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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※11月6日更新

2026/11/06 10:01

宮田レポート(短期アップデート) 2601106_miyata.pdf

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 50,000~65,000円
                                    (TOPIX) 3400~3950
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~54,000ドル
           (S&P500) 6300~7500
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~28,500
                                   (ナスダック総合) 20,700~25,500
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~160.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~103.650



[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22高値)以来、プライマリー第➃波の弱気相場が進行中です。

3月末(50,558円)からの週次サイクル(今週は32週目)は、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きいでしょう(上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。

現行サイクルでは、上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体は37週~53週(※1)であり、このことから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。ここからすると、日経平均は11月下旬~来年3月まで軟調な展開が続くと予想されます。

「レフト・トランスレーション」において、サイクル終点の価格がサイクル始点の価格を(通常は)下回ります。現行週次サイクルは少なくとも50,558円を下回るまで続くでしょう(※2)。ちなみに年末値が50339.48円未満なら4年ぶり年間マイナスとなり、週次サイクル起点の水準にもほぼ合致します。

(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。今サイクル安値が50,558円未満であると仮定すると、現行サイクルの下げ率は30%を超えることになる。

【日足 エリオット波動分析】
11月4日は一時60,030円まで下げ、7月の安値60,448円を下回りました。これにより、6月高値からの弱気波形=逆N字波形(lower-highs, lower-lows)が確定しました。

6月高値からの通算下落率(17.5%)は、25年4月以降の上昇中でもっとも大きくなりました。
さらに11月5日の終値が200日MAを明確に下回りました。終値での200日MA割れは25年6月以降で初めてです。改めて弱気トレンド入りが確認されたといえるでしょう。

前述のように、今年3月安値(50,558円)からの週次サイクルは、早ければ今月の下旬~年末に、50,558円を下回る展開を示唆しています。ここからの下落は一段と加速する可能性があり、衝撃に備える必要があります。

[TOPIX]
TOPIXは8月14日に4220でピークを付け─6月ピークの日経平均とは未確認でした─プライマリー➃波が進行中です。8月14日高値から11月4日安値まで10%下げましたが、第➃波は今後も続くでしょう。最終的に第➃波の下げは、第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同程度か、あるいは凌駕するスケールになると思われます。

11月4日、一時およそ5カ月ぶり安値(3792)まで下げましたが、急速に下げ渋りました。日中取引では200日MAを大きく下回っていましたが、終値では維持しました。

上述のように調整はまだ続く公算が大きく、終値ベースで200日MA(3892)を下回るのは時間の問題でしょう。

次はマルiii波-(ⅲ)波による下落を想定していますが、この場合、3766(6/11安値)を下回る展開になりそうです。

[日経平均・120分足]
70,798円(10/6高値)から、マルiii波による下げトレンドが進行中です。さらに29日高値・64,831円から、マルiii波中第(iii)波「サード・オブ・サード」による強い下げが進行中です。

マルiii波の下げ幅は、控えめにみてマルi波と同じスケール(1万2382円幅)が想定され、この場合の下値目標は[58,415円]です。

通常はマルi波の長さに対し1.618倍がマルiii波の長さであり、ノーマルな目標値は[50,763円]です。

日経平均とSOX指数
日経平均とSOX指数はシンクロしています。SOX指数は7月安値を割り込んでおり、それに日経平均がキャッチアップする展開が予想されます。


[予想PER別の日経平均水準]
11月5日の日経平均予想PERは15.80倍、予想EPSは3865円。過去最高は3982円(10/6)です。


[裁定買い残と信用買い残] (10月30日時点)
10月第4週(26~30日)に日経平均は0.95%上昇。裁定買い残高は2週続けて減少しました。
信用倍率(金額ベース)は前週の9.48倍から10.10倍に上昇し、2005年以降の最高水準を記録するとともに初の10倍乗せとなりました。




[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】 
NYダウは、4月下旬からの「メガホントップ」天井パターンからの下放れが続いています。
最初の下降波(マルi波)は50546ドル(10/1安値)で完成し、そこからはマルii波のリバウンドです。

11月5日は、一時53,710ドルまで上昇しましたが、一転下落となり、51,523ドルとほぼこの日の安値で引けました。日中の値幅は2000ドルを超え、前日の大陽線のすべてを包む長大な陰線となりました。典型的なリバーサルデーであり、この日の高値を以てマルii波は終わり、マルiii波の下落に入ったとみることができます。

200日MA(現在50,666ドル)がサポートですが、それをブレイクするのは時間の問題でしょう。200日MA割れ以降、3月からの上昇の半値押し[49,900ドル]、3月からの上昇に対する61.8%押し[48,757ドル]などを目指すでしょう。

なお第(iii)波自体は、より大きな弱気に発展する可能性があります。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
10月6日の高値(7844)を以て、25年4月安値以来の第(5)波完成は完成し、調整局面が始まりました。

足元、天井パターンの「エンディング・ダイアゴナル」から下放れたところです。目先的にも7237(6月安値、ダイアゴナル始点)に向けた下げが続くでしょう。

SOX指数
10月6日高値(13,349)から下降第(iii)波が進行中です。
11月5日はギャップダウン。第(iii)波の第iii波(サード・オブ・サード)に相応しく、この日だけで12.25%の暴落です。

この日は一時8997まで下落し、最初の目標値として想定された9140を達成しました。6月の最高値(14,655)からの下げは38.6%(黄金分割)となり、短期的には下がり過ぎの反動があるかもしれません。

もっとも最終的な底打ちはまだ先のことでしょう。
半導体株ブームは終わり、SOX指数はバブル崩壊のプロセスを辿っているとみられます。
この先は6月高値の50%-61.8%押し[7327-5598]へ下押す可能性があり、引き続き警戒を要します。

Bloombergマグニフィセント7インデックス
10月29日、日足はギャップダウン。ヘッド・アンド・ショルダーズからの下放れを開始しました。引き続き、下振れリスクが高いと思われます。

[ダウ輸送株平均] 



[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
11月5日は6.36%の下げとなり、7月安値を下回りました。10月高値(31,361)からの下げ率は15%に達しており、定義上の「調整相場」に入ったことになります。

短期的には25年10月高値・26,182を維持するかがポイントです。それを割ると、下落モメンタムは一段と強まり、3月安値(22,841)を早々に試す可能性があります。

(オルタナティブカウント、Alt)
インターミディエイト第(5)波におけるマイナー第4波が「エクスパンディッド・フラット」で展開しており、31,361(10/6高値)からはマルc波に相当します。マルc波は26,182を割ることはありません。

一方26,182を一時的にも下回れば、今がマイナー第4波という見方は却下され、本格的なベアマーケット入りを確認します。

※なお、ナスダック総合指数の25年10月高値(24,019)を割れるかも、ナスダック100同様に注目です。総合指数の5日安値は24,262であり、節目に近づいています。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=144-145円程度です。
さらに、購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。
短期的にも長期的にも、日本円の過小評価が続いています。

この先は数年間にわたる円高になるでしょう。7月末の日米協調円買い介入は、長期円安終了のサインでした。長らく日本円はその実力に比べ過小評価されてきましたが、今後は実力に見合った適正な水準が模索されていくと思われます。

他にも長期的な円安終了の証左として、「リフレ終了」をあげることができます。
2013年1月【政府・日銀が物価安定目標2%を掲げる】…「リフレ政策の始まり」
2026年10月【日銀、物価目標2%到達と判断】・・・「リフレ政策の終わり」

2013年1月当時は1ドル=90円程度でした。そこから26年10月までの13年9カ月(165カ月) は、まさに円安の時代といえますが、それが新たな時代に変わろうとしています。

筆者は今後数年内(2028年?)に、1ドル=120円-125円を付けてもおかしくない、とみています。それは歴史的なレンジ[80円-160円]の中値に相当し、かつて「黒田シーリング」と言われた水準でもあります。

【日足 エリオット波動分析】 
(想定しているような)強い円高はまだ起きていません。それでもドル/円は1カ月以上にわたって200日MAで上値を抑えられ、日本円の年初来パフォーマンスは主要通貨間で上位に位置づけています。消去法的とはいえ、日本円は選好されています。
AI・半導体株ブームの終焉と世界的な株安の連鎖が、現実味を帯び始めています。そんな中で、今後「リスク回避の円買い」が強まる可能性は高い、とみています。

158.989円(9/25)から、第3波(ドル安・円高)に入った可能性がある、と引き続きみています。
第3波により、「複合型ヘッド・アンド・ショルダーズ」のネックライン=152円処が近々試されるでしょう。
152円処は、25年4月(139.577円)からのドル/円上昇の半値戻り[151.910円]に相当し、今年1月27日の安値151.994円でもあります。
心理的節目の150円も視野に入り、その直下には61.8%戻り水準[149.070円]が控えています。

複合パターンに基づくターゲットは、➀145円-146円、➁141円です。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[144.425円]です。


円買い持ち高が2週続けて拡大 (2026年10月27日時点)
IMM通貨先物市場で投機筋(非商業部門)による円買い持ち高は、前週の55.70億ドルから80.59億ドルへ拡大しました。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
今年1月からのドル高・(X)波はA-B-C編成ですが、そのうちB波「フラット」は98.557(8/21)で完了し、以降のドル高はC波に位置付けられます。

10月14日高値(102.945) は(Y)波(25年1月~26年1月)の半値戻り[102.864]に一致しています。それに加え、200週MAも強いレジスタンスとして機能しているようです。200週MAは低下基調にあり、長期のドル安トレンドを示唆しています。

需給面においても、投機筋によるドル買い持ち高は再び歴史的高水準に拡大しています。この点からも、
C波及び(X)波はいつ終わってもおかしくなく、そうであれば、ドル安トレンドの再開が近いと思われます。

一方、ドル高基調がまだ続くなら、[103.654](A波とC波が等しく上がる水準)が節目となります。



投機筋のドル合成ポジション買い持ちは高水準を維持(2026年10月27日時点)
投機筋によるドル合成ポジションのドルの買い持ちは、37万3352枚。前週40万6343枚から減少しました。買い持ちの減少は2週連続ですが、引き続きドル買い持ち高は過去最大級です。



エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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