米加「関税戦争」は子供のけんか!? 市場は右往左往・・
2025/03/12 07:34
【ポイント】
・米国・カナダの関税を巡って二転三転の展開
・市場は右往左往、米ドル/カナダドルは上へ往って来い
・やや長い目でみれば不透明感の高まりは市場にマイナスのはず?
米国とカナダの間で、鉄鋼・アルミや電力への関税に関する応酬がありました。二転三転の展開に市場は一喜一憂した格好です。

「関税戦争」がエスカレートして世界貿易が縮小すれば、経済や市場にとって大きな打撃となりかねません。そうならなくても、先行きの不透明感の増大は結局のところ誰にとってもプラスにはならないのではないでしょうか。
■11日付け「関税戦争」の帰結!? 米スムート・ホーリー法の記憶」をご覧ください。
*******
以下に米国とカナダの関税を巡る主なタイムラインを見ておきましょう(日付は現地、時間はおおよその日本時間、青地:米国 赤字:カナダ)
2月 4日 対カナダ・メキシコ25%関税の発動延期(対中国10%追加関税は発動)
3月 4日 対カナダ・メキシコ25%関税発動
カナダが1,070億ドル相当の米輸出品に段階的課税を発表
3月 6日 USMCA(米・墨・加協定)準拠品は米関税適用外へ(4月2日まで)
3月10日 オンタリオ州が対米電力輸出に25%関税(サーチャージ)
3月11日23:00 トランプ大統領がカナダ産鉄鋼・アルミ関税を50%に引き上げる意向表明
25:30 オンタリオ州首相が「対米送電停止も辞さず」と表明
26:10 カーニー・カナダ次期首相が対米関税継続を表明
27:40 オンタリオ州首相が対米電力輸出の25%関税を取り止め
(←13日にラトニック米商務長官とUSMCAに関する協議を開催へ)
28:10 トランプ大統領がカナダ産鉄鋼・アルミ50%関税の再考を表明
3月12日 米国の鉄鋼・アルミ25%関税発動予定
3月13日 オンタリオ州首相と米商務長官がUSMCAに関して協議(ワシントン)
4月 2日 米相互関税発動、対カナダ・メキシコ自動車関税発動
なお、米下院では3月11日に国家非常事態宣言(トランプ大統領が議会の承認なしに関税を操作できる根拠)を解除する決議案が共和党議員から出されましたが、その採決は阻止されました(=大統領は引き続き関税を自由に操作できる)。
・米国・カナダの関税を巡って二転三転の展開
・市場は右往左往、米ドル/カナダドルは上へ往って来い
・やや長い目でみれば不透明感の高まりは市場にマイナスのはず?
米国とカナダの間で、鉄鋼・アルミや電力への関税に関する応酬がありました。二転三転の展開に市場は一喜一憂した格好です。

「関税戦争」がエスカレートして世界貿易が縮小すれば、経済や市場にとって大きな打撃となりかねません。そうならなくても、先行きの不透明感の増大は結局のところ誰にとってもプラスにはならないのではないでしょうか。
■11日付け「関税戦争」の帰結!? 米スムート・ホーリー法の記憶」をご覧ください。
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以下に米国とカナダの関税を巡る主なタイムラインを見ておきましょう(日付は現地、時間はおおよその日本時間、青地:米国 赤字:カナダ)
2月 4日 対カナダ・メキシコ25%関税の発動延期(対中国10%追加関税は発動)
3月 4日 対カナダ・メキシコ25%関税発動
カナダが1,070億ドル相当の米輸出品に段階的課税を発表
3月 6日 USMCA(米・墨・加協定)準拠品は米関税適用外へ(4月2日まで)
3月10日 オンタリオ州が対米電力輸出に25%関税(サーチャージ)
3月11日23:00 トランプ大統領がカナダ産鉄鋼・アルミ関税を50%に引き上げる意向表明
25:30 オンタリオ州首相が「対米送電停止も辞さず」と表明
26:10 カーニー・カナダ次期首相が対米関税継続を表明
27:40 オンタリオ州首相が対米電力輸出の25%関税を取り止め
(←13日にラトニック米商務長官とUSMCAに関する協議を開催へ)
28:10 トランプ大統領がカナダ産鉄鋼・アルミ50%関税の再考を表明
3月12日 米国の鉄鋼・アルミ25%関税発動予定
3月13日 オンタリオ州首相と米商務長官がUSMCAに関して協議(ワシントン)
4月 2日 米相互関税発動、対カナダ・メキシコ自動車関税発動
なお、米下院では3月11日に国家非常事態宣言(トランプ大統領が議会の承認なしに関税を操作できる根拠)を解除する決議案が共和党議員から出されましたが、その採決は阻止されました(=大統領は引き続き関税を自由に操作できる)。
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