FOMC議事録:据え置きでも良かった?
2025/12/31 07:22
【ポイント】
・利下げ支持者のうち数人は、据え置きでも良かったと考えた
・大幅利下げを望んだのは1人(ミラン理事)のみ
・ほとんどの参加者は、インフレが鈍化すれば追加利下げが適切との考え
・インフレが高いうちに利下げすれば、物価目標へのコミットを疑われるとの懸念も
12月9-10日開催の米FOMCでは、0.25%利下げが決定されました。票決は9対3で、1人が0.50%の利下げを、2人が据え置きを主張して反対票を投じました。FOMC参加者の政策金利見通し、いわゆるドット・プロットによれば投票権を持たない7人の地区連銀総裁のうち4人が据え置きを支持したことが判明しています。
■12月19日付け「米FOMCはタカ派的利下げ!? 市場はもっとタカ派を想定していた?」をご覧ください。

*******
議事録によれば、据え置くべきとの議論も相当にあった模様です。
当該会合での政策変更の有無について
利下げを決定したのは、雇用の下振れリスクが増大した一方で、インフレの上振れリスクがあったものの、数人はそれが低減したと判断したためでした。もっとも、「数人(※)」は政策金利の据え置きが良いとし、また利下げを支持した参加者のうち「何人か」は微妙な判断だったか、あるいは据え置きでも良かったと考えていました。それに対して、「1人の参加者(ミラン理事のこと)」は中立金利に向けて前進することに同意したものの、0.50%の利下げが良いとしました。
※ドット・プロットに基づけば、19人の参加者(7人の理事+12人の地区連銀総裁)のうち6人の地区連銀総裁を指すものとみられます。
金融政策の先行きについて
参加者の間で政策金利の中立水準についての見方がかなり分かれたようです。ほとんどの参加者は、予想通りにインフレ率が鈍化すれば、更なる利下げが適切になると考えました。ただ、「調節(利下げのこと)の程度とタイミング」について、数人は、政策金利をしばらく据え置けば、今回の利下げの影響を見極めたり、インフレが2%に回帰するのを確認したりする余裕が生じると考えました。
リスク管理について
インフレの上振れリスクは大きく、雇用の下振れリスクは大きくかつ増大したと判断されました。ほとんどの参加者は、中立金利にさらに近づけば雇用が大きく悪化する可能性は低下すると判断し、そのうち多くの参加者は関税がインフレを押し上げる公算は低下したと考えました。一方で、数人の参加者は高インフレが長期化するリスクに言及し、インフレが高いうちに追加利下げをすれば、2%の物価目標へのコミットメントが低下したと誤解される可能性があると指摘しました。
■「『大予想』 2026年の為替・株」が公開されています。ぜひご覧ください。
※「ファンダメ・ポイント」は本日で今年最終です。ご愛読ありがとうございました。新年は1月5日(月)から配信する予定です。皆様におかれましては、どうぞ良いお年をお迎えください。
・利下げ支持者のうち数人は、据え置きでも良かったと考えた
・大幅利下げを望んだのは1人(ミラン理事)のみ
・ほとんどの参加者は、インフレが鈍化すれば追加利下げが適切との考え
・インフレが高いうちに利下げすれば、物価目標へのコミットを疑われるとの懸念も
12月9-10日開催の米FOMCでは、0.25%利下げが決定されました。票決は9対3で、1人が0.50%の利下げを、2人が据え置きを主張して反対票を投じました。FOMC参加者の政策金利見通し、いわゆるドット・プロットによれば投票権を持たない7人の地区連銀総裁のうち4人が据え置きを支持したことが判明しています。
■12月19日付け「米FOMCはタカ派的利下げ!? 市場はもっとタカ派を想定していた?」をご覧ください。

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議事録によれば、据え置くべきとの議論も相当にあった模様です。
当該会合での政策変更の有無について
利下げを決定したのは、雇用の下振れリスクが増大した一方で、インフレの上振れリスクがあったものの、数人はそれが低減したと判断したためでした。もっとも、「数人(※)」は政策金利の据え置きが良いとし、また利下げを支持した参加者のうち「何人か」は微妙な判断だったか、あるいは据え置きでも良かったと考えていました。それに対して、「1人の参加者(ミラン理事のこと)」は中立金利に向けて前進することに同意したものの、0.50%の利下げが良いとしました。
※ドット・プロットに基づけば、19人の参加者(7人の理事+12人の地区連銀総裁)のうち6人の地区連銀総裁を指すものとみられます。
金融政策の先行きについて
参加者の間で政策金利の中立水準についての見方がかなり分かれたようです。ほとんどの参加者は、予想通りにインフレ率が鈍化すれば、更なる利下げが適切になると考えました。ただ、「調節(利下げのこと)の程度とタイミング」について、数人は、政策金利をしばらく据え置けば、今回の利下げの影響を見極めたり、インフレが2%に回帰するのを確認したりする余裕が生じると考えました。
リスク管理について
インフレの上振れリスクは大きく、雇用の下振れリスクは大きくかつ増大したと判断されました。ほとんどの参加者は、中立金利にさらに近づけば雇用が大きく悪化する可能性は低下すると判断し、そのうち多くの参加者は関税がインフレを押し上げる公算は低下したと考えました。一方で、数人の参加者は高インフレが長期化するリスクに言及し、インフレが高いうちに追加利下げをすれば、2%の物価目標へのコミットメントが低下したと誤解される可能性があると指摘しました。
■「『大予想』 2026年の為替・株」が公開されています。ぜひご覧ください。
※「ファンダメ・ポイント」は本日で今年最終です。ご愛読ありがとうございました。新年は1月5日(月)から配信する予定です。皆様におかれましては、どうぞ良いお年をお迎えください。
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