エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※9月20日更新
2024/09/20 11:43
宮田レポートpdf
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 34,000~39,000円
[NYダウ]
【当面の想定レンジ】 39,600~42,200ドル
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 16,900~18,700
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 137.000~151.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 99.578~103.546
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
42,426円(7/11高値)以来の第(4)波(インターミディエイト級)中A波は、31,156円(8/5安値)を以て終わったとみられます。それは20年3月以来の4年サイクル底に相当します。
8月5日安値からの上昇が、第(4)波中B波に当たるのか、第(5)波による上昇に入ったかを判断するのにはまだ少し時間が必要です。ただいずれにしても、25年に日経平均は42,426円を上抜き、最高値を更新する可能性が高い、とみています。
もっとも半導体、テック、自動車などの主力株には、2月~5月に高値を付けたものが目立ちます。
それら銘柄に対し、6カ月信用期日接近に伴う売り戻し圧力が残るなか、日経平均は上値追いとはまだなりづらいでしょう。加えて日経平均は、年初から3万8000円~3万9000円での出来高が飛び抜けて多く、この価格帯を通過するには相当の市場エネルギーが必要でしょう。
注目の米FOMC(9/19未明公表)では0.5%利下げが行われました(利下げは4年半ぶり)。本日の日銀決定会合の結果はどうなるでしょう(政策変更なし、という見方が基本線ですが)。そして来週27日には自民党の新総裁が決まります。
87年ブラックマンデーからのアナロジーによると、日経平均「二番底」にふさわしい日柄は9月26日頃ですが、これは偶々、次期首相の誕生のときに合致しています。はたして新リーダーへの期待相場は接近しているのでしょうか?

【日足 エリオット波動分析】
9月18日の日経平均予想EPSは2459.78円になり、初のEPS=2500円が視野に入っています。
EPS2500円、PER18倍と仮定すると4万5000円という水準が得られますが、それは25年の日経平均ターゲット候補として要注目です。
39,080円(9/2高値)からの下げは(4)-C波に位置付けられます。(4)波全体としては[トライアングル]のような、保ち合いパターンを形成する公算があります。
あるいは、31,156円を起点とする上昇を第(5)波、足元の下げを(5)-2波とみることもできましょう。この場合ですと、日経平均は(5)波-3波の上昇によって、年内にも7月高値を更新する可能性があります。
なお当面の日経平均は、200日MA~100日MAを上値とする展開になりそうです。
(9/19時点) 200日MA…37,599円 100日MA…38,360円

【時間足 エリオット波動分析】
上チャートは、第(4)波を[トライアングル(A-B-C-D-E)]とみなし、その仮定に基づいた展開イメージを示しています。
39,080円(9/2高値)以来、(4)-C波による下落局面が進行中です。なお、このC波は三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)です。
35,247円(9/9安値)以来の上昇はC-ⓑ波によるリバウンドとみられます。19日には一時37,394円まで上昇、ⓐ波の下げに対し61.8%戻り水準[37,616円]に近づきました。
上値試しが継続する場合、9月3日~4日のマド[38,080円~38,581円]を窺うこともあるでしょう。
しかし、短期的にもC-ⓑ波の完了および、C-ⓒ波による下落開始に注意したいところです。ⓒ波によって日経平均は35,247円を下抜き、最終的に[35,118円-34,183円](8/5安値から9/2高値までの上昇B波に対し50%-61.8%押し)を試すでしょう。
その反面、39,080円を抜くようなら、35,247円から第(5)-3波による上昇が既にスタートした可能性があります。
[NYダウ]

【日足 エリオット波動分析】
22年10月安値(28,660ドル)以来の上昇は(B)波とカウントされ、(B)波のパターンは[ダブル・ジグザグ(W-X-Y)]を想定しています。
23年10月安値(32,327ドル)からの上昇はY波に当たります。Y波の上値メドは[42,118ドル]です。
[42,118ドル]…(B)波中、W波とY波の上昇幅が1:1.618になる水準
9月19日にNYダウは初の4万2000ドル台へ上昇しました。後述するように、当面の高値はいつ付けてもおかしくないでしょう。
Y波の編成は [ジグザグ(a)-(b)-(c)]になります。
さらに37,611ドル(4/18安値)からの上昇をY波中(c)波とみることができ、この(c)波を筆者は、上昇局面の最後に現れる[(エクスパンディング)ダイアゴナル]とみています。
(c)波完成を以て(B)波全体も完成するわけですが、その後は(C)波による調整が続くことになります。
(C)波は22年10月安値を目指す、大きな下降波になることが想定されます。

【時間足 エリオット波動分析】
23年10月安値・32,327ドルからのY波は、(a)-(b)-(c)[ジグザグ]編成となります。37,611ドル(4/18安値)以来、(c)波による上昇とみられます。
23年10月~24年3月までの上昇(a)波は、一貫して上昇するシンプルな形状ですが、(c)波は波の重複が目立つチョッピー(choppy)な形状です。これは(c)波が[(エクスパンディング)ダイアゴナル]を形成中であることを示唆しています。
[エクスパンディング・ダイアゴナル]は第i波~第v波から成り立ち、各々は三波構成(Ⓐ-Ⓑ-Ⓒ)となります。
38,499ドル(8/5安値)からは、(c)波中第ⅲ波の上昇とみられます。
この第iii波は[ジグザグ(Ⓐ-Ⓑ-Ⓒ)]編成であり、39,993ドル(9/11安値)からの上昇は、第ⅲ波中のⒸ波とカウントされます。
先に書いたように、9月19日にNYダウはチャート節目に達しており、第iii波はいつ終わってもおかしくないでしょう。この見方が正しければ、第ⅳ波による調整入りが接近していることになります。
[ナスダック]

【週足 エリオット波動分析】
22年12月安値(10,207)以来、(B)波による上昇が進行中です。この(B)波は[トリプル・ジグザグ(W-X-Y-X-Z)を形成し、それは25年前半まで続くでしょう。
18,671(7/11高値)より、X波による調整が進行中とみられますが、このX波は[トライアングル]か、[フラット]を形成中のようです。
23年10月安値(12,543)と24年8月安値(15,708)を通る、上昇サポートライン※を維持する限り、Z波による上昇が25年に向けてみられるでしょう。
※9月第4週(9/23~27)のサポートライン水準…[16,253]
その反面、サポートラインを終値で明確に下抜くと、18,671(7/11高値)から既に(C)波による下落トレンドに入っているという見方が台頭します。この場合のナスダックは、中期的に[12,547]を目指す可能性があります。

【時間足 エリオット波動分析】
7月高値からのX波は[フラット]か、あるいは[(アセンディング)・トライアングル](ⓐ-ⓑ-ⓒ-ⓓ-ⓔ)を形成中と思われます。
15,708(8/5安値)までを三波構成によるⓐ波、そこからは三波構成によるⓑ波とみることができます。
9月19日には一時18,099まで上昇し、8月高値(18,017)を上回りました。この動きに伴い、ⓑ波は18,017で終わったのではなく、改めてその終点高値を模索中である、と解釈できます。
19日の高値はⓐ波の78.6%戻り水準(18,037)に近く、ⓑ波が終わってもおかしくありません。
ⓑ波完了後にはⓒ波による下落となり、それは16,668(9/7安値)を下抜く動きとなるでしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
2011年10月の75.570円以来の(A)-(B)-(C)[ジグザグ]による円安ⓦ波は、151.899円(22/10/21)を以て終わり、そこからはⓍ波の「円高局面(トレンドではない)」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場(※)を形成していくでしょう。
161.938円(7/3)は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
それはⓍ波中B波高値(イレギュラートップ/不規則天井)に位置付けられ、この波動カウントによれば、いまはⓍ波中C波によるドル安・円高が進行中です。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。なお➀のもうひとつのパターンとして[ランニング・フラット]もあげられましょう。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、2011年からの上昇チャネルのセンターライン(↑➀)が強いサポートになるでしょう。➀の水準は134.635円(9月)です。
一方➁の場合には、現行C波(五波構成)はチャネル下限(↑➁)を目指し、より大きなドル安・円高になることが見込まれます。➁の水準は115.010円にあります。

【週足 エリオット波動分析】
22年10月(151.899円)からのA(↘)-B(↗)-C(↘)編成において、23年1月(127.158円)からのB波は161.938円(7/3)を以て完成しました。B波終点の高値はA波の始点高値を上回り、不規則天井(イレギュラー・トップ)を形成しました。
161.938円(7/3)からは、C波によるドル安・円高です。
C波の長さについては、A波が有効な「ものさし」になります。
A波の長さは24.741円(およそ25円)でしたから、C波の長さも同様と考えると、137円辺り(厳密には137.197円)がC波のターゲットです。
なお137円を下抜くケースでは、先述した[134.635円]のほか、[131.358円]に注目です。
[131.358円]…A波の長さ(24.741円)×1.236=C波の長さ(30.579円)

【時間足 エリオット波動分析】
ドル/円は139.565円(9/16)から急反発しています。この波は、149.289円(8/16)以来のマルv波中、第(iv)波とみられます。マルv波パターンは「ダイアゴナル」でしょう。
この見方によれば、まもなく第(iv)波の終了および、第(v)波によるドル安・円高開始となるでしょう。第(ⅴ)波は139.565円を下抜き、さらに[137.197円]を試す可能性があります。
一方、目先のドル/円上昇が続き147.165円(9/3)を一時的にも上抜くようなら、上記波動カウントは成立しません。
(オルタナティブ・カウント)
この場合の代替カウントは、141.630円(8/5)を起点にⓑ波による戻りが展開中、というものです。ⓑ波パターンは「エクスパンディッド・フラット」、139.565円からはⓑ-(c)波です。ⓑ-(c)波は149.289円を上抜き、150円台前半への上昇余地がありますが、その後はⓒ波によるドル安・円高となるでしょう。
※9月マンスリー・フォーカス(9/5発行)では、長期サイクルに基づき2032年までのドル/円見通しを書いています。こちらも併せてご覧ください。
円買いポジションは4週連続で増加
IMM通貨先物市場での非商業部門(投機筋&ヘッジファンド)のドルポジションは、7月2日時点で過去最大級の円売り越し(18.42万枚、142.6億ドル)でしたが、8月13日には3年5カ月ぶりに円買い越しに転じました。
9月10日時点の投機筋ポジションは、5.57万枚(48.9億ドル)の円買い持ち。円買いポジションの増加は4週連続※です。
※円買い持ちになった翌週の8月20日から数えると4週連続の増加です。

筆者の観測では、投機筋は26週MAをドル/円の強弱判定の目安としています。
ドル/円が26週MA(152.670円)を下回っている間は、投機筋によるドル売り・円買いの動きは今後も継続する可能性があります。
数年間の「円キャリーによる円売り」から、7月の「円キャリー巻き戻し」を経て、8月からは「今後の円上昇を期待しての円買い」という新たな局面に入っていると思われます。
[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
22年9月高値(114.778)以来、ドルインデックス(ドル指数)はⒷ波による下落局面にあります。
23年7月安値(99.578)を起点とするB波は、1年間かけて[トライアングル]を完成し、現在はC波によるドル安が進行中です。
9月18日には一時100.215までドル指数は下落しました。近日中にも23年安値(99.578)を試す可能性があります。
99.578を下回ってからのドル指数ターゲットは[92.148](N計算値)です。
Ⓑ波は最終的に、[90.930]、[89.209]を試す可能性があります。前者はA波とC波が等しく下がる水準、後者は21年1月に付けた、Ⓐ波のレッサー・ディグリー(4)波安値です。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 34,000~39,000円
[NYダウ]
【当面の想定レンジ】 39,600~42,200ドル
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 16,900~18,700
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 137.000~151.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 99.578~103.546
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
42,426円(7/11高値)以来の第(4)波(インターミディエイト級)中A波は、31,156円(8/5安値)を以て終わったとみられます。それは20年3月以来の4年サイクル底に相当します。
8月5日安値からの上昇が、第(4)波中B波に当たるのか、第(5)波による上昇に入ったかを判断するのにはまだ少し時間が必要です。ただいずれにしても、25年に日経平均は42,426円を上抜き、最高値を更新する可能性が高い、とみています。
もっとも半導体、テック、自動車などの主力株には、2月~5月に高値を付けたものが目立ちます。
それら銘柄に対し、6カ月信用期日接近に伴う売り戻し圧力が残るなか、日経平均は上値追いとはまだなりづらいでしょう。加えて日経平均は、年初から3万8000円~3万9000円での出来高が飛び抜けて多く、この価格帯を通過するには相当の市場エネルギーが必要でしょう。
注目の米FOMC(9/19未明公表)では0.5%利下げが行われました(利下げは4年半ぶり)。本日の日銀決定会合の結果はどうなるでしょう(政策変更なし、という見方が基本線ですが)。そして来週27日には自民党の新総裁が決まります。
87年ブラックマンデーからのアナロジーによると、日経平均「二番底」にふさわしい日柄は9月26日頃ですが、これは偶々、次期首相の誕生のときに合致しています。はたして新リーダーへの期待相場は接近しているのでしょうか?

【日足 エリオット波動分析】
9月18日の日経平均予想EPSは2459.78円になり、初のEPS=2500円が視野に入っています。
EPS2500円、PER18倍と仮定すると4万5000円という水準が得られますが、それは25年の日経平均ターゲット候補として要注目です。
39,080円(9/2高値)からの下げは(4)-C波に位置付けられます。(4)波全体としては[トライアングル]のような、保ち合いパターンを形成する公算があります。
あるいは、31,156円を起点とする上昇を第(5)波、足元の下げを(5)-2波とみることもできましょう。この場合ですと、日経平均は(5)波-3波の上昇によって、年内にも7月高値を更新する可能性があります。
なお当面の日経平均は、200日MA~100日MAを上値とする展開になりそうです。
(9/19時点) 200日MA…37,599円 100日MA…38,360円

【時間足 エリオット波動分析】
上チャートは、第(4)波を[トライアングル(A-B-C-D-E)]とみなし、その仮定に基づいた展開イメージを示しています。
39,080円(9/2高値)以来、(4)-C波による下落局面が進行中です。なお、このC波は三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)です。
35,247円(9/9安値)以来の上昇はC-ⓑ波によるリバウンドとみられます。19日には一時37,394円まで上昇、ⓐ波の下げに対し61.8%戻り水準[37,616円]に近づきました。
上値試しが継続する場合、9月3日~4日のマド[38,080円~38,581円]を窺うこともあるでしょう。
しかし、短期的にもC-ⓑ波の完了および、C-ⓒ波による下落開始に注意したいところです。ⓒ波によって日経平均は35,247円を下抜き、最終的に[35,118円-34,183円](8/5安値から9/2高値までの上昇B波に対し50%-61.8%押し)を試すでしょう。
その反面、39,080円を抜くようなら、35,247円から第(5)-3波による上昇が既にスタートした可能性があります。
[NYダウ]

【日足 エリオット波動分析】
22年10月安値(28,660ドル)以来の上昇は(B)波とカウントされ、(B)波のパターンは[ダブル・ジグザグ(W-X-Y)]を想定しています。
23年10月安値(32,327ドル)からの上昇はY波に当たります。Y波の上値メドは[42,118ドル]です。
[42,118ドル]…(B)波中、W波とY波の上昇幅が1:1.618になる水準
9月19日にNYダウは初の4万2000ドル台へ上昇しました。後述するように、当面の高値はいつ付けてもおかしくないでしょう。
Y波の編成は [ジグザグ(a)-(b)-(c)]になります。
さらに37,611ドル(4/18安値)からの上昇をY波中(c)波とみることができ、この(c)波を筆者は、上昇局面の最後に現れる[(エクスパンディング)ダイアゴナル]とみています。
(c)波完成を以て(B)波全体も完成するわけですが、その後は(C)波による調整が続くことになります。
(C)波は22年10月安値を目指す、大きな下降波になることが想定されます。

【時間足 エリオット波動分析】
23年10月安値・32,327ドルからのY波は、(a)-(b)-(c)[ジグザグ]編成となります。37,611ドル(4/18安値)以来、(c)波による上昇とみられます。
23年10月~24年3月までの上昇(a)波は、一貫して上昇するシンプルな形状ですが、(c)波は波の重複が目立つチョッピー(choppy)な形状です。これは(c)波が[(エクスパンディング)ダイアゴナル]を形成中であることを示唆しています。
[エクスパンディング・ダイアゴナル]は第i波~第v波から成り立ち、各々は三波構成(Ⓐ-Ⓑ-Ⓒ)となります。
38,499ドル(8/5安値)からは、(c)波中第ⅲ波の上昇とみられます。
この第iii波は[ジグザグ(Ⓐ-Ⓑ-Ⓒ)]編成であり、39,993ドル(9/11安値)からの上昇は、第ⅲ波中のⒸ波とカウントされます。
先に書いたように、9月19日にNYダウはチャート節目に達しており、第iii波はいつ終わってもおかしくないでしょう。この見方が正しければ、第ⅳ波による調整入りが接近していることになります。
[ナスダック]

【週足 エリオット波動分析】
22年12月安値(10,207)以来、(B)波による上昇が進行中です。この(B)波は[トリプル・ジグザグ(W-X-Y-X-Z)を形成し、それは25年前半まで続くでしょう。
18,671(7/11高値)より、X波による調整が進行中とみられますが、このX波は[トライアングル]か、[フラット]を形成中のようです。
23年10月安値(12,543)と24年8月安値(15,708)を通る、上昇サポートライン※を維持する限り、Z波による上昇が25年に向けてみられるでしょう。
※9月第4週(9/23~27)のサポートライン水準…[16,253]
その反面、サポートラインを終値で明確に下抜くと、18,671(7/11高値)から既に(C)波による下落トレンドに入っているという見方が台頭します。この場合のナスダックは、中期的に[12,547]を目指す可能性があります。

【時間足 エリオット波動分析】
7月高値からのX波は[フラット]か、あるいは[(アセンディング)・トライアングル](ⓐ-ⓑ-ⓒ-ⓓ-ⓔ)を形成中と思われます。
15,708(8/5安値)までを三波構成によるⓐ波、そこからは三波構成によるⓑ波とみることができます。
9月19日には一時18,099まで上昇し、8月高値(18,017)を上回りました。この動きに伴い、ⓑ波は18,017で終わったのではなく、改めてその終点高値を模索中である、と解釈できます。
19日の高値はⓐ波の78.6%戻り水準(18,037)に近く、ⓑ波が終わってもおかしくありません。
ⓑ波完了後にはⓒ波による下落となり、それは16,668(9/7安値)を下抜く動きとなるでしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
2011年10月の75.570円以来の(A)-(B)-(C)[ジグザグ]による円安ⓦ波は、151.899円(22/10/21)を以て終わり、そこからはⓍ波の「円高局面(トレンドではない)」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場(※)を形成していくでしょう。
161.938円(7/3)は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
それはⓍ波中B波高値(イレギュラートップ/不規則天井)に位置付けられ、この波動カウントによれば、いまはⓍ波中C波によるドル安・円高が進行中です。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。なお➀のもうひとつのパターンとして[ランニング・フラット]もあげられましょう。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、2011年からの上昇チャネルのセンターライン(↑➀)が強いサポートになるでしょう。➀の水準は134.635円(9月)です。
一方➁の場合には、現行C波(五波構成)はチャネル下限(↑➁)を目指し、より大きなドル安・円高になることが見込まれます。➁の水準は115.010円にあります。

【週足 エリオット波動分析】
22年10月(151.899円)からのA(↘)-B(↗)-C(↘)編成において、23年1月(127.158円)からのB波は161.938円(7/3)を以て完成しました。B波終点の高値はA波の始点高値を上回り、不規則天井(イレギュラー・トップ)を形成しました。
161.938円(7/3)からは、C波によるドル安・円高です。
C波の長さについては、A波が有効な「ものさし」になります。
A波の長さは24.741円(およそ25円)でしたから、C波の長さも同様と考えると、137円辺り(厳密には137.197円)がC波のターゲットです。
なお137円を下抜くケースでは、先述した[134.635円]のほか、[131.358円]に注目です。
[131.358円]…A波の長さ(24.741円)×1.236=C波の長さ(30.579円)

【時間足 エリオット波動分析】
ドル/円は139.565円(9/16)から急反発しています。この波は、149.289円(8/16)以来のマルv波中、第(iv)波とみられます。マルv波パターンは「ダイアゴナル」でしょう。
この見方によれば、まもなく第(iv)波の終了および、第(v)波によるドル安・円高開始となるでしょう。第(ⅴ)波は139.565円を下抜き、さらに[137.197円]を試す可能性があります。
一方、目先のドル/円上昇が続き147.165円(9/3)を一時的にも上抜くようなら、上記波動カウントは成立しません。
(オルタナティブ・カウント)
この場合の代替カウントは、141.630円(8/5)を起点にⓑ波による戻りが展開中、というものです。ⓑ波パターンは「エクスパンディッド・フラット」、139.565円からはⓑ-(c)波です。ⓑ-(c)波は149.289円を上抜き、150円台前半への上昇余地がありますが、その後はⓒ波によるドル安・円高となるでしょう。
※9月マンスリー・フォーカス(9/5発行)では、長期サイクルに基づき2032年までのドル/円見通しを書いています。こちらも併せてご覧ください。
円買いポジションは4週連続で増加
IMM通貨先物市場での非商業部門(投機筋&ヘッジファンド)のドルポジションは、7月2日時点で過去最大級の円売り越し(18.42万枚、142.6億ドル)でしたが、8月13日には3年5カ月ぶりに円買い越しに転じました。
9月10日時点の投機筋ポジションは、5.57万枚(48.9億ドル)の円買い持ち。円買いポジションの増加は4週連続※です。
※円買い持ちになった翌週の8月20日から数えると4週連続の増加です。

筆者の観測では、投機筋は26週MAをドル/円の強弱判定の目安としています。
ドル/円が26週MA(152.670円)を下回っている間は、投機筋によるドル売り・円買いの動きは今後も継続する可能性があります。
数年間の「円キャリーによる円売り」から、7月の「円キャリー巻き戻し」を経て、8月からは「今後の円上昇を期待しての円買い」という新たな局面に入っていると思われます。
[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
22年9月高値(114.778)以来、ドルインデックス(ドル指数)はⒷ波による下落局面にあります。
23年7月安値(99.578)を起点とするB波は、1年間かけて[トライアングル]を完成し、現在はC波によるドル安が進行中です。
9月18日には一時100.215までドル指数は下落しました。近日中にも23年安値(99.578)を試す可能性があります。
99.578を下回ってからのドル指数ターゲットは[92.148](N計算値)です。
Ⓑ波は最終的に、[90.930]、[89.209]を試す可能性があります。前者はA波とC波が等しく下がる水準、後者は21年1月に付けた、Ⓐ波のレッサー・ディグリー(4)波安値です。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
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