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米ドルが軟調、ドルシンガは11年ぶり安値

2026/01/27 08:54

【ポイント】
・為替介入への警戒感が円を支援
・シャットダウンへの懸念が米ドルの重石

(欧米市場レビュー)

26日、欧米時間の外為市場ではが引き続き堅調に推移。一時米ドル/円は153.293円、ユーロ/円は181.669円、英ポンド/円は209.594円、豪ドル/円は106.053円、NZドル/円は91.484円へと下落。米ドル/円は25年11月上旬以来、ユーロ/円と英ポンド/円は同12月中旬以来の安値をつけました。市場では、23日にNY連銀がレートチェックを行ったとの観測があります。また、高市首相は25日に最近の金融市場の動向について「投機的な動き、非常に異常な動きに対しては日本政府として打つべき手はしっかりと打っていく」と述べました。日米当局による為替介入への警戒感が引き続き円の支援材料となりました。

米ドルは軟調。米ドル/シンガポールドル(ドルシンガ)は一時1.26740シンガポールドルへと下落し、14年9月以来およそ11年4カ月ぶりの安値を記録。ユーロ/米ドルは1.19015ドル、英ポンド/米ドルは1.37099ドル、豪ドル/米ドルは0.69357米ドル、NZドル/米ドルは0.59942米ドルへと上昇する場面がありました。米連邦政府のつなぎ予算の失効が1月30日に迫るなか、再びシャットダウン(米政府機能の一部停止)になるとの懸念が、米ドルに対する下押し圧力となりました。

※シャットダウンについて詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[FOMCプレビュー:米景気は底堅く、物価は目標まで距離]をご覧ください。

(本日の相場見通し)

市場では、23日にNY連銀が主要銀行に対して米ドル/円のレートチェックを実施したとの観測があります。その観測について片山財務相は26日に「申し上げられることはない。ノーコメント」と述べ、三村財務官は同じく26日に「お答えするつもりはない」と語りました。

片山財務相はまた、外為市場の動向を「緊張感を持って注視している」とし、「日米間には昨年結んだ覚書があり、それに沿って対応している」と述べました。三村財務官は「昨年9月の日米財務相共同声明に沿って、今後とも米当局と緊密に連携しながら適切に対応していきたい」と語りました。

25年9月に公表された日米財務相共同声明では、「(為替)介入は、過度な変動を伴う、又は無秩序な減価・増価への対応として等しく適切と考えられるとの想定の下、為替レートの過度の変動や無秩序な動きに対処するためのものに留保されるべき」と記されています。

本日は引き続き、日米当局による為替介入への警戒感がの支援材料となりそう。米ドル/円やユーロ/円など対円の通貨ペアは上値が重い展開になるかもしれません。

※米ドル/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[米ドル/円、引き続きセンシティブな相場付きとなりそう]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

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上述の欧米市場レビューのとおり、昨日はシャットダウン(米政府機能の一部停止)への懸念から米ドルに対して下押し圧力が加わりました。報道などによってシャットダウンへの懸念が市場で一段と高まる場合、米ドルに対する下押し圧力はさらに強まる可能性があります。英ポンド/米ドルの上値メドとして、25年7月高値の1.37859ドルが挙げられます。

本日はまた、米国の1月消費者信頼感指数が発表されます(日本時間24:00)。消費者信頼感指数が市場予想の91.0からかい離する結果になれば、相場材料になりそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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