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中東情勢に引き続き要注意! ノルウェーやメキシコ、南アフリカの中銀会合開催

2026/03/26 09:06

【ポイント】
・米国とイランの停戦協議がどうなるか
・各中銀の政策決定、先行きの金融政策についてどのようなヒントが示されるか

(欧米市場レビュー)

25日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は159.452円、米ドル/カナダドルは1.38151カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28102シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15523ドル、英ポンド/米ドルは1.33583ドル、豪ドル/米ドルは0.69414米ドルへと下落しました。イラン国営放送は米国が提示した15項目の停戦案について、同国高官の話として「イランは拒否した」と報道。それを受けてリスクオフ(リスク回避)が強まったことが、米ドル高要因となりました。

ノルウェークローネも堅調。ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時0.96430スウェーデンクローナへと上昇しました。原油価格が持ち直したことが、ノルウェークローネにとってプラスになりました。

米WTI原油先物の中心限月5月物は前日比2.03ドル安の(-2.2%)の1バレル=90.32ドルで取引を終えました。米国とイランの停戦への期待から5月物は米東部時間朝に一時86ドル台へと下落。その後、イランが米国の提案を拒否したと伝わると下げ幅を縮小しました

(本日の相場見通し)

米国とイランの停戦協議をめぐり情報が錯そうしています。上述のとおり、イラン国営放送は「イランは米国の停戦案を拒否した」と報じました。一方でロイター通信は、イラン高官の話として「イランは停戦案に当初否定的だったが、引き続き精査している」と伝えました。米ホワイトハウスのレビット報道官は会見で「イランとの協議は継続している」と述べました。

本日も引き続き中東情勢に目を向ける必要がありそう。新たなニュースによって中東情勢をめぐる懸念が和らぐようなら、原油価格に対して下押し圧力が加わり、またリスクオフ(リスク回避)が後退すると考えられます。原油価格の下落は産油国の通貨であるノルウェークローネカナダドルメキシコペソにとって、リスクオフの後退は安全資産とされる米ドルにとってそれぞれマイナスになると考えられます。

※米ドル/カナダドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[ドルカナダ、遅行スパンの“好転”が示現!]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

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ノルゲバンク(ノルウェー中銀)SARB(南アフリカ中銀)BOM(メキシコ中銀)の政策会合が本日開かれます。各中銀会合が相場材料になる可能性があります。

<ノルゲバンク>
日本時間18時に会合の結果判明
18時30分からバーチェ総裁が会見

ノルゲバンクは25年9月に利下げを実施した後、前回1月まで3会合連続で政策金利を据え置きました。現在の政策金利は4.00%です。

市場では、政策金利は今回も据え置かれるとの見方が有力。そのとおりの結果になれば、ノルゲバンクの声明やバーチェ総裁の会見が材料になりそうです。

ノルゲバンクは前回1月会合の声明で「経済情勢がおおむね現在の想定通りに展開すれば、政策金利は年内にさらに引き下げられる」としつつも、「追加利下げは急いでいない」と改めて表明しました。

足もとの原油価格高騰を受け、市場ではノルゲバンクによる利下げサイクルは終了し、次の一手は利上げになるとの見方が浮上しました。利上げは早ければ次々回6月会合までに行われるとの観測もあります。

ノルゲバンクの声明などを受けて市場で利上げ観測が高まれば、ノルウェークローネのサポート要因になるとみられます。

<SARB
日本時間22時に会合の結果判明
同時刻からクガニャゴ総裁が会見

SARBは前々回25年11月の会合で利下げを実施し、前回26年1月の会合では政策金利を据え置きました。現在の政策金利は6.75%です。

市場では政策金利は今回も据え置かれるとの見方が有力です。そのとおりの結果になれば、SARBの声明クガニャゴ総裁の会見6人の政策メンバーの投票行動が相場材料になりそうです。投票行動に関しては、前回1月の政策金利据え置きは4対2で決定され、反対した2人は0.25%利下げすることを主張しました。

原油価格が高騰しているものの、市場では依然としてSARBの次の一手は利下げになるとの見方が優勢です。クガニャゴ総裁の会見などがその観測を後退させる内容になれば、南アフリカランドにとってプラスになりそうです。

<BOM
日本時間27日午前4時に会合の結果判明
総裁会見の予定なし

BOMは前々回25年12月まで12会合連続で利下げを実施し、前回26年2月の会合では政策金利を据え置きました。現在の政策金利は7.00%です。

本日の会合については、市場では“政策金利は据え置き”と“0.25%の利下げ”とで見方が割れています

BOMの声明も相場材料になりそうです。前回会合では先行きの金融政策について「追加の政策金利調整を検討する」とされ、今後さらに利下げする可能性が示されました。それが変化するかどうかに特に注目です。

本日の会合で政策金利が据え置かれて、さらに声明がタカ派的な内容になれば、メキシコペソのサポート要因になりそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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