主要国の株価動向に注目、メキシコ中銀は利下げを決定
2026/11/06 09:13
【ポイント】
・米国株は5日に大幅安。米国も含め主要国の株価は6日に下落するか
・NZでは7日に総選挙、結果次第で9日に窓開けする可能性も
・メキシコ中銀は「利下げは今回限り」、「(今後)政策金利は長期間維持することが適切」と表明
(欧米市場レビュー)
5日、欧米時間の外為市場では円が堅調に推移し、一時米ドル/円は157.545円、ユーロ/円は176.795円、豪ドル/円は109.131円、NZドル/円は88.122円へと下落しました。米国の主要な株価指数が大幅安となるなか、リスクオフ(リスク回避)が強まったことが、円の支援材料となりました。
ノルウェークローネも堅調。一時ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは1.05463スウェーデンクローナへと上昇しました。原油価格が反発したほか、ノルゲバンク(ノルウェー中銀)は市場予想どおり政策金利を据え置いたものの、同中銀の声明がタカ派的な内容と市場で受け止められて、ノルウェークローネの上昇要因となりました。
BOE(英中銀)は0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を3.75%から4.00%へと引き上げました。
※BOEとノルゲバンクの政策会合の結果について詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[ノルウェー中銀は「タカ派」据え置き、英中銀は「タカ派」利上げ]をご覧ください。
BOM(メキシコ中銀)は0.25%の利下げを行うことを決定。政策金利を6.50%から6.25%へと引き下げました(*BOM会合の詳細は後述)。政策金利は据え置かれると市場は予想していたため、BOM会合の結果判明後にメキシコペソが下落したものの、下落は一時的に終わりました。
(本日の相場見通し)
5日の米株式市場では、主要な株価指数が総じて大幅に下落。ダウは前日比1833.06ドル安(-3.44%)の51,523.06ドル、ナスダック総合は同1421.52ポイント安(-5.52%)の24,315.00ポイント、S&P500は同334.89ポイント安(-4.36%)の7,353.73ポイントでそれぞれ取引を終えました。
中間選挙で民主党が大勝したことによってAI(人工知能)データセンターの規制が強化されるとの観測が、株価が下落した主な要因のようです。
本日は、主要国の株価動向を注視する必要がありそうです。日経平均は下落して始まりました(日本時間09:12時点で下げ幅は3,000円を超え、58,000円を割り込んでいます)。日経平均が下げ幅を拡大する、あるいは欧州や米国の株価が軟調に推移すれば、リスクオフ(リスク回避)が一段と強まる可能性があります。リスクオフが強まる場合、米ドル/円や豪ドル/円、NZドル/円など対円の通貨ペアが下値を試す展開になりそうです。
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NZでは7日(土)に総選挙が実施されます。世論調査によれば、連立与党(国民党、ACT党とNZファースト党)と、最大野党で中道左派の労働党など左派陣営のいずれも、過半数を獲得できるかは微妙な情勢のようです。
NZ議会は基本定数120の一院制で、公示前の議席は連立与党が68(国民党49、ACT党11、NZファースト党8)、左派陣営が52でした。
連立与党と左派陣営のどちらも過半数に届かない場合、新興の中道政党であるオポチュニティ党がキャスティングボートを握るとみられています。
総選挙の結果次第では、NZドル/円やNZドル/米ドル、豪ドル/NZドルは9日(月)に窓開け(金曜日の終値と月曜日の始値に著しい差が生じること)が発生する可能性があります。
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BOM(メキシコ中銀)は5日に政策会合を開き、0.25%の利下げを行うことを決定。政策金利を6.50%から6.25%へと引き下げました。BOMが利下げをしたのは5月以来4会合ぶり。0.25%の利下げをするとの決定は3対2の僅差で、ボルハ副総裁とヒース副総裁が政策金利を据え置くべきと主張しました。
BOMは声明で利下げについて、「ディスインフレのプロセスが継続している」、「経済のスラック(需給の緩み)が存在する状況下では、為替レートの変動(足もとのメキシコペソ安)が消費者物価に波及する影響は限定的になる」、「現時点でメキシコ経済において需要面からのインフレ圧力はみられない」と判断したなどと説明。利下げは今回の1回限りだとしました。
BOMは先行きの金融政策について、「政策金利を現在の水準(6.25%)で長期間維持することが、インフレ率の目標への収束を支え、外部のマクロ経済環境がもたらす課題に対処するうえで適切だと考えている」と表明しました。
日銀やFRB(米連邦準備制度理事会)、ECB(欧州中銀)、BOEなど主要な中銀は今後さらに利上げを行うとみられます。一方、BOMは今回の会合で利下げをしたうえ、今後も長期間政策金利を据え置く姿勢を示しました。金融政策面からみれば、メキシコペソは上値が重い展開が続く可能性があります。
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