5割を少し超えます。

イラン戦争開始直前は、6月と12月のFOMCで0.25%ずつ利下げとの観測が有力でした。5月15日にウォーシュ氏がFRB議長に就任すれば、6月のFOMCで利下げに踏み切るだろうとの読みだったのでしょうが、原油価格の高騰により、状況が大きく変化してきました。ウォーシュ議長の就任が遅れて、パウエル氏が臨時議長を務めるなどの見方も少しは織り込まれてきたのかもしれません。
いずれにせよ、21日の上院銀行委員会でウォーシュ氏が何を語るか、大いに注目されます。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
- 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
- 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
