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日銀金融政策決定会合:米ドル/円の初期反応は?

2024/01/23 07:56

【ポイント】
・植田総裁就任後の6回の会合での初期反応をチェック
・米ドル/円は結果判明後に上昇、会見後も上昇!?
・植田総裁が金融緩和継続を強調したため

本日23日の正午前後に日銀の金融政策決定会合の結果が判明、同午後3時30分から植田総裁の記者会見が行われます。

植田総裁が就任した昨年4月以降12月までの6回の会合について、結果判明直後と総裁会見に対する市場の反応をみておきましょう。

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以下、会合当日とその前後日の計3営業日の米ドル/円のティック・チャートを逆時系列でみたもの。一部例外はあるものの、大まかにまとめると、「結果判明直後は米ドル/円が上昇、その後に反落するケースはあるものの、記者会見を受けて米ドル/円が上昇。記者会見前後から欧米市場が動き出すと、米ドル/円がさらに上昇」というパターン。

結局のところ、金融緩和縮小観測が出ても、(YCC修正等はあったものの)ほぼ現状維持が決定され、かつ植田総裁が粘り強く金融緩和を継続することを強調したからでしょう。果たして、今回は過去6回と異なるパターンになるのでしょうか。

◆12月19日(植田総裁が会見で「チャレンジング」の真意を説明)
米ドル円 23年12月

◆10月31日(長期金利の上限1.0%を「上限の目途(めど)」に)
米ドル円 23年10月

◆9月22日
米ドル円 23年9月

◆7月28日(長期金利の上限を0.5%から1.0%に引き上げ)
米ドル円 23年7月

◆6月16日
米ドル円 23年6月

◆4月28日(植田総裁就任後初の会合。結果判明は異例の13:00)
米ドル円 23年4月

※昨日22日に東京MX2(テレビ)の東京マーケットワイド「ストックボイス:FXフォーカス」に出演して、主要中銀の金融政策見通しについて解説しました(YouTubeは期間限定公開です)。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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