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ECBは利下げに含み⁉ BOEは3月にも利下げへ

2026/02/06 08:08

※米シャットダウンの影響で発表が遅れていた昨年12月のJOLTS(労働動態調査)によれば、求人数は654.2万人と、20年9月以来の最低水準となりました。

【ポイント】
・ECB、BOE(英中銀)とも据え置き
・ECBはユーロ高を背景に利下げに含み
・BOEは僅差で据え置き、次回3月にも利下げ⁉
・ユーロ/英ポンドは上昇

5日にECBとBOE(英中銀)の政策会合が開催されました。いずれも政策金利は据え置きでしたが、BOEは次回3月にも利下げの可能性があり、ECBも確率は低いながらも利下げの可能性があるようです。両会合の結果を受けて、ユーロ/英ポンドは上昇しました。

BOEは3月にも利下げ!?
BOE(英中銀)のMPC(金融政策委員会)は政策金利を3.75%に据え置きました。決定は5対4の僅差。4人が0.25%の利下げを支持して反対票を投じました。

声明では、今年4月以降にインフレ率は2%程度に落ち着くと予想。インフレが目標を上回り続けるリスクはますます小さくなっているとして、現在の材料を基にすれば、政策金利は一段と引き下げられる可能性が高いと表明されました。

ベイリー総裁は、「我々は政策金利の中立水準に近付いている」とし、「(次回)3月の会合で(利下げが)五分五分というのは悪くない」と述べました。MPC後のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、3月のMPCで利下げが決定される確率を市場は約6割とみています。また、年内にさらに1回の利下げが行われる確率を7割強とみています。OISに基づく市場のメインシナリオ(確率5割超)は、3月と7月に0.25%の利下げというものです。

ECBは利下げの可能性残る⁉
ECBは主な政策金利である中銀預金金利を2.00%に据え置きました。声明では、「(ユーロ圏)経済は堅調さを保っている」ものの、「通商政策の不透明性や地政学的リスクにより見通しは依然として不透明だ」とされました。ECBはフォワードガイダンスを示さず、今後の経済指標次第との姿勢を改めて強調しました。

ラガルド総裁は会見で、「金融政策のスタンスは現時点で適切」としつつ、ユーロの為替レートについても協議したことを明らかにしました。総裁は、ユーロがとりわけ対米ドルで一段と上昇する場合、「現在の見通し以上にインフレを押し下げる可能性がある」と述べました。

理事会後のOISに基づけば、市場は26年中の政策金利据え置きを予想しています。ただ、9月までに2割5分の確率で利下げが織り込まれています。

ユーロ/英ポンドは上昇
ユーロ/英ポンドはBOEの結果を受けて上昇。ECBの結果やラガルド総裁の記者会見を経ても高めの水準を維持しました。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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