【アップデート】米議会、シャットダウン回避へ重要な一日
2023/11/14 09:45
【ポイント】
・11月17日に継続(つなぎ)予算が期限切れ
・14日に下院議長提案を採決⇒可決できるか
・シャットダウンが回避されても、のちの議会運営に禍根を残しそう
米国の24年度開始前日の9月30日に成立した継続(つなぎ)予算が、17日深夜(日本時間18日午後2時)に期限切れとなります。それまでに新たな予算措置がとられなければ、短期間だとしてもシャットダウン(政府機能の一部停止)が発生します。
以下は13日付け「継続予算を巡る米議会の動向」のアップデートです。
*******
ジョンソン下院議長の継続(つなぎ)予算案を巡って14日に大きな動きがありそうです。
継続予算案に反対する保守強硬派は議事運営委員会の段階で、審議・採決に向けた下院本会議への上程を阻止することが可能なようです。
民主党も、継続予算案に大幅な歳出削減や移民法改正が含まれていないことを評価する一方で、ウクライナやイスラエルへの支援金、被災地救済資金なども含まれていないことに不満を持っています。また、継続予算案が2段階になっていること(12本の歳出法のうち5本を1月19日までカバー、国防関連など7本を2月2日までカバー)を懸念する声も聞かれます。24年1—2月の短期間にシャットダウンのリスクが2回訪れるからです。
ジョンソン議長が民主党の協力を得て継続予算案を可決させれば、最初の継続予算成立の直後に解任されたマッカーシー議長と同様の運命が待っているのかもしれません。
他方、上院は民主党主導で独自の継続予算案を審議する方向です。ただし、上院には少数政党によるフィリバスター(採決阻止※)の戦術があるので、こちらも共和党の協力がなければ前に進めません。
※フィリバスターを破って採決に進むためにはスーパーマジョリティ(100議席中60議席以上)の支持が必要です。現在の勢力は、民主党51議席(民主党寄りの独立系3議席含む)、共和党49議席です。
なお、継続予算案が議会を通過した場合に、バイデン大統領は署名するのか、拒否権を発動するのか判断を保留しています。シャットダウン(政府機能の一部停止)を回避できるかどうか、14日は重要な一日となるかもしれません。
・11月17日に継続(つなぎ)予算が期限切れ
・14日に下院議長提案を採決⇒可決できるか
・シャットダウンが回避されても、のちの議会運営に禍根を残しそう
米国の24年度開始前日の9月30日に成立した継続(つなぎ)予算が、17日深夜(日本時間18日午後2時)に期限切れとなります。それまでに新たな予算措置がとられなければ、短期間だとしてもシャットダウン(政府機能の一部停止)が発生します。
以下は13日付け「継続予算を巡る米議会の動向」のアップデートです。
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ジョンソン下院議長の継続(つなぎ)予算案を巡って14日に大きな動きがありそうです。
継続予算案に反対する保守強硬派は議事運営委員会の段階で、審議・採決に向けた下院本会議への上程を阻止することが可能なようです。
民主党も、継続予算案に大幅な歳出削減や移民法改正が含まれていないことを評価する一方で、ウクライナやイスラエルへの支援金、被災地救済資金なども含まれていないことに不満を持っています。また、継続予算案が2段階になっていること(12本の歳出法のうち5本を1月19日までカバー、国防関連など7本を2月2日までカバー)を懸念する声も聞かれます。24年1—2月の短期間にシャットダウンのリスクが2回訪れるからです。
ジョンソン議長が民主党の協力を得て継続予算案を可決させれば、最初の継続予算成立の直後に解任されたマッカーシー議長と同様の運命が待っているのかもしれません。
他方、上院は民主党主導で独自の継続予算案を審議する方向です。ただし、上院には少数政党によるフィリバスター(採決阻止※)の戦術があるので、こちらも共和党の協力がなければ前に進めません。
※フィリバスターを破って採決に進むためにはスーパーマジョリティ(100議席中60議席以上)の支持が必要です。現在の勢力は、民主党51議席(民主党寄りの独立系3議席含む)、共和党49議席です。
なお、継続予算案が議会を通過した場合に、バイデン大統領は署名するのか、拒否権を発動するのか判断を保留しています。シャットダウン(政府機能の一部停止)を回避できるかどうか、14日は重要な一日となるかもしれません。
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