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中東情勢に引き続き目を向ける必要あり、米経済指標にも注目

2026/03/06 08:50

【ポイント】
・中東情勢が緊迫化する中でリスクオフが再び強まる
・雇用統計や小売売上高で市場のFRB金融政策見通しがどのように変化するか
・原油価格が一時1年8カ月ぶりの高値

(欧米市場レビュー)

5日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は157.802円、米ドル/カナダドルは1.37116カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28344シンガポールへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15497ドル、英ポンド/米ドルは1.32980ドル、豪ドル/米ドルは0.69727米ドルへと下落しました。中東情勢が緊迫化する中でリスクオフ(リスク回避)が再び強まったこと、米国の先週分の新規失業保険申請件数が21.3万件と市場予想の21.5万件よりも強い結果だったことが、米ドルの支援材料となりました。

スウェーデンの2月CPI(消費者物価指数)速報値が発表され、結果は総合が前年比0.5%、住宅ローン金利変動の影響を除外したCPIFが同1.7%でした。CPIFは市場予想の1.8%を下振れた(総合は市場予想どおり)ものの、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナに大きな反応はみられませんでした。

(本日の相場見通し)

本日は引き続き中東情勢に目を向ける必要がありそうです。中東情勢がさらに緊迫する場合にはリスクオフが一段と強まるとみられます。その場合には米ドルが堅調に推移して、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルには下落圧力が加わると考えられます。

週末に中東情勢について新たなニュースが出てきた場合、9日(月)は窓開け(週明けの始値が前週末の終値と大きくかい離すること)する可能性もあります。

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米国の2月雇用統計1月小売売上高が本日発表されます(いずれも22:30)。それらの結果が相場材料になる可能性があります。

雇用統計の市場予想は、失業率が4.3%、非農業部門雇用者数が前月比5.5万人増。失業率は前月と同じになり、非農業部門雇用者数は前月の13.0万人から伸びが減速するとみられています。小売売上高の市場予想は前月比マイナス0.3%、自動車を除いた小売売上高が同0.0%です。

足もとの原油価格上昇を受け、市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)による追加利下げ観測が後退しました。

※詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[原油価格上昇で利下げ観測後退、利上げ観測浮上・・]をご覧ください。

雇用統計や小売売上高が市場予想と比べて強い結果になれば、FRBの追加利下げ観測が一段と後退して米ドルにとってプラス材料になりそうです。

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2月28日に米国とイスラエルがイランを攻撃して以降、中東からの原油供給が減少するとの懸念から原油価格が上昇しています。2月27日の清算値(終値に相当)が1バレル=67.02ドルだったWTI原油先物は、3月5日には一時82.16ドルへと上昇し、24年7月以来1年8カ月ぶりの高値をつけました。

中東情勢次第で原油価格は一段と上昇する可能性があり、原油高はノルウェークローネなど産油国の通貨の上昇要因になると考えられます。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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