エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※5月9日更新
2025/05/09 11:34
宮田レポート短期アップデート)/250509_miyata.pdf
(おしらせ)今回号より「ナスダック」の分析対象にナスダック100を追加します。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 34,600~38,000円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 36,500~42,200ドル
(S&P500) 4600~5750
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 17,600~20,300
(ナスダック総合) 15,700~18,300
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~150.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~103.000
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
日経平均は、重要サポートとしての200週MAを上回って推移しています。同MAを今後も維持する限り、プライマリー上昇➂波は依然継続中とみられます。
日経平均は、インターミディエイト級第(5)波の上昇を展開中とみられます。
昨年末時点では、2025年に付ける日経平均の第(5)波メドを4万3000円~4万5000円としていました。しかし米ナスダックの本格調整局面入りがより濃厚となっており、ナスダックの影響を大きく受ける日経平均の第(5)波高値は、当初の想定より低くなりそうです。
例えばTOPIXの第(5)波が24年高値(2946)を上回る可能性は高いと思われますが、一方で日経平均は24年高値(42,426円)を上回ることができないかもしれません。このような、二つの指数間の「未確認」(天井パターン)出現の可能性に留意が必要でしょう。



【日足・時間足 エリオット波動分析】
30,792円(4/7安値)から、インターミディエイト級第(5)波による上昇が進行中とみられます。
ゴールデンウィーク明けの5月7日、TOPIXは、200日MAを終値で上回りました。この日の高値は2704であり、年初来高値2821(3/26)にもうすぐ手が届きそうな水準まで戻してきました。
一方、日経平均は75日MA(37,110円)に接近しながらも、200日MA(37,960円)には1000円ほど足りません。ましてや年初来高値(40,288円)ともなると、現水準から約3000円も離れています。
TOPIX優位は継続しており、TOPIXが日経平均に先行する流れは今後も続くでしょう。
足元水準では「やれやれの売り」や目先筋の利確売りなどを受け、指数の上値は重くなっています。
もっとも足元の信用買い残が7カ月ぶり水準に減少するなど、時間の経過とともに需給の改善は進んでいます。今は第(5)波上昇がより鮮明になる前の、エネルギーを貯めこむ局面といえるかもしれません。
(オルタナティブ・カウント)
30,792円を下抜くと以下の波動カウントに切り替えます。
24年8月からの上昇第(5)波は40,398円(12/27高値)を以て終わり─”truncated fifth”(短縮された5波)─プライマリー級の➃波による調整が進行中とみられます。この場合日経平均は、いずれ2万7000円処(PBR1倍水準)を試す可能性があります。
[予想PER別の日経平均水準]
5月8日の日経平均予想PERは14.90倍、予想EPSは2478円。
過去最高のEPSは2564円(2/13)です。

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ日足 エリオット波動分析】
36,611ドル(4/7安値)からの上昇は、第(4)波あるいは第(2)波のリバウンド局面に位置付けられます。
5月8日は一時659ドル高となりましたが、その後は上げ幅を縮小し254ドル高で引けました。この日の高値(41,773ドル)は昨年高値からの下げ61.8%戻り水準[41,841ドル]に近いものでした。
目先の上値試しが継続する場合、4月2日終値の[42,225ドル]─「トランプ関税発動」で生じたマドを埋める水準─を試す可能性があります。42,200ドル付近は200日MAの水準でもあります。
リバウンドは終わったか、終わりつつあるとみられます。
40,759ドル(5/6安値)を割ると最初の弱気トリガー発動、第(5)波あるいは第(3)波の下落トレンドの再開が示唆されます。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
6128(1/24高値)からの第(1)波による下げは、4910(4/8安値)で終了したとみられます。4835(4/7安値)よりも高くなったのは、第(1)波内の第5波が短縮したためでしょう。
4910からは第(2)波に位置付けられ、パターンはA-B-C「ジグザグ」となっています。5101(4/21安値)からはC波の上昇が進行しています。
5月8日には一時5720まで上昇し、200日MA(5747)に接近しました。
引き続き200日MAや、5786(3/25高値)などを試す可能性はあるでしょう。しかし4835(4/7安値)からの第(2)波リバウンドは終わりつつある、と思われます。
5578(5/7安値)を割ると最初の弱気トリガー。この場合、第(3)波による下げスタートが示唆されます。

[ナスダック]

【ナスダック100 週足 エリオット波動分析】
ナスダック100は25年1月高値(22,222)以来、サイクル級の調整局面にあるとみられます。
振りかえると、21年~22年にあったプライマリー➃波の下げ率は、ナスダック100とナスダック総合指数のいずれもが37.7%でした(フィボナッチ比率38%に合致しています)。
この先ナスダックは1~2年内に高値から38%下げてもおかしくありません。
高値から38%下げる水準は次の通りです。[ナスダック100]…13,777、[総合指数]…12,527
サイクル級の調整は、プライマリー級より上位の波動等級(ディグリー)であり、ディグリーが大きくなるに従い調整スケールも大きくなるのが通常です。今後2~3年タームでみれば、高値からの調整が38%より大きくなっても違和感はありません。
エリオット波動からは、ナスダック100の長期下値メドとして適当とみられるのは、[10,440]─レッサー・ディグリー➃波安値水準─です。
4月からは第(2)波によるリバウンドとみられます。それは52週MA水準で完了することになるかもしれません。



【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
2月高値(22,222)からの下落第(1)波は、16,850(4/9安値)で完了したとみられます。名目安値の16,542(4/7)に対し、第(1)波における第5波が短縮され、第(1)波の終点が少し切り上がりました。
足元は第(2)波によるリバウンドとカウントでき、パターンはジグザグ(A-B-C)です。17,592(4/22安値)からの上昇はC波に当たります。
5月8日には一時20,249と2月高値からの下げ61.8%戻り[20,052]を達成しました。
19,605(5/7安値)を割ると、第(2)波の完了及び第(3)波下落トレンドの開始が示唆されます。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
151.899円(22/10/21)からⓍ波「円高局面」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成する、というのが基本シナリオ。24年7月の161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、まずは2011年からの上昇チャネルのセンターライン➀136.680円(5月)がサポートレベルとみられます。
もっとも139円処を下抜くとヘッド・アンド・ショルダーズ型の天井パターンから下放れ始め─上述したセンターラインで底入れせずに─フィボナッチ・サポートの[128.945円]を試す展開もありそうです。
➁の場合は、現行C波(五波構成)はチャネル下限(➁)を目指すような、より大きなドル安・円高が見込まれます。➁の水準は117.050円(5月)です。

【週足 エリオット波動分析】
161.938円(24/7/3)からはC波によるドル安・円高トレンドです。C波は三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)が(先ずは)想定され、158.825円(1/10)からⓒ波によるドル安・円高が進行中とみられます(ⓒ波の代わりに第3波というカウントは可能ですが、その確証はまだありません)。
139.877円(4/22)からはリバウンド傾向が続いています。リバウンド上限は146.493円とみていますが、それを上回ると短期の見通しが変わります(後述)。
146.493円を抜けない限り、今後1カ月~3カ月で[138.517円-136.452円]を試してもおかしくありません。
[138.517円]…ⓐ波とⓒ波が等しく下がる水準
[136.452円]…24年7月から9月までドル/円下落幅と、今年1月からのドル/円下落幅が等しい

【日足 エリオット波動分析】
139.877円(4/22)からは、ⓒ波中第4波のリバウンドとみています。
この波動カウントが正しければ、第1波と第4波が重なることはありませんので(ノー・オーバーラップ)、146.493円が現行リバウンドの限界とみられます。
足元ドル/円は146円台へ上昇しており、リバウンドはいつ終わってもおかしくないと思われます。
一方見通しと異なり、146.493円を一時的にも上回る場合は短気波動カウントを改めます。
複数存在する代替波動カウントの中から、主なものを以下に示してみましょう。
代替カウント➀
1月からのマルi波が139.877円で完成し、足元はマルii波によるリバウンドです。マルii波は200日MAの位置する150円付近から151.191円(3/28)を打診するかもしれません。
代替カウント➁
ⓑ波はトライアングルを形成中です。足元はⓑ波-(c)波と位置付けられ、152円付近へさらにドル/円が上昇する可能性があります。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[147.486円]です。

投機筋の円買い持ち高は4週連続増加(2025年4月29日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は4週連続増加。円買い持ちは前週の157.0億ドルから157.4億ドルへ増え、過去最大の水準をさらに更新しました。
[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
ドル指数は4月21日安値(97.921)を以て、フィボナッチ・サポート[97.939](08年からのドル高に対する38.2%戻り水準)をちょうど達成しました。そこからはリバウンドとなっていますが、それはC波中マルiv波に相当すると思われます。
マルii波がジグザグだったことから、マルiv波は保ち合い相場となりやすいでしょう。保ち合いの後には、C波中マルv波のドル安基調が再開し、[94.976](A=C)を試すことでしょう。
一方、C波自体が終了している可能性もあります。
この場合、22年からのA-B-Cジグザグは完成し、それに続く(X)波に入ったとみられます。(X)波によってドル指数は、今後の数カ月タームで上昇するでしょう。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
(おしらせ)今回号より「ナスダック」の分析対象にナスダック100を追加します。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 34,600~38,000円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 36,500~42,200ドル
(S&P500) 4600~5750
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 17,600~20,300
(ナスダック総合) 15,700~18,300
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~150.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~103.000
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
日経平均は、重要サポートとしての200週MAを上回って推移しています。同MAを今後も維持する限り、プライマリー上昇➂波は依然継続中とみられます。
日経平均は、インターミディエイト級第(5)波の上昇を展開中とみられます。
昨年末時点では、2025年に付ける日経平均の第(5)波メドを4万3000円~4万5000円としていました。しかし米ナスダックの本格調整局面入りがより濃厚となっており、ナスダックの影響を大きく受ける日経平均の第(5)波高値は、当初の想定より低くなりそうです。
例えばTOPIXの第(5)波が24年高値(2946)を上回る可能性は高いと思われますが、一方で日経平均は24年高値(42,426円)を上回ることができないかもしれません。このような、二つの指数間の「未確認」(天井パターン)出現の可能性に留意が必要でしょう。



【日足・時間足 エリオット波動分析】
30,792円(4/7安値)から、インターミディエイト級第(5)波による上昇が進行中とみられます。
ゴールデンウィーク明けの5月7日、TOPIXは、200日MAを終値で上回りました。この日の高値は2704であり、年初来高値2821(3/26)にもうすぐ手が届きそうな水準まで戻してきました。
一方、日経平均は75日MA(37,110円)に接近しながらも、200日MA(37,960円)には1000円ほど足りません。ましてや年初来高値(40,288円)ともなると、現水準から約3000円も離れています。
TOPIX優位は継続しており、TOPIXが日経平均に先行する流れは今後も続くでしょう。
足元水準では「やれやれの売り」や目先筋の利確売りなどを受け、指数の上値は重くなっています。
もっとも足元の信用買い残が7カ月ぶり水準に減少するなど、時間の経過とともに需給の改善は進んでいます。今は第(5)波上昇がより鮮明になる前の、エネルギーを貯めこむ局面といえるかもしれません。
(オルタナティブ・カウント)
30,792円を下抜くと以下の波動カウントに切り替えます。
24年8月からの上昇第(5)波は40,398円(12/27高値)を以て終わり─”truncated fifth”(短縮された5波)─プライマリー級の➃波による調整が進行中とみられます。この場合日経平均は、いずれ2万7000円処(PBR1倍水準)を試す可能性があります。
[予想PER別の日経平均水準]
5月8日の日経平均予想PERは14.90倍、予想EPSは2478円。
過去最高のEPSは2564円(2/13)です。

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ日足 エリオット波動分析】
36,611ドル(4/7安値)からの上昇は、第(4)波あるいは第(2)波のリバウンド局面に位置付けられます。
5月8日は一時659ドル高となりましたが、その後は上げ幅を縮小し254ドル高で引けました。この日の高値(41,773ドル)は昨年高値からの下げ61.8%戻り水準[41,841ドル]に近いものでした。
目先の上値試しが継続する場合、4月2日終値の[42,225ドル]─「トランプ関税発動」で生じたマドを埋める水準─を試す可能性があります。42,200ドル付近は200日MAの水準でもあります。
リバウンドは終わったか、終わりつつあるとみられます。
40,759ドル(5/6安値)を割ると最初の弱気トリガー発動、第(5)波あるいは第(3)波の下落トレンドの再開が示唆されます。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
6128(1/24高値)からの第(1)波による下げは、4910(4/8安値)で終了したとみられます。4835(4/7安値)よりも高くなったのは、第(1)波内の第5波が短縮したためでしょう。
4910からは第(2)波に位置付けられ、パターンはA-B-C「ジグザグ」となっています。5101(4/21安値)からはC波の上昇が進行しています。
5月8日には一時5720まで上昇し、200日MA(5747)に接近しました。
引き続き200日MAや、5786(3/25高値)などを試す可能性はあるでしょう。しかし4835(4/7安値)からの第(2)波リバウンドは終わりつつある、と思われます。
5578(5/7安値)を割ると最初の弱気トリガー。この場合、第(3)波による下げスタートが示唆されます。

[ナスダック]

【ナスダック100 週足 エリオット波動分析】
ナスダック100は25年1月高値(22,222)以来、サイクル級の調整局面にあるとみられます。
振りかえると、21年~22年にあったプライマリー➃波の下げ率は、ナスダック100とナスダック総合指数のいずれもが37.7%でした(フィボナッチ比率38%に合致しています)。
この先ナスダックは1~2年内に高値から38%下げてもおかしくありません。
高値から38%下げる水準は次の通りです。[ナスダック100]…13,777、[総合指数]…12,527
サイクル級の調整は、プライマリー級より上位の波動等級(ディグリー)であり、ディグリーが大きくなるに従い調整スケールも大きくなるのが通常です。今後2~3年タームでみれば、高値からの調整が38%より大きくなっても違和感はありません。
エリオット波動からは、ナスダック100の長期下値メドとして適当とみられるのは、[10,440]─レッサー・ディグリー➃波安値水準─です。
4月からは第(2)波によるリバウンドとみられます。それは52週MA水準で完了することになるかもしれません。



【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
2月高値(22,222)からの下落第(1)波は、16,850(4/9安値)で完了したとみられます。名目安値の16,542(4/7)に対し、第(1)波における第5波が短縮され、第(1)波の終点が少し切り上がりました。
足元は第(2)波によるリバウンドとカウントでき、パターンはジグザグ(A-B-C)です。17,592(4/22安値)からの上昇はC波に当たります。
5月8日には一時20,249と2月高値からの下げ61.8%戻り[20,052]を達成しました。
19,605(5/7安値)を割ると、第(2)波の完了及び第(3)波下落トレンドの開始が示唆されます。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
151.899円(22/10/21)からⓍ波「円高局面」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成する、というのが基本シナリオ。24年7月の161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、まずは2011年からの上昇チャネルのセンターライン➀136.680円(5月)がサポートレベルとみられます。
もっとも139円処を下抜くとヘッド・アンド・ショルダーズ型の天井パターンから下放れ始め─上述したセンターラインで底入れせずに─フィボナッチ・サポートの[128.945円]を試す展開もありそうです。
➁の場合は、現行C波(五波構成)はチャネル下限(➁)を目指すような、より大きなドル安・円高が見込まれます。➁の水準は117.050円(5月)です。

【週足 エリオット波動分析】
161.938円(24/7/3)からはC波によるドル安・円高トレンドです。C波は三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)が(先ずは)想定され、158.825円(1/10)からⓒ波によるドル安・円高が進行中とみられます(ⓒ波の代わりに第3波というカウントは可能ですが、その確証はまだありません)。
139.877円(4/22)からはリバウンド傾向が続いています。リバウンド上限は146.493円とみていますが、それを上回ると短期の見通しが変わります(後述)。
146.493円を抜けない限り、今後1カ月~3カ月で[138.517円-136.452円]を試してもおかしくありません。
[138.517円]…ⓐ波とⓒ波が等しく下がる水準
[136.452円]…24年7月から9月までドル/円下落幅と、今年1月からのドル/円下落幅が等しい

【日足 エリオット波動分析】
139.877円(4/22)からは、ⓒ波中第4波のリバウンドとみています。
この波動カウントが正しければ、第1波と第4波が重なることはありませんので(ノー・オーバーラップ)、146.493円が現行リバウンドの限界とみられます。
足元ドル/円は146円台へ上昇しており、リバウンドはいつ終わってもおかしくないと思われます。
一方見通しと異なり、146.493円を一時的にも上回る場合は短気波動カウントを改めます。
複数存在する代替波動カウントの中から、主なものを以下に示してみましょう。
代替カウント➀
1月からのマルi波が139.877円で完成し、足元はマルii波によるリバウンドです。マルii波は200日MAの位置する150円付近から151.191円(3/28)を打診するかもしれません。
代替カウント➁
ⓑ波はトライアングルを形成中です。足元はⓑ波-(c)波と位置付けられ、152円付近へさらにドル/円が上昇する可能性があります。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[147.486円]です。

投機筋の円買い持ち高は4週連続増加(2025年4月29日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は4週連続増加。円買い持ちは前週の157.0億ドルから157.4億ドルへ増え、過去最大の水準をさらに更新しました。
[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
ドル指数は4月21日安値(97.921)を以て、フィボナッチ・サポート[97.939](08年からのドル高に対する38.2%戻り水準)をちょうど達成しました。そこからはリバウンドとなっていますが、それはC波中マルiv波に相当すると思われます。
マルii波がジグザグだったことから、マルiv波は保ち合い相場となりやすいでしょう。保ち合いの後には、C波中マルv波のドル安基調が再開し、[94.976](A=C)を試すことでしょう。
一方、C波自体が終了している可能性もあります。
この場合、22年からのA-B-Cジグザグは完成し、それに続く(X)波に入ったとみられます。(X)波によってドル指数は、今後の数カ月タームで上昇するでしょう。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
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