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米大統領選挙:ハリス氏が失速!? 「今日」投開票ならトランプ氏勝利?

2024/10/17 07:28

本稿は、米大統領選・直前号の第1回。今後、以下をお届けする予定です。

第2回 議会選挙の行方は? 「トリプル・レッド」も?
第3回 「トランプ大統領」なら財政赤字が大幅増!?
第4回 ウォール街では「トランプ・トレード」が復活!?

【ポイント】
・全国支持率ではハリス氏がトランプ氏をリードも、その差は縮小
・7つのスウィングステートの6つでトランプ氏がリード
・「今日」投票が行われたら、236対302でトランプ氏が勝利!?

以下は、16日までの報道や世論調査結果を基にした、あくまで「現時点」での評価です。投開票日までの3週間弱の間に状況は大きく変化するかもしれません。

トランプ氏が優勢に!?
11月5日に投開票を迎える米大統領選において、民主党ハリス氏の勢いに衰えが見え始めています。

RealClearPolitics(以下、RCP)によれば、全国の世論調査でハリス氏は8月以降に終始、共和党トランプ氏をリードしてきました。ただ、両者の差はわずか(いうなれば誤差の範囲内)。10月上旬に2.2ポイントあった差は15日時点で1.7ポイントに縮小しています(直近、11の世論調査の平均)。

ハリス氏にとって深刻なのは、大統領選の帰趨を決しうるスウィングステート(接戦州)でトランプ氏のリードが目立つことです。同じくRCPによれば、7州のうち6つでトランプ氏がリード。ハリス氏が唯一リードするウィスコンシンでの差はわずかに0.3ポイントです。

RCPによれば、以上から現時点で投票が行われたら、獲得選挙人数236対302でトランプ氏勝利との結果になるようです。

大統領選

ハリス氏の巻き返しは?
ハリス氏はメディアへの露出が少ないと批判されたこともあり、今月7日にはCBSの「60ミニッツ」に出演。そして、16日には最重要のスウィングステート・ペンシルベニアからFOXニュースに出演します(放送開始は日本時間17日午前7:00)。FOXニュースは保守系のメディアであり、そこでハリス氏が自身をアピールすることができるか。重要な試金石になるかもしれません。


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西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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